菅野にノーノー喰らって、
西郷どんが悔し涙を流している訳ではない。
てか、ええ場面やったのに、こんな事でニュース速報流すな!!
しっかし、高橋監督辞任発表で、
完全に悪徳ジャイの流れが変ったなあ。
金本元終身監督の辞任も、もーちょっと早ければ、
この試合はウチがやってたかも知れないし、
晋太郎が完全試合してたけも知れない、
知らんけど。
やっぱり絶対的エースを擁するチームが、
短期決戦は強いなあ。
こりゃひょっとして、これまた史上初、
借金抱えた球団が日本一に輝く、
なんて事に成りかねないぞ!
西郷どんが悔し涙を流している訳ではない。
てか、ええ場面やったのに、こんな事でニュース速報流すな!!
しっかし、高橋監督辞任発表で、
完全に悪徳ジャイの流れが変ったなあ。
金本元終身監督の辞任も、もーちょっと早ければ、
この試合はウチがやってたかも知れないし、
晋太郎が完全試合してたけも知れない、
知らんけど。
やっぱり絶対的エースを擁するチームが、
短期決戦は強いなあ。
こりゃひょっとして、これまた史上初、
借金抱えた球団が日本一に輝く、
なんて事に成りかねないぞ!
もしも、透明人間になることが出来たなら………
あー、疲れた。
朝早くから、夜遅くまで働いて安月給。
唯一の楽しみといえば、仕事終わりの銭湯でのくつろぎタイム。
自宅の風呂とは全然違う、心地良さ。
極楽、極楽~~。
浴場から出て脱衣所で服に着替え、銭湯から外に出る。
銭湯から出る時、長い黒髪のモデル体型スレンダー美人と擦れ違った。
彼女の甘い香が鼻をくすぐる。
無意識の内に、俺は彼女を目で追っていた。
彼女はそのまま銭湯の中へと入っていった。
中年から高齢者だけが利用していたものだとばかり思っていたが、あんな綺麗な女性も銭湯を利用するんだな。
はぁ、透明人間になることが出来たらなぁ。
銭湯だけに限らず、好きな同僚女性の部屋に侵入して、寝顔やらを間近で見ることも出来るのになぁ。
俺は、仕事の疲れからか、そんなアホなことを考えていた。
外は既に真っ暗だった。
早く帰って、別カノ(二次元シミュレーションゲームのヒロイン)と楽しいひと時を過ごそう。
俺は、今日に限って普段通ることはまず無い、裏路地を歩いていた。
歩いていると、街灯の下で、黒いスーツ、黒のバッグ、黒のシルクハットを被った人間が地面に屈んでいた。
地面に両手を着き、地面すれすれに頭をこすりつけているような様子は、まるで目に見えない得体の知れないナニカに対して許しをこう姿を俺に連想させ
男『無いネッ!何処にも無いネッ!!どこにいったネッ!?』
俺は、面倒事に巻き込まれるのが嫌なこともあり、その男の脇を素通りしようとした。
すると………
男『待つネ……。それ以上その場を動くこと、許さないネ……。』
その低いトーンの声は、俺の体をその場に硬直させるには十分過ぎた。
背中に悪寒が走
男『コンタクトレンズ、落としたネ。動かれたらコンタクトレンズ、踏み潰されかねないネ。』
男はそう言うと、俺に顔を向けた。
……その顔には、黒のサングラスが装着されていた。
俺『夜で、サングラスかけてるからじゃないのか?』
男『アイヤーッ、どうりで地面が暗いはずネッ!!』
俺『じゃ、俺はこれで。』
俺はその場を離れようと、立ち止まっていた足を動かした。
と、その時
パキッ………
何かが割れる音が、静寂に包まれた裏路地に響いた……。
男『なんてことネーッ!レンズ踏み潰すなんて、人間として失格ネッ!!頭イカレてるとしか言えないネッ!!』
俺『言い過ぎだろっ!!』
男が立ち上がった。
屈んでいて分からなかったが、意外と身長が高い。
175cm位はあるであろう、その男の格好は、暗闇が似合い過ぎる程に夜に溶け混んでいた。
その容姿からは、まるで
健康な人間をも一瞬で霊柩車に乗せることが出来るのではないか、と俺に感じさ
