名栗村紀行:風の通り道
足にかかるしずく
遠雷に誘われた雨が茅の屋根を叩く
涼風が背中を押した
振り返ると、
向こう側の網戸越しにも裏山がある
そうか、ここは風の通り道。
雨に濡れたツツジの紅色が濃い
ほのかに暗く
懐かしげな匂いの座敷に座り
雨の音を聴く
お蚕を飼っていた天井は低く
太く黒い梁が東西を分ける
百数十年の時が息づく部屋
雨が降るとホタルが流されるという
ここで、歴史を刻む一員となる。
名栗村紀行:風の通り道
足にかかるしずく
遠雷に誘われた雨が茅の屋根を叩く
涼風が背中を押した
振り返ると、
向こう側の網戸越しにも裏山がある
そうか、ここは風の通り道。
雨に濡れたツツジの紅色が濃い
ほのかに暗く
懐かしげな匂いの座敷に座り
雨の音を聴く
お蚕を飼っていた天井は低く
太く黒い梁が東西を分ける
百数十年の時が息づく部屋
雨が降るとホタルが流されるという
ここで、歴史を刻む一員となる。
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