意味がわかると怖い話１１４４ 「このまま年を越していいのかな 」

美紀は食卓の上の残り物を眺めながら、物憂げな表情を浮かべていた。
向かいの席には行儀の悪い弟が食卓に足を投げ出しテレビに目を向けている。
父と母のいる隣の部屋からは紅白歌合戦が聞こえてくる。
今年大流行したアイドルグループの出番のようだ。
弟の行儀の悪さは父親に似たのだろう。
隣の部屋は散らかり放題でグチャグチャ、床には空になった缶ビールが転がり、
耳まで真っ赤にした父親の少し薄くなった頭が視界の端に映る。
その向こうにコタツから頭だけ出して横になった母親が見える。
父親ばかりのせいではないがこの部屋の散らかりようは目に余る。
掃除する人間の身にもなってほしい。

今年になって家族の仲は一層険悪になっていた。
父親の派遣切り、母親のヒステリー、就職浪人の弟。
様々なことが重なり、ここ最近は喧嘩ばかりで家族の溝は深まるばかりだった。
弟と自分は何日も家に戻らないことが多くなり、家族とはすれ違い。
たまに顔を合わせてもそのたびに嫌味ばかり言い合うようになってしまった。
「来年もずっとこの状態は嫌だなぁ」
ふっとそんな考えがよぎる。しかし、そんな事を考えたってどうしようもない。
これまで何度も同じようなことを考えたが、自分から動くことはできなかった。
誰かに助けを求めたいとも思ったが、誰が来ようとこの問題に踏み入ることもできないだろう。

紅白歌合戦が終わってゆく年くる年が始まった。もうすぐ年明けだ。
今年中にはこのギスギスした関係をどうにかしようと思っていたが、もう手遅れだ。
大みそかのこの日、珍しく家族全員が揃っているというのに家族らしい会話も出来やしない。
「このまま家族がバラバラのまま年を越していいのかな？」
座布団の上にデンとのった母親のでかい尻を見ながら美紀はそう思うのだった。

《解説編》意味がわかると怖い話１１４３ 「大きな物音」

『側にはネクタイが。なんだろ？まぁいいや。』

お父さんはネクタイを使って首吊り自殺をしようとして失敗した。

欧風料理 重亭 オムライス

自由軒の名物カレーを食べようと思ってたら、
16時半～17時半まで中休みと！
お腹が待てないので、平均52、3歩目の
欧風料理 重亭へ

ここでは池波正太郎が愛したビフテキや、ハンバーグを食べるのが正攻法だけど、
口がすっかり米になっているのでオムライス！後、小ビール！
洋食屋さんには何故かビール小瓶のが似合いますな。



ここのオムライスはチキンライスではなく、肉片が入っている、
でかなりのパラパラ系。
かかってるの一見デミグラスソースに見えるけど、
特性のケチャップソース、余りの甘くなく自己主張が少ない。
中のビーフライスと卵を下支えするって感じかな？

平日の夕刻にはちょうどのボリューム、
あっと言う間に平らげて店を後にする。

独りで来たはった60歳くらたあのご婦人が食べたはった、
ポークチャップも美味しいそうやったなぁ。

ローラの父親の国際手配と「桃の天然水ＣＭの呪い」の都市伝説

父親のジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者が、
海外療養費をだまし取ったとして詐欺容疑で国際手配されようが、
ローラ自身には何ら責任はない。
ただ日本社会では、このような場合、
「お騒がせして申し訳ございません」と謝るのが暗黙のルール。
そしてローラはファックスながら
『今日ニュースでみてとてもびっくりしました。父がご迷惑をおかけしてすみませんでした。とてもかなしいです。本当にごめんなさい』
ちゃんと行った。
だからこれでローラに関しては総て終わり。

が、ローラは人気社会である芸能人である。
特にイメージを大切にするＣＭに出演している。
しかもよりによってかの「桃の天然水」のＣＭに２０１３年春より出演しているのだ。