男『まぁ仕方ないネ。お詫びに何か買えば、それで足を打つネ。』
俺『手を打つ、な!!』
どうやら、俺は面倒なことに巻き込まれてしまったようだ………。
男『申し遅れたネ。ワタシ、マイケル・ヨハネス・ジャック・陳、言うネ。ミドルネームの陳でいいネ。』
俺『最初から、【陳】だけでいいのでは?あきらかに中国人っぽいがな。』
陳『じゃあ、陳でいいネ!!お兄さんは山田太郎でいいカ?』
俺『勝手に名前を付けるなっ!!』
陳『分かたネ。そんな佐藤さんにオススメの物あるネ。』
俺『分かってねぇじゃんっ!!』
そう言うと、陳と名乗る男は、持っていた黒いバッグのファスナーを開け始めた。
俺『買う気は一切無いんだが…。』
陳『シッ!黙るネッ!!』
陳が人差し指を顔の前に差し出し、俺を見つめる。
その雰囲気からは、ただ事では無いと俺に感じさ
『ぷぅ~~~っ』
……音がしたと同時に、周囲に悪臭が漂い始めた……。
俺『おい、お前、今屁を』
陳『コレなんかどうネ?コレ、若物にはヨダレが』
俺『お前、今、屁を』
陳『ヨダレが出るくらい、手から喉が出る物ネッ!!どうネ?』
俺『屁を……。喉から手が出る、なっ!!』
陳は、屁をこいたことを認めようとはせず、俺に商品を見せてきた。
俺『何だ、コレ?』
俺は陳が差し出した物を手に取り、陳に問い掛けた。
陳『コレ、カ?くくく、コレ、聞いて驚く無いアル。コレは……ん?何か、クサいネ。佐藤さん、あなた、屁したネッ!?』
俺『遅ぇよっ!!屁は、テメーがこいたんだよっ!俺は佐藤じゃねーよっ!!』
俺はあまりに頭に来て、その場に立ち上がった。
陳『…威勢がいいのは変わってないネ。あの頃のままネ……。』
陳が意味深なことを呟いた……。
俺『…おい、前に俺、あんたと会ったこと、あるか………?』
陳が顔を上げ、意を決したのか、長い溜め息を吐いてからこう言った…。
陳『………、初対面ネ。』
俺は、その場から離れようと足を動かした。
すると、
陳『待つネッ!!』
俺『何だよっ、もうあんたの話はウンザリなんだよっ!!』
陳『……手に持ってるその商品、タダと違うネッ!』
俺『あ……』
俺は持っていたソレを、陳に返却した。
俺『じゃあな。』
俺はその場を離れようとした。
陳『透明人間になれる錠剤だたのにナ。勿体ないネ。まぁ、別の人に売るからいいネ。』
透明人間………だと…?
俺は陳に近付き
俺『お、おい、それ、本物なのかっ!?本当に、透明人間になれるのかっ!?』
陳『くくく。佐藤さんなら食い付く思てたネ。』
俺『………。』
陳が不敵に笑う。
サングラスの奥が光ったように見えた……。
陳『ここだけの話ネ。良く聞くネ………。』
陳の声のトーンが小さくなる。
俺は陳の言葉を聞き漏らすまいと、耳を澄ませた…。
『ぶっ!!』
俺『テメー、一度ならず二度までもっ!!』
陳『違うネッ!今ので三度目ネッ!!』
俺『やっと認めやがったな!!くっそオヤジが、よこせっ!!』
俺は陳から錠剤の入った小瓶を奪い取った。
陳『ああ、何するネッ!返すネッ!!』
俺『うっせぇ!!こいつは貰ってくぜっ!!』
俺はそのまま走り出した。
(………待……ネー……)
陳の声を背にし、俺は自宅まで走り続けた。
自宅に着いた俺は、
部屋に入ると早速先程奪った錠剤を飲むことにした。
一回に、何錠飲めばいいのか、そういった詳しい説明は書かれていなかった。
とりあえず、2錠位飲んでみるか。
俺は小瓶の蓋を開封し、中から錠剤を2錠左手の手の平に出し、そのまま口の中へと放り込み、飲み込んだ。
ごくんっ………
透明人間になったか一目で分かるように、身に付けている物を全てその場に脱ぎ捨てた。
―――3分経過―――
特に変化は感じられない。
くそっ、やっぱり騙されたか。
まぁ世の中、そんなに甘くな…………
…え…、え、えっ!!?
