灯油缶を取りに庭に出て戻ろうとしたら、玄関の鍵が勝手にかかって開かない。
家の中には誰も居ないと言うのに。
三七日で親戚の人と、散々陰口叩いていたので、亡き母が怒って閉め出してのかも知れないなー。
スマホがポケットに入っていたので検索して「迅速15分以内」との売り文句しているとこに電話しても、
「1時間程度」
たぶん本当はもっと待たされそう。
今日は幾分暖かいとは言え、灯油缶を取りに行く格好では風邪をぶり返す。
で、八尾駅前の鍵屋さんに電話したら「20分くらいで」
ここで困ったら事は、住所を明記した身分証を持っていない、って事。
そら灯油缶を取りに行くのにわざわざ免許証を携帯しないわな。
さっきフリーダイヤルした業者は「警察を立ち会い」とか大仰な事言ってたけど、この業者さんは「お隣さんに声をかけてもうて」僕と判ればオッケーと。
中途半端に回ってた錠前が、何かの加減で完全に回りきってしまったよう。
どうやって開けたかは防犯上書けないけど、意図も簡単な方法、5分もかかってない。
出張費込みとは言え、これて1万800円かぁー。
さっきの業者、HP上は5000円、それが電話では8000円~、たぶん実際来たらもっとぼったくられてただろうし、こちらの「カギの救急車近鉄八尾駅店」は電話口で10000円~15000円と説明があり、そよ安い方やったしな。
なにより直ぐ来てくれはったし。
家の中には誰も居ないと言うのに。
三七日で親戚の人と、散々陰口叩いていたので、亡き母が怒って閉め出してのかも知れないなー。
スマホがポケットに入っていたので検索して「迅速15分以内」との売り文句しているとこに電話しても、
「1時間程度」
たぶん本当はもっと待たされそう。
今日は幾分暖かいとは言え、灯油缶を取りに行く格好では風邪をぶり返す。
で、八尾駅前の鍵屋さんに電話したら「20分くらいで」
ここで困ったら事は、住所を明記した身分証を持っていない、って事。
そら灯油缶を取りに行くのにわざわざ免許証を携帯しないわな。
さっきフリーダイヤルした業者は「警察を立ち会い」とか大仰な事言ってたけど、この業者さんは「お隣さんに声をかけてもうて」僕と判ればオッケーと。
中途半端に回ってた錠前が、何かの加減で完全に回りきってしまったよう。
どうやって開けたかは防犯上書けないけど、意図も簡単な方法、5分もかかってない。
出張費込みとは言え、これて1万800円かぁー。
さっきの業者、HP上は5000円、それが電話では8000円~、たぶん実際来たらもっとぼったくられてただろうし、こちらの「カギの救急車近鉄八尾駅店」は電話口で10000円~15000円と説明があり、そよ安い方やったしな。
なにより直ぐ来てくれはったし。
せっかく満開を迎えた庭の白梅だったけど、
今朝の春の嵐で結構散っちゃったなぁ。
でも、これはこれでお花畑みたいで綺麗かな。
「桜は散り、梅は落ちる」なんて言う。
普段は茶色く縮んでしまってから梅の花は落ちるので、
桜と違って散り際が物悲しいんだけど、
春の嵐が、
我が家の白梅のラストにちょっとした演出をしてくれたよう。
もう直ぐ、おじゅっさん(住職さま)がきゃはる。
三七日の用意しなきゃ。
今朝の春の嵐で結構散っちゃったなぁ。
でも、これはこれでお花畑みたいで綺麗かな。
「桜は散り、梅は落ちる」なんて言う。
普段は茶色く縮んでしまってから梅の花は落ちるので、
桜と違って散り際が物悲しいんだけど、
春の嵐が、
我が家の白梅のラストにちょっとした演出をしてくれたよう。
もう直ぐ、おじゅっさん(住職さま)がきゃはる。
三七日の用意しなきゃ。
オカルト好きの友人から、こんな話を聞いた。
『友達の友達から聞いた都市伝説なんだけどな?