出演したタレントが次々と不幸に見舞われる為に
「桃の天然水ＣＭの呪い」
とまで囁かれる都市伝説。

華原朋美
1998年 ＣＭ出演
1999年 出演直後に小室と破局、さらに事務所もクビにされた。

浜崎あゆみ
1999年 ＣＭ出演
2008年 突発性難聴のより左耳の聴力を完全に失った。

村田洋子
2000年 ＣＭ出演
2000年 4月突然引退、復帰後に理由は急病によるものだと明かした。

吉井怜
2000年 ＣＭ出演
2000年 急性骨髄性白血病を発症、骨髄移植を受けたがその治療により不妊に。

神戸みゆき
2000年 ＣＭ出演
2008年 心不全により、24歳という若さでこの世を去った。

ずらりと並ぶ不幸の連続、
と言いたいところだけど、浜崎あゆみと神戸みゆきはＣＭ出演から８年も後の事である。
きっどさん的には、まあ偶然と片付けていたら今回の事件が起こった。
今回も勿論「偶然」に過ぎない。

ただ「桃の天然水」の発売会社の日本たばこ産業（ＪＴ）としては「偶然」では済まされない。
人様の口に入る飲料水に「呪い」などとイメージがつくと売り上げ減に直結してしまう。
だからこそスキャンダルの可能性が低いと想定したローラをＣＭに起用したのであろうが、
まさか身内に、しかも相当悪質と思える国際的な詐欺事件の主犯格の容疑者が現れるとは計算外だったであろう。

矢口真里と違って、ローラ本人には全く非が無いのは明白、
にも関わらずＣＭから降ろすとなると、
ＪＴ側にまた別の「薄情な」なるイメージダウンの可能性もある。
ＣＭの契約条項には親族の犯罪・スキャンダルについての条項が盛り込まれているにしても、である。
ＪＴとしても頭が痛い。

意味がわかると怖い話１１４３ 「大きな物音」

「どっすーーん！！！
２階から大きな物音が聞こえた。
え！？何の音！？
今、２階には父がいるはず。そういえば、今日は朝から調子が悪そうだった。いやな予感がして、２階に駆け上がる。お父さん、まさか倒れたりしてないよね！？
ダダダダ…！
ガラッ…！
「お、お父さん！大丈夫！！？」
『おぅ！ミキ！悪い悪い、お父さん椅子から落っこちちゃった！ハハハ』
えぇ？
ジャージ姿の父は思いっきり尻餅を付いている。
側にはネクタイが。なんだろ？まぁいいや。
「もぅ、なんだぁー、びっくりしたぁ。腰とか打たなかった？」
『ははは、ごめん、ごめん、大丈夫だよ。恥ずかしい所を見られちゃったなぁー！』
「本当だよ！もぉ、気をつけてよーｗ」
なんだぁ、お父さんったら。何ともなくて良かったぁ。
安心すると、尻餅を付いて恥ずかしそうにする父の姿が急におかしくなり、私は笑いをこらえながら父の部屋を出た。
お母さんが帰って来たら教えてあげよ！きっと爆笑するね！」

《解説編》意味がわかると怖い話１１４２ 「猫」

『大好きなGacktの大河ドラマも始まった。』

ＮＨＫでは民間企業のＣＭは流れないので
『テレビでフリスキーのCMがやってただけ(笑)』
は勝手にチャンネルが変わっている？
それとも死んだ猫がこの世の名残に、せめて猫大好きフリスキーの映像を映した？

ただ、この出来事が「風林火山」放送当時の２００７年なら上記の通りだけど
ＮＨＫ大河ドラマは放送終了後、
ＣＳの時代劇専門チャンネル・ホームドラマチャンネル・チャンネル銀河等々で放送され
その場合、民間企業のＣＭも入る可能性がある。
フリスキーのＣＭは見た事ないけど、、、