毛虫って大食漢なんだよ
柔らかそうな葉の裏にいる
野鳥に狙われないよう
人の目に触れぬように。
ぼくのバイブル本3冊のうちのひとつがこれ。
長田弘著「アウシュヴィッツへの旅」
中公新書№316 1295-072316-4622 380円
最後のページに鉛筆で走り書きしてある、
昭和49年5月に初版本を買い昭和58年1月に紛失した。
それから4か月に渉りあちこちの本屋を探し回り、
昭和58年5月16日町田の有隣堂で見つけて購入したもの。
ネット本屋がない時代にレアな本を見つけるのは難しい。
いまAmazonで中古品が一冊でている。
初版でもないのに19,200円 足元見すぎ(*´Д`)
まずはオノレの足元を見ような(脚下照顧)
本の内容は後ろ帯に書いてある通り。
「アウシュヴィッツのあとに言葉はどのように可能か・・・
潰(つい)えた革命の夢に生きた1930年代の芸術家たちの運命。
スペイン市民戦争、ソビエトの粛清、第二次大戦。
暗い時代を自らの言葉を武器に真摯に生きたオーウェル、
ロルカ、ベンヤミン、ニザン、パステルナーク。
その死の秘密を現地に克明に訪ね歩き"われわれの生きると
いう手仕事"の意味を、いま、ここにあらためて問い直す。」
新たな資料を駆使した異色の紀行文
当時の自分はロルカ、パステルナーク、ニザンなどの詩に
深く傾倒していた。きれいごとではない戦争と死、凄惨や
迫害のなかで彼等は激情の心の叫びを詩に残した。
そんな彼らの生き様やその背景を切に知りたいと思っていた。
この本は単なるカタロニア紀行文か、詩人へのメッセージ
なのか?、読み人しだいでバイブルにも鼻紙にも。
初版本を手に入れてから約10年間は肌身離さず持ち歩き、
ビニールカバーは千切れてなくなり、無数のアンダーラインと
ページの折り目、欄外の余白は書き込みに埋まっていた。
ぼく以外の人が本を開けばナニコレ状態に見えるだろう。
たとえ拾ってくれた人がいたとしても、
見た目に汚い本はゴミ箱ぽいで不思議はない。
神田の古本屋あたりで見かけたら立ち読みを奨める、
ぼくと同じ波長の持ち主なら1ページではまるかも。
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わ、また寝落ちしたよ
背中に見慣れないフリースが掛かってる
買ってくれたのかな、
これで一張羅がふたつになった(^O^)イエーイ
黎明期をすこしたどってみた
熱かった
新聞紙を丸めて宙に振りかざし
「このままー」と叫んだ菊花賞
京都はライスの終焉の地
老成期なんぞ来るのだろうか
いまはぬるま湯がここちよい。
布団にもぐって二度寝しよか
雨の日は洗濯がない選択の自由
それでは良き一日を。
散文:君に勧む更に尽くせ一杯の酒こんなのを読んでたらなにか書きたくなったべつにテーマはないけれど酒を飲み干す勇気がない酒を遠ざける潔さもないただ安穏と酒の旨さをおもふ去年だかいつだか同人仲間と小料理屋で飲んだ彼は......
2009/09/28にUPした
ロルカ色の詩
「異星人に占領された星」
巨大なトレーに並べられているヒト、ヒト、ヒト
オンナ、オトコ、黒いの、白いの、黄色いの、
この市場で一番下等な食肉をニンゲンという。
「異星人に占領された星」
巨大なトレーに並べられているヒト、ヒト、ヒト
オンナ、オトコ、黒いの、白いの、黄色いの、
この市場で一番下等な食肉をニンゲンという。
異星人が黄色をつまんで口にほうりこむ
くちゃくちゃ噛んではぺっぺっと骨を吐き捨てた
ニンゲンの高等な頭脳もハートフルなマインドも、
こいつにとってはただの調味料にすぎない。
ニザンやロルカ色の心臓はさぞや不味かろう
漂泊のよるべない魂はさまよひ
異星人のノドチンコにひっかかったまま、
嗚呼、今夜も揺れてゐる。
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