道は、7月15日から8月31日まで道東太平洋沿岸の11漁協所属の10トン未満サンマ棒受け網漁船49隻が知事許可によるマイワシ資源の有効利用を目的にした試験操業を実施すると発表した。
道東太平洋海域では近年サンマの来遊の遅れが顕著で、漁場形成も北偏・沖合化の傾向にあるため、漁期当初の小型サンマ漁船の漁業経営、地域経済に与える影響を考慮し、資源が増加傾向にあるマイワシを目的にした試験操業を検討。地元の要望を受けて資源の有効利用の可能性について実証事業を行うことに決めた。資源利用の規模は3千トンを想定している。なお、道は同じ道東太平洋において資源が増加しているマサバの延縄試験操業も継続実施する。道東のサバは24年から巻き網による漁獲が急増しており、道内沿岸漁業者による新たな資源利用の可能性を検討するため、昨年から延縄による試験操業を行っている。
(写真は、釧路における巻き網のイワシ水揚げ風景)