意味がわかると怖い話１１４２ 「猫」

夏の熱い日の話。
部活を終えて帰宅した私は、宿題を片付けなきゃいけないのに
どうしても手が付けられずにいた。

晩御飯も食べて、大好きなGacktの大河ドラマも始まった。
あ～月曜になってしまう。
ようやく重い腰をあげて宿題にとりかかることにした。

だけど、しばらくすると疲れからかついウトウトしそうになってた。
その時、窓の外からギャーって叫び声が聞こえたんだ。
窓から下の道路を見ると、道端の灯りで猫ちゃんがひかれてしまっている様子が見えた。
同じように見てしまったのか、お隣のおじさんがいつしか出てきて、
猫ちゃんを道端に埋めてあげるのが見えてなんかホッとした。

何もできなかった私は、可哀想な猫ちゃんが成仏できますようにと祈りを捧げたんだ。

するとニャオーンって声が聞こえた。

私はドキッ。としながら周りを見回した。
そうしたら、何のことはない、テレビでフリスキーのCMがやってただけ(笑)
私は猫ちゃんがお礼を言ってくれたのかと思いながらも、実はかなりビビった。
結局、宿題は出来ず先生に怒られた。

《解説編》意味がわかると怖い話１１４１ 「なつやすみのにっき」

『たろうくんがつれたーって大さわぎしてた』
は
太郎君が「つれたー」って大騒ぎしていたのではなく
「太郎君が釣れた」と大騒ぎになっていたのである。

８月６日
『たろうくんがまたとちゅうでいなくなったので』
この日に太郎君が池か沼に落ちて行方不明になっている。

８月７日に遺体が発見された。

信太森葛葉稲荷神社

稲荷神社、「おいなりさん」は狐の神さんや～
と思われている方も多いと思うが、
稲荷神社の主祭神は「稲荷神」である。

白い狐は「使徒」にしか過ぎない。
「新世紀エヴァンゲリオン」にも出てくるけど
こちらは敵では無く、稲荷神にお使いする者とそのままの意味で。

だから「いなり寿司」ってのも本物のお稲荷さんには随分失礼な話かも知れない。
それ以前に油揚げが狐の好物ってのも大いに疑問だけど。



♪だ～け～ど～

この信太森葛葉稲荷神社に関してだけは例外と言っても良いかも知れない。
神社の由緒の中にも
『あくまでもお使いでありますが、葛葉稲荷ではウカノミタマの大神やスサノオ命とともにキツネも神そのものです。』
と書かれてある。



歌舞伎や人形浄瑠璃の「蘆屋道満大内鑑」でも描かれているー

信太の森で安倍保名が白い狐を助けた。
その狐が恩返しに「葛の葉」という姫の姿になって保名の元へやってきて
二人は心を通わせ夫婦となる。
そしてできた子供がかの陰陽師・安倍晴明なんですな。

意味がわかると怖い話１１４１ 「なつやすみのにっき」

なつやすみのにっき

８がつ５にち
きょうはたろうくんとじゅんくんと魚つりにいった
ぼくとじゅんくんは１０ひきづつぐらいつった
たろうくんはぜんぜんだめでつまんないとかえっちゃった

８がつ６にち
きょうもまたつりにいった
ぼくとじゅんくんはきょうも大りょうだったけどたろうくんはまただめみたいだ
たろうくんがまたとちゅうでいなくなったのでぼくとじゅんくんはかなしかった

８がつ７にち
きょうもまたまたつりにいった
きょうはぼくはぜんぜんつれなかった
たろうくんがつれたーって大さわぎしてた
なんだかたろうくんうれしそうにみえた
ぼくはきょうはたろうくんといっしょにかえれるのがうれしかった

《解説編》意味がわかると怖い話１１４０ 「水曜日」

漢字の部分だけ取り出し平仮名にすると
『たすけてあねがころされたつぎはわたし』
↓
『助けて姉が殺された　次は私』

そんな緊急時に、訳のわからん少年探偵団のような暗号を使ってないで
直ぐに警察に通報しなさい！