俺の左手と右手が徐々にだが、消え始めていた。
マジで、マジで透明人間になれる!?
よっ、しゃーーっ!!
…あれ………、
…何か、急に凄く眠くなってき……… 。
『ニュースです。昨日失踪した会社員、〇〇猛雄さんですが、未だに行方が掴めておりません。
争った形跡は無く、衣類だけが脱ぎ捨てられていた状態でした。何かお心当たりがある方は、こちらまでご連絡下さい。皆様からのご連絡、お待ちしております。』
テレビの報道番組を見ていた男が呟く。
陳『やれやれネ。説明も聞かずに奪うから、そんな目に合うネ………。まぁ、ワタシ的には、関係の無いことネ。』
あー、疲れた。
朝早くから、夜遅くまで働いて安月給。
唯一の楽しみといえば、仕事終わりの銭湯でのくつろぎタイム。
自宅の風呂とは全然違う、心地良さ。
極楽、極楽~~。
浴場から出て脱衣所で服に着替え、銭湯から外に出る。
銭湯から出る時、長い黒髪のモデル体型スレンダー美人と擦れ違った。
彼女の甘い香が鼻をくすぐる。
無意識の内に、俺は彼女を目で追っていた。
彼女はそのまま銭湯の中へと入っていった。
中年から高齢者だけが利用していたものだとばかり思っていたが、あんな綺麗な女性も銭湯を利用するんだな。
はぁ、透明人間になることが出来たらなぁ。
銭湯だけに限らず、好きな同僚女性の部屋に侵入して、寝顔やらを間近で見ることも出来るのになぁ。
俺は、仕事の疲れからか、そんなアホなことを考えていた。
外は既に真っ暗だった。
早く帰って、別カノ(二次元シミュレーションゲームのヒロイン)と楽しいひと時を過ごそう。
俺は、今日に限って普段通ることはまず無い、裏路地を歩いていた。
歩いていると、街灯の下で、黒いスーツ、黒のバッグ、黒のシルクハットを被った人間が地面に屈んでいた。
地面に両手を着き、地面すれすれに頭をこすりつけているような様子は、まるで目に見えない得体の知れないナニカに対して許しをこう姿を俺に連想させ
男『無いネッ!何処にも無いネッ!!どこにいったネッ!?』
俺は、面倒事に巻き込まれるのが嫌なこともあり、その男の脇を素通りしようとした。
すると………
男『待つネ……。それ以上その場を動くこと、許さないネ……。』
その低いトーンの声は、俺の体をその場に硬直させるには十分過ぎた。
背中に悪寒が走
男『コンタクトレンズ、落としたネ。動かれたらコンタクトレンズ、踏み潰されかねないネ。』
男はそう言うと、俺に顔を向けた。
……その顔には、黒のサングラスが装着されていた。
俺『夜で、サングラスかけてるからじゃないのか?』
男『アイヤーッ、どうりで地面が暗いはずネッ!!』
俺『じゃ、俺はこれで。』
俺はその場を離れようと、立ち止まっていた足を動かした。
と、その時
パキッ………
何かが割れる音が、静寂に包まれた裏路地に響いた……。
男『なんてことネーッ!レンズ踏み潰すなんて、人間として失格ネッ!!頭イカレてるとしか言えないネッ!!』
俺『言い過ぎだろっ!!』
男が立ち上がった。
屈んでいて分からなかったが、意外と身長が高い。
175cm位はあるであろう、その男の格好は、暗闇が似合い過ぎる程に夜に溶け混んでいた。
その容姿からは、まるで
健康な人間をも一瞬で霊柩車に乗せることが出来るのではないか、と俺に感じさ
男『まぁ仕方ないネ。お詫びに何か買えば、それで足を打つネ。』
俺『手を打つ、な!!』
どうやら、俺は面倒なことに巻き込まれてしまったようだ………。
男『申し遅れたネ。ワタシ、マイケル・ヨハネス・ジャック・陳、言うネ。ミドルネームの陳でいいネ。』
俺『最初から、【陳】だけでいいのでは?あきらかに中国人っぽいがな。』
陳『じゃあ、陳でいいネ!!お兄さんは山田太郎でいいカ?』
俺『勝手に名前を付けるなっ!!』
陳『分かたネ。そんな佐藤さんにオススメの物あるネ。』
俺『分かってねぇじゃんっ!!』