自宅の玄関前で今から言う呪文を三度唱えて扉をくぐると、この世界とは全くの真逆なパラレルワールドに飛ばされてしまうらしいんだよ。
そして、向こうの同じ場所に住んでいた住人がこっちの世界にやってきて、すり替わってしまうんだと。
どうだ、面白そうな話だろ?』
俺はその時、こんな馬鹿げた話をひどく真剣に聞いていた。
今の平穏で変わり映えしない生活に、俺は嫌気がさしていた。
何でもいいから、非日常的な刺激が欲しかった。
そんな時に偶然舞い込んだのが、この都市伝説だったというだけだ。
とにかく現状が変わるのであれば、オカルトだって構いやしない。
そんな気持ちだったのだ。
友人から聞かせてもらった呪文を、忘れないように何度も頭の中で復唱しながら家路を急いだ。
家に着くと、玄関前に一切飾り付けのない、子供の背丈ほどの雪だるまが立っていた。
朝出る時は無かったはずだが……まぁ今は後回しだ。
俺は玄関扉の正面に立ち、珍妙な呪文を声に出して三度唱えた。
はたから見たら、気でも狂ったのかと思われるだろうな。
さて、言われた通りに呪文を唱えたが……扉は特に変わった様子もない。
早歩きして汗をかいたため、吹き付ける寒風が身を刺す。
とにかく中に入ろう。
普段と全く変わらない様子・重さの扉を、俺はくぐり抜けた……
玄関扉を閉め、周囲を見回す。
狭い玄関、フローリングの廊下、その奥に見えるリビングに繋がるドア……
間違いなく、俺の家だ。
では俺自身に何か変化があったのか?
そう思ったが、どこにも変わった箇所は見られない。
なんだ、あの都市伝説はガセだったのか。
とはいえ、心の隅で「ガセで良かった」と感じている自分もいる。
と、外から雨の降ってくる音が聞こえてきた。
普段通りに帰っていたら濡れてたかもしれないな、危ない危ない。
それにしても、ひどい湿気だな……
とりあえず除湿機と冷房付けるか。
『友達の友達から聞いた都市伝説なんだけどな?
自宅の玄関前で今から言う呪文を三度唱えて扉をくぐると、この世界とは全くの真逆なパラレルワールドに飛ばされてしまうらしいんだよ。
そして、向こうの同じ場所に住んでいた住人がこっちの世界にやってきて、すり替わってしまうんだと。
どうだ、面白そうな話だろ?』
俺はその時、こんな馬鹿げた話をひどく真剣に聞いていた。
今の平穏で変わり映えしない生活に、俺は嫌気がさしていた。
何でもいいから、非日常的な刺激が欲しかった。
そんな時に偶然舞い込んだのが、この都市伝説だったというだけだ。
とにかく現状が変わるのであれば、オカルトだって構いやしない。
そんな気持ちだったのだ。
友人から聞かせてもらった呪文を、忘れないように何度も頭の中で復唱しながら家路を急いだ。
家に着くと、玄関前に一切飾り付けのない、子供の背丈ほどの雪だるまが立っていた。
朝出る時は無かったはずだが……まぁ今は後回しだ。
俺は玄関扉の正面に立ち、珍妙な呪文を声に出して三度唱えた。
はたから見たら、気でも狂ったのかと思われるだろうな。
さて、言われた通りに呪文を唱えたが……扉は特に変わった様子もない。
早歩きして汗をかいたため、吹き付ける寒風が身を刺す。
とにかく中に入ろう。
普段と全く変わらない様子・重さの扉を、俺はくぐり抜けた……
玄関扉を閉め、周囲を見回す。
狭い玄関、フローリングの廊下、その奥に見えるリビングに繋がるドア……
間違いなく、俺の家だ。
では俺自身に何か変化があったのか?
そう思ったが、どこにも変わった箇所は見られない。
なんだ、あの都市伝説はガセだったのか。
とはいえ、心の隅で「ガセで良かった」と感じている自分もいる。
と、外から雨の降ってくる音が聞こえてきた。
普段通りに帰っていたら濡れてたかもしれないな、危ない危ない。
それにしても、ひどい湿気だな……
とりあえず除湿機と冷房付けるか。