70年安保から、きっどさんでさえ薄らしか知らない過激派の時代に起こった
「朝霞自衛官殺害事件」を描いた映画。
1980年代後半に川本三郎によって書かれた回想録を
何故、この21世紀も10年以上経ってから映画化されたのか?
極右化した世論の受けを狙って、
当時の学生運動なんて「反体制」なんて無意味で、社会の敵でしかない
という体制に尻尾を振った作品なのか?
たぶん原作は懺悔であっても、体制に犬では無い筈、と推察するんだけど
きっどさんの世代でさえ、映画を観たらそう誘導されてしまいそうになる。
また「取材源の秘匿」というマスコミの大原則を死守したことから、
殺人事件に巻き込まれた記者(原作者自身)に対して
「な、だから特定秘密保護法は必要なんだ、報道の自由なんてクソくらえ!」
と暗に主張しているのだろうか?
まあ公開は2011年5月とまだ民主党政権の時代だったけど。
ただ、本質的にこの事件は「詐欺事件」
結果が最悪の「殺人」なので詐欺は埋もれてしまっているけど。
作品的に女性の出演は少ない。
ひとりは石橋杏奈、
もうひとりは「オスカー三人娘が何故こんな硬派の映画に」と不思議に思う
忽那汐里
意外と存在感を示している。
今のネトウヨくん達は
自分は安全な場所にいて
「安倍さん頑張ってください」
と人任せで自分たちは何もしようとしない。
安保闘争の頃の学生は、真剣に自分たちが日本を世界を変えられる、
と信じていた、そしてゲバ棒持って戦っていた。
しかし、東大安田講堂陥落の挫折から学生運動は先鋭化して、
革命というたわごとから反対に民衆の命を奪って行く事となる。
どちらが正しいのか?
失われたノンポリ世代のきっどさんにはわからない。