「徹子の部屋」に香川京子さんが出ていた。
おっとりとした口調で静かに語る香川さんは
およそ女優らしくなく
上品な奥様・・といった風情であった。
だがこの人ほど見かけによらない人はいない。
溝口監督、成瀬監督、そして黒澤監督、今井正、豊田四郎監督作品、
巨匠の作品に多数出演した。
小津監督の「洗いざらしだね」という言葉通り、
素は真っ白なのに
その役柄によってがらりと豹変する、女優の中の女優だと思う。
「近松物語」のときはなんとまだ22歳だったそうである。
「赤ひげ」の狂女、「猫と庄造と二人のをんな」のアプレガール、
「ひめゆりの塔」も忘れがたい。
貞淑な人妻、安寿!・・等々。
役が入ると優しげなまなざしが一変し、強い光を放って
まるで魔法を見るようである。
昔
ロバート・デ・ニーロが「タクシー・ドライバー」で脚光を浴びた頃
インタビューを見て、あまりの淡々とした素顔に
役者とはすごいものだなと驚いたことがあったが、
香川さんはもっとすごいと思う。
小津作品に出た時、
小津監督というよりは原節子さんと共演出来るのが嬉しかったとか。
黒柳:「あの方、笑いながら台詞をおっしゃるのね。
私やってみたけど出来なかったわ」
徹子さんが鏡の前で
笑いながら原節子の台詞を言ってみている風景を想像して笑った。
私も真似してみたけど出来なかった!(爆)
人に仕事を決められるのが嫌で、
いち早くフリーになったそうで、
そういうところからも静かな外観とは裏腹の強いプロ意識を感じた。
今また47年ぶりに主演されたそうだ。
戦争中の千葉・館山を舞台に
女性たちが戦争を考える物語
「赤い鯨と白い蛇」。せんぼんよしこ監督の意欲作だ。
「世の中、高齢者の方が多くなってきて・・
若い方向きの映画だけではなく、高齢者がごらんになるような
映画もなくてはいけないと思う」という香川さんの顔は
引き締まっていた。同感である。
70歳を過ぎてからの主役っていうのも素晴らしいですね!
■赤い鯨と白い蛇公式HP
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おっとりとした口調で静かに語る香川さんは
およそ女優らしくなく
上品な奥様・・といった風情であった。
だがこの人ほど見かけによらない人はいない。
溝口監督、成瀬監督、そして黒澤監督、今井正、豊田四郎監督作品、
巨匠の作品に多数出演した。
小津監督の「洗いざらしだね」という言葉通り、
素は真っ白なのに
その役柄によってがらりと豹変する、女優の中の女優だと思う。
「近松物語」のときはなんとまだ22歳だったそうである。
「赤ひげ」の狂女、「猫と庄造と二人のをんな」のアプレガール、
「ひめゆりの塔」も忘れがたい。
貞淑な人妻、安寿!・・等々。
役が入ると優しげなまなざしが一変し、強い光を放って
まるで魔法を見るようである。
昔
ロバート・デ・ニーロが「タクシー・ドライバー」で脚光を浴びた頃
インタビューを見て、あまりの淡々とした素顔に
役者とはすごいものだなと驚いたことがあったが、
香川さんはもっとすごいと思う。
小津作品に出た時、
小津監督というよりは原節子さんと共演出来るのが嬉しかったとか。
黒柳:「あの方、笑いながら台詞をおっしゃるのね。
私やってみたけど出来なかったわ」
徹子さんが鏡の前で
笑いながら原節子の台詞を言ってみている風景を想像して笑った。
私も真似してみたけど出来なかった!(爆)
人に仕事を決められるのが嫌で、
いち早くフリーになったそうで、
そういうところからも静かな外観とは裏腹の強いプロ意識を感じた。
今また47年ぶりに主演されたそうだ。
戦争中の千葉・館山を舞台に
女性たちが戦争を考える物語
「赤い鯨と白い蛇」。せんぼんよしこ監督の意欲作だ。
「世の中、高齢者の方が多くなってきて・・
若い方向きの映画だけではなく、高齢者がごらんになるような
映画もなくてはいけないと思う」という香川さんの顔は
引き締まっていた。同感である。
70歳を過ぎてからの主役っていうのも素晴らしいですね!
■赤い鯨と白い蛇公式HP
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