そう言うと、陳と名乗る男は、持っていた黒いバッグのファスナーを開け始めた。
俺『買う気は一切無いんだが…。』
陳『シッ!黙るネッ!!』
陳が人差し指を顔の前に差し出し、俺を見つめる。
その雰囲気からは、ただ事では無いと俺に感じさ
『ぷぅ~~~っ』
……音がしたと同時に、周囲に悪臭が漂い始めた……。
俺『おい、お前、今屁を』
陳『コレなんかどうネ?コレ、若物にはヨダレが』
俺『お前、今、屁を』
陳『ヨダレが出るくらい、手から喉が出る物ネッ!!どうネ?』
俺『屁を……。喉から手が出る、なっ!!』
陳は、屁をこいたことを認めようとはせず、俺に商品を見せてきた。
俺『何だ、コレ?』
俺は陳が差し出した物を手に取り、陳に問い掛けた。
陳『コレ、カ?くくく、コレ、聞いて驚く無いアル。コレは……ん?何か、クサいネ。佐藤さん、あなた、屁したネッ!?』
俺『遅ぇよっ!!屁は、テメーがこいたんだよっ!俺は佐藤じゃねーよっ!!』
俺はあまりに頭に来て、その場に立ち上がった。
陳『…威勢がいいのは変わってないネ。あの頃のままネ……。』
陳が意味深なことを呟いた……。
俺『…おい、前に俺、あんたと会ったこと、あるか………?』
陳が顔を上げ、意を決したのか、長い溜め息を吐いてからこう言った…。
陳『………、初対面ネ。』
俺は、その場から離れようと足を動かした。
すると、
陳『待つネッ!!』
俺『何だよっ、もうあんたの話はウンザリなんだよっ!!』
陳『……手に持ってるその商品、タダと違うネッ!』
俺『あ……』
俺は持っていたソレを、陳に返却した。
俺『じゃあな。』
俺はその場を離れようとした。
陳『透明人間になれる錠剤だたのにナ。勿体ないネ。まぁ、別の人に売るからいいネ。』
透明人間………だと…?
俺は陳に近付き
俺『お、おい、それ、本物なのかっ!?本当に、透明人間になれるのかっ!?』
陳『くくく。佐藤さんなら食い付く思てたネ。』
俺『………。』
陳が不敵に笑う。
サングラスの奥が光ったように見えた……。
陳『ここだけの話ネ。良く聞くネ………。』
陳の声のトーンが小さくなる。
俺は陳の言葉を聞き漏らすまいと、耳を澄ませた…。
『ぶっ!!』
俺『テメー、一度ならず二度までもっ!!』
陳『違うネッ!今ので三度目ネッ!!』
俺『やっと認めやがったな!!くっそオヤジが、よこせっ!!』
俺は陳から錠剤の入った小瓶を奪い取った。
陳『ああ、何するネッ!返すネッ!!』
俺『うっせぇ!!こいつは貰ってくぜっ!!』
俺はそのまま走り出した。
(………待……ネー……)
陳の声を背にし、俺は自宅まで走り続けた。
自宅に着いた俺は、
部屋に入ると早速先程奪った錠剤を飲むことにした。
一回に、何錠飲めばいいのか、そういった詳しい説明は書かれていなかった。
とりあえず、2錠位飲んでみるか。
俺は小瓶の蓋を開封し、中から錠剤を2錠左手の手の平に出し、そのまま口の中へと放り込み、飲み込んだ。
ごくんっ………
透明人間になったか一目で分かるように、身に付けている物を全てその場に脱ぎ捨てた。
―――3分経過―――
特に変化は感じられない。
くそっ、やっぱり騙されたか。
まぁ世の中、そんなに甘くな…………
…え…、え、えっ!!?
俺の左手と右手が徐々にだが、消え始めていた。
マジで、マジで透明人間になれる!?
よっ、しゃーーっ!!
…あれ………、
…何か、急に凄く眠くなってき……… 。
『ニュースです。昨日失踪した会社員、〇〇猛雄さんですが、未だに行方が掴めておりません。
争った形跡は無く、衣類だけが脱ぎ捨てられていた状態でした。何かお心当たりがある方は、こちらまでご連絡下さい。皆様からのご連絡、お待ちしております。』
テレビの報道番組を見ていた男が呟く。
陳『やれやれネ。説明も聞かずに奪うから、そんな目に合うネ………。まぁ、ワタシ的には、関係の無いことネ。』