シャフトメーカーにはシャフトメーカーの都合があり
通常……シャフトの初期一般販売価格をやや高めに設定します。
平均的なゴルファーの感覚であれば
そのシャフトで ドライバーに造る や リシャフトする、
希望👉飛距離が伸びる 希望👉安定する
が叶うかも…ですので、
高価格でも…予算が許せば、清水の舞台から飛び降りますが
同じ価格で…フェアウェイウッド----- となると
二の足を踏む、可能性は高くなります。
ドライバーに比べ、使用頻度も、重要性も
どうしても低くなりますから…。
そうなると シャフトメーカーは
同じシャフトの仕様を FW用に
少し重さを増して、価格を落として販売します。
ドライバーに 50gのシャフトを入れたら
それよりも 短くなる フェアウェイウッド は
60gとか、70gとか 重くした方が良い❓ような
気がして、 効果ありそう❓
ドライバーのシャフトよりも価格低いし… って思いガチですが…。
本来、同じシャフトの仕様 を
短く…したら… その短くなった長さ分、
ドライバーよりシャフトの重量は軽くなる筈、なのですが
それを重くしている、
でも 発想は同じ仕様……というコトは
そこに 重さを加えるための繊維 を付加しています。
同じⓇの硬さ、Ⓢの硬さ表記 であっても
フェアウェイウッドのシャフトの方が硬くなっています。
柔らかくなることは まずありません。
元の性能に 重量負荷の繊維が加わっているのですから。
仮に、ドライバーを45インチ
3番ウッドを43インチ
5番ウッドを42インチ としましょう。
(注…シャフトの機種によって 前後しますが)
👉ドライバーの硬さ、振動数が 200cpm であったのなら
3番は 203cpm前後、5番は205cpm前後、
👉ドライバーの硬さ、振動数が 250cpm であったのなら
3番は 255cpm前後、5番は258cpm前後、
スイングウエイトが同じ、か 短くなる程
ちょっと重くなる程度で この流れが『適切な硬さの推移』です。
この流れ であれば どれも 似たようなタイミングで使う、
振るコト、打つコトが可能です。
好き嫌い を別にして、間違えるのなら
柔らかくなる方に間違えた方が良いでしょう。
この流れ に準じていれば フェアウェイウッドを苦手、
もしくは 嫌いになることは大変少ないと思います。
しかし、実際のお客様のクラブ を診断させて頂くと
①ドライバー 250cpm
3番ウッド 265cpm
5番ウッド 275cpm
なんていうのは 本当にザラにあります。
数字が大きくなる方に順次推移しているだけ マシ です。
②ドライバー 250cpm
3番ウッド 265cpm
5番ウッド 260cpm
なんて言うのも 頻繁に見かけます。
①のケースは
3番ウッドを ティーアップして使うのなら まだ良いですが、
地面から打つのは かなり確率で失敗、派手に失敗し易く、
5番ウッドは ゴルフバックの重し/飾り になるだけ です。
②のケースは
3番ウッドを使用する頻度は極端に少なく、
5番ウッドの方が3番よりも飛ぶ可能性も高いでしょう。
元々、長さが長く、ロフトのキツイ3番はやさしくない…
しかし 5番が使えるので
フェアウェイウッドを嫌い、になることは 少ないです。
フェアウェイウッドを苦手にする人は大変多く、
現在では ユーティリティでそれを補えることもありますが、
ほぼ例外なく、現在のクラブのセッティングか
過去のクラブセッティングで
ドライバーよりも『硬い』フェアウェイウッドでの失敗体験
が フェアウェイウッドの印象を決めてしまっています。
まあ 他にも 全般的に柔らかくなったドライバー に比べ
購入サイクルの長い 少し古いモデルのフェアウェイウッドには
その当時、基準の硬さが入っていたり、
若かりし頃「には使えた」硬さであったり、と
その不遇を シャフトの硬さで表現している、とも言えます。
フェアウェイウッドは ある程度の距離を打つ時、
高さが取り易く、ある年齢になると 大変、重宝する武器です。
ですので この ドライバーとフェアウェイウッドの噛み合わせ
に注意して、フェアウェイウッドの苦手意識を自分に植え付けない
というのは のちのち とても重要になってくるのです。