邦画ブラボー

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「燃えよ剣」

2004年10月09日 | ★ぐっとくる時代劇
このところBS2で幕末ものを立て続けに放送しています。

「燃えよ剣」は新選組をテーマにした司馬遼太郎の名作を映画化。
同名のテレビドラマもありました。

この作品は近藤勇ではなく、
鬼の参謀として恐れられていた土方歳三が主役となっています。

見終わって「はまり役」という言葉が頭をよぎりました。
「座頭市」が勝新太郎、「男はつらいよ」が渥美清
そして「裸の大将」が芦屋雁之助しか考えられないように、
「栗塚旭は土方だっ!」と確信しました!

かっと見開いた大きな目、全身から情熱がほとばしるようです。

近藤(和崎俊也)と土方が並んで歩き、
土方:「罪あるは斬る、怯儒(きょうだ)なるものは斬る、
隊法をみだすものは斬る、隊の名を穢す(けがす)ものは斬る」


近藤:「じゃあもし、わしがその4つにふれたとしたらやはり斬るか」「斬る」
「斬るか歳(トシ)。」「斬る」

土方:「しかし、その時はおれの・・この土方歳三の生涯も終わる。
沖田も死ぬだろう。天然理心流も、新撰組(新選組)も、その時が最後になる。」


「近藤さん、あんたが本当の武士だ。おれたちこそが武士なのだ。」

一番ぞくぞくしたシーンです。
時代劇はインパクトがある顔も大事ですけど、声、声が肝心ですよね~!
こんな説得力ある熱い台詞を聞けるとは。

隊を統率するために
厳しい掟『局中法度書』を作り、
汚い仕事にも躊躇せず自ら進んで手を染め、
近藤を盛り立て新選組をひっぱっていく歳!土方歳三!

池田屋斬り込み場面も迫力ありますよ~まさに“人を斬る”ための殺陣。

宿敵の甲源一刀流の七里研之助との戦いも見所のひとつです。
内田良平はまるで劇画の中から出てきたような濃いキャラ。
画面がぐっと締まる。

信念を持ち大義に生きた男たち。燃える男たち。
だからいつの時代にも熱狂的な支持があるのだろうか?
ネットにたくさんのマニアックなサイトがあって驚きました。

皆さんはどんなキャストがピタっとはまると思いますか?

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