①重心距離 34mm
重心高さ 21mm
重心深度 2mm
②重心距離 42mm
重心高さ 20mm
重心深度 5.5mm
①は典型的な マッスルバックのスペック です
②は典型的な 箱形キャビティアイアンのスペックです。
重心高さ には差がありませんが、
重心深度は 3.5mm 倍の違いがあります。
この 3.5mmは ヘッドが前に出易い分と考えて良く、
重心高さではなく その点において ②のキャビティが上がり易い
と考えて良いのですが
私が設計者ならば ①は5番を30度のロフト
②は5番を26度のロフトに設定しますので
上がり易さ と言う点に置いて 差が出ないようにします。
ふたつが 同じヘッド重量であれば
重心距離が短い分 ①のマッスルバックのアイアンの方が
軽めに感じ易く、慣性モーメント にも差が出ます。
慣性モーメントの単位は 1000~4500g/㎝2と言う単位ですが
①は2000前後 ②は3000 を超えますので
慣性モーメントにはかなり大きな開きが生まれるでしょう。
✋慣性モーメントは
一般的には スウィートスポット(芯)の広さ とも言われ
ミスに寛容、ミスに強くなります。
と同時に、それは 方向、弾道だけでなく
距離にも影響が大きいですので
当たり の良し悪しが 距離減につながり難い
👉平均飛距離アップ というコトになります。
ここまでは 教科書的なクラブデザイン の話し なのですが、
ここから クラブデザインは歪められてしまうコトが往々にしてあります。
重心が深く、箱形の大きなアイアンは
チカラの無い、もしくは、打撃に自信の無い方が販売対象 です。
女性も含めれます。
ですので 軽いヘッドで作るコトが多く、
大型であるのに 慣性モーメントが高くないモノが少なくありません。
重量のしっかりした 小振りなマッスルバック の方が
見た目「だけ大きい」 軽量のキャビティのアイアンよりも
慣性モーメントが高いモノ もあるので
見た目と中身が伴わないケースがあるので 困るのです。
その部分を注意すれば
現代のドライバー、ウッドとの相性は
②の40mmを超える重心距離のキャビティの方が高く
相互のシャフトの硬さ/柔らかさ を(当然)合わせ
双方を似たボールの位置(✋重要)
似たタイミング、同じようなスイング で
打つコトが可能となります。