カラ~ン、コロ~ン・・・しんざぶろうさま~~
日本の怪談の三大古典といえば
「四谷怪談」「番町皿屋敷」そしてこの「牡丹灯篭」。
「華麗なる一族」そして「忍びの者」など沢山の大作を手がけてきた
山本薩夫監督のメガホンによる怪談映画の傑作だ。
登場人物の肉付けが秀逸。
赤座美代子のお露は夜の闇にそのまま消えてしまいそうに儚げで美しい。
亡霊になってもなお新三郎(本郷功次郎)を恋い慕い、哀れだ。
そしてなんといってもお露に殉死したお付きの女中、
大塚道子の存在感がすごい。
欲に目がくらんだ夫婦と取引して、
なんとかお露の恋を成就させようとする辣腕のマネージャーです。
幽霊だからパワーもあるし。
美しいお露に比べ、顔に凄みがあるし!
小川真由美と西村晃の小悪党夫婦も憎めません。
幽霊との取引のユーモラスなやりとりが笑える。
姑息に立ち回った結果、墓穴を掘ってしまうのだが。
笑いと恐怖のバランスが巧み。
幽霊であることがバレても、
「死んでいて何が悪い」というお露の主張は
あっぱれ!だ。ごもっとも!と膝を打ちました。
愛し合う二人は一緒になったほうが幸せなのではと
思ったのは私だけか。
「東海道四谷怪談」と同じく「長屋」が舞台。
同じ屋根の下に軒を連ね、隣の家とは薄い壁を隔てただけ。
じめじめと蒸し暑い夏。夏の夕暮れ。静まり返った夜。
江戸の庶民の生活・匂い・空気が漂ってくるようで素晴らしく
最後には深い余韻が残る。
怪談映画の中でも珠玉の作品だと思う。
とっても季節外れですが、見てみて!!
*1968年 大映作品
■ブログランキング参戦中
よろしゅうお頼み申しあげまする!!
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登場人物の肉付けが秀逸。
赤座美代子のお露は夜の闇にそのまま消えてしまいそうに儚げで美しい。
亡霊になってもなお新三郎(本郷功次郎)を恋い慕い、哀れだ。
そしてなんといってもお露に殉死したお付きの女中、
大塚道子の存在感がすごい。
欲に目がくらんだ夫婦と取引して、
なんとかお露の恋を成就させようとする辣腕のマネージャーです。
幽霊だからパワーもあるし。
美しいお露に比べ、顔に凄みがあるし!
小川真由美と西村晃の小悪党夫婦も憎めません。
幽霊との取引のユーモラスなやりとりが笑える。
姑息に立ち回った結果、墓穴を掘ってしまうのだが。
笑いと恐怖のバランスが巧み。
幽霊であることがバレても、
「死んでいて何が悪い」というお露の主張は
あっぱれ!だ。ごもっとも!と膝を打ちました。
愛し合う二人は一緒になったほうが幸せなのではと
思ったのは私だけか。
「東海道四谷怪談」と同じく「長屋」が舞台。
同じ屋根の下に軒を連ね、隣の家とは薄い壁を隔てただけ。
じめじめと蒸し暑い夏。夏の夕暮れ。静まり返った夜。
江戸の庶民の生活・匂い・空気が漂ってくるようで素晴らしく
最後には深い余韻が残る。
怪談映画の中でも珠玉の作品だと思う。
とっても季節外れですが、見てみて!!
*1968年 大映作品
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よろしゅうお頼み申しあげまする!!
遅くなってすみませんが、トラックバックありがとうございました。
楽天で「こわい話大好き」という日記を書いたオーリャと申します。
映画「牡丹灯篭」は山本薩夫監督なんですか?名監督ではないですか!びっくりです。
そのうち、みてみたいです。
それでは、また。
そうなんですよ!山本薩夫といえば
「戦争と人間」「白い巨塔」とか
とにかく大作をいっぱい手がけていますよね。
怪談ものというよりは
「極上の時代劇」として見たい(でも怖い)作品です。ぜひ機会があったらみてください。
そして感想を聞かせてくださいね!
しかもこんな以前の記事に。
わたし、生まれて初めて映画館で観た映画が、これなんですよ。
両親に連れられて行ったけど、保育園だか幼児だったかの子を連れて行く映画とは思えませんよね。(笑)
まだ若かった両親が、きっと2人でお出かけしたかったのかな~
その後、何度かテレビで観たけど、また観てみたいなぁ。
いいもの見せてもらいましたね。(笑)
江戸の長屋の雰囲気とかとても
よく出ていて大好きな映画です!
またごらんになったら感想をお聞かせくださいね。
コメントじゃんじゃんお願いします。
大映多摩川撮影所で観ました。というのは倒産した大映の
再建に労組がスタジオで自主上映会を開いて資金かせぎ
してたんですね。本郷功次郎と幽霊の赤座美代子がやっ
ちゃうシーンで、左の山本監督がこんな濃厚なシーンを、
と驚いたもんです。最初は生身の赤座が骸骨に…。といい
つつも西村・小川の悪党夫婦の末路とか、突然本郷が
政治性のあるセリフを言ったりするところはやはり山本
監督だなと。並みの怪談映画に終らせない手腕はすごい
ですね。
そしてNHさん、そこでごらんになったんですか?
大変貴重なお話をありがとうございます。
新三郎には山本監督の思想もやはり
反映されていたんでしょうか・・
西村小川夫婦の末路は忘れられませんね。
ううう~とうなる演出もさすがだと思いました。
古い怪談話にあそこまで
深みをもたせるのはおっしゃるとおり、
すごいです。
見たものに深い余韻を残す力を持った映画でした。
赤座美代子さんもよかったですね。