時代は太平洋戦争末期~戦後。
放浪の旅の中で出会った人々との
暖かいエピソードがちりばめられている、
いわば山下清(小林桂樹)版ロードムービーだ。
小林桂樹の名珍演技に大笑いできるコメディ仕立て。
清の母に三益愛子、
加東大介、沢村貞子、団令子、
有島一郎、森川信、三木のり平など脇も豪華豪華。
みな名も無い市井の人々として登場するが
それぞれほんの短い出番でも
天下一品の芸を見せてくれる。
露天風呂で
清の長々した話に辟易する柳家金語楼 の百面相も見ものだし、
最もおかしいのは清の貧乏家族で、
マスコミに追っかけられるほど有名になったのに
共同便所の焼け跡に居を構えているのもバレるとか、
弟も職探ししてカッコつけなきゃならない羽目になったとか、
かえって迷惑がっているのが可笑しい。
「まったくあの子が有名になったおかげでとんだ迷惑だよ。
ほんとにどこまで面倒かけるのかねえ。」(三益愛子)
面白い脚本だな~と思ったら水木洋子だった。
世の中の矛盾も清にかかれば一発で白日の元に晒される。
出征シーンで、女「どうせ日本が勝つに決まってるんだから!」
清:「勝つか負けるかは誰にもわからないのに
千代ちゃんたちはヘンなこと言ってるな」
プッと噴出してからなるほどなと納得する。
反戦メッセージがスパイスを効かせている。
こうしてみると小林桂樹ってほんとに演技がうまいなあ。
男「兵隊に行って戦って死ねば靖国に祭られて神様になるんだぞ」
清「普通に死ねば仏様で戦争に行って死んだら神様になるんだな」
時々ドキッとする。
芦屋雁之助の山下清も素晴らしかったけど
こちらは可愛らしくて愛おしくなる清です。
言いにくいようなことも
山下清風に言うと厭味にならずにいえるかもしれない!
監督 堀川弘通 製作 藤本真澄 脚本 水木洋子
撮影中井朝一
音楽 黛敏郎 美術 河東安英
*映画の中のイイおんな*
団令子:ちらっとしか出てきませんが
バスガイドの役です。化粧直しをする仕草が
かわいらしくて、スタイル抜群!声がハスキーなのも
いいですね。
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放浪の旅の中で出会った人々との
暖かいエピソードがちりばめられている、
いわば山下清(小林桂樹)版ロードムービーだ。
小林桂樹の名珍演技に大笑いできるコメディ仕立て。
清の母に三益愛子、
加東大介、沢村貞子、団令子、
有島一郎、森川信、三木のり平など脇も豪華豪華。
みな名も無い市井の人々として登場するが
それぞれほんの短い出番でも
天下一品の芸を見せてくれる。
露天風呂で
清の長々した話に辟易する柳家金語楼 の百面相も見ものだし、
最もおかしいのは清の貧乏家族で、
マスコミに追っかけられるほど有名になったのに
共同便所の焼け跡に居を構えているのもバレるとか、
弟も職探ししてカッコつけなきゃならない羽目になったとか、
かえって迷惑がっているのが可笑しい。
「まったくあの子が有名になったおかげでとんだ迷惑だよ。
ほんとにどこまで面倒かけるのかねえ。」(三益愛子)
面白い脚本だな~と思ったら水木洋子だった。
世の中の矛盾も清にかかれば一発で白日の元に晒される。
出征シーンで、女「どうせ日本が勝つに決まってるんだから!」
清:「勝つか負けるかは誰にもわからないのに
千代ちゃんたちはヘンなこと言ってるな」
プッと噴出してからなるほどなと納得する。
反戦メッセージがスパイスを効かせている。
こうしてみると小林桂樹ってほんとに演技がうまいなあ。
男「兵隊に行って戦って死ねば靖国に祭られて神様になるんだぞ」
清「普通に死ねば仏様で戦争に行って死んだら神様になるんだな」
時々ドキッとする。
芦屋雁之助の山下清も素晴らしかったけど
こちらは可愛らしくて愛おしくなる清です。
言いにくいようなことも
山下清風に言うと厭味にならずにいえるかもしれない!
監督 堀川弘通 製作 藤本真澄 脚本 水木洋子
撮影中井朝一
音楽 黛敏郎 美術 河東安英
*映画の中のイイおんな*
団令子:ちらっとしか出てきませんが
バスガイドの役です。化粧直しをする仕草が
かわいらしくて、スタイル抜群!声がハスキーなのも
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