笹沢左保の股旅ものっていうと
すぐに浮かぶのは
「あっしには係わり合いのねぇことでござんす。」
の
「木枯らし紋次郎」!
この「峠」シリーズは、
「紋次郎」の撮影中に主役の中村敦夫が怪我をしたため、
復帰まで番組が休止。
その穴埋めで急遽作られた
たった四回のシリーズだと言う事ですが、
とても充実した内容。
隠れた股旅ものの傑作と言ってもいいと思う。
紋次郎にも共通する、主人公である渡世人たちの
クールな生き様が心に残ります。
プロットが面白いのは当たり前なんだけど
各話演出もキレが良くて、一気に見てしまいました。
音楽もまことに良しで
股旅気分を盛り上げます。
高橋悦史主演森一生演出宮川一夫撮影の
第一話といい、
まあほんとに
甲乙つけ難いんですけど、
いつもは繊細な文学青年のような役が多い
松橋登が、
ニヒルで寡黙な渡世人を演じる第4話:
森一生演出「鬼首峠に捨てた鈴」
が、
展開といい、乾いたムードといいものすごく良かったです。
絡む子役がまた上手くて・・・・
川津祐介も「青春残酷物語」以来の
適役!
第2話「狂女が唄う信州路」で
持ち味である硬質な魅力を振りまいています!!
第3話は天知茂と梶芽衣子の共演が見逃せません。
4話とも、甘さ抜きのビターなムード。
渡世人が話す特殊な台詞が素晴らしい。
全編に渡り独特の美学が貫かれているのは
さすがで
笹沢左保を無性に読みたくなってしまった!!
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「時代劇専門チャンネル」さん、
これからも隠れた名作をどんどん放送しておくんなせぇ。
こんにちは‼️コメントありがとうございます。
19歳で
文学賞を受賞されたのですか?スゴいですね。
しかも審査員に笹沢左保さんが‼️
私は笹沢作品が大好です❗️ドライな描写の中に哀愁が漂いいつまでも心に残ります。
水口様の作品もきっと審査員の心を揺さぶる傑作だったのでしょうね❗️
また宜しかったら遊びにいらしてくださいませ。