水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

2019年12月10日(火)発行/北海道漁協系統通信第6450号

2019-12-11 16:25:48 | 系統通信

政府が経済対策・政策大綱を決定
強い農林水産業の成長産業化と輸出力強化を加速

第21期第17回北海道連合海区漁業調整委員会
サンマTAC前年同 マイワシ北海道分は6万5千㌧
秋サケ漁獲尾数は1,610万尾 記録的凶漁に

サンマ水揚げ状況(11月末・全さんま調べ)
全国3万8千㌧・前年比32%、北海道2万1千㌧・37%

十勝海域毛ガニかに篭試験操業速報(11月30日)
前年比46%の17㌧、単価大幅上昇で5,000円超え

釧路西部海域の毛ガニかに篭漁(Ⅱ期)終漁
許容量消化率81% 平均単価8千円超え

定置青年研究会が新巻秋サケ即売会を開催

ロシア漁船が南クリール海域でイカ1万7,600㌧漁獲

道漁連が児童福祉関連施設に水産物寄贈

12月18日(水)道漁連がコンサドーレ札幌と食育イベント


農林水産物・食品輸出額(10月) 水産物は2,313億円とホタテが落ち込み6%減

2019-12-11 09:44:36 | ニュース

 農林水産省は今年1月〜10月までの農林水産物・食品の輸出額を発表した。輸出額は7,396億円で、前年同期に比べ0.8%増となっている。政府が目標としている令和元年1兆円までは残り2,600億円。昨年は1年間で9,068億円だった。

 水産物は2,313億円で前年同期比6.1%減。全体としてホタテ関連の品目が前年同期より落ちている。調整品以外が1,785億円で5.5%減。主な品目ではホタテが362億円で8.3%減、ブリが189億円と38.4%増、サバが183億円で26.3%減、イワシが75億円で3.3%増となった。調整品は528億円で7.7%減。主な品目ではナマコが167億円で1.1%増、練り製品が90億円で7.1%増、貝柱調整品が41億円で7.6%減、ホタテ(調整)37億円で27.2%減となっている。

 水産物の輸出先は、香港が668億円、中国396億円、米国291億円と上位を占めている。


道南太平洋スケソウ(11月末) 渡島、胆振で8,900㌧と前年同期に比べ45%増

2019-12-11 09:44:06 | ニュース

 道南太平洋のスケソウ刺し網漁は10月2日から操業をスタートし、2カ月が過ぎたが、渡島、胆振海域とも漁獲量が不漁だった前年同期に比べいぜん45%増となっているが、平年の漁模様よりかなり低い状況が続いている。

 11月末の漁獲実績は、渡島が4,586㌧(前年同期3,043㌧)、胆振が4,315㌧(同3,101㌧)となり、合計で8,901㌧。前年同期に比べ145%。11月だけの漁獲量は3,291㌧で、上限採捕量9千㌧に対し37%の消化率。時化が多く操業がかなり抑えられた。

 累計では、平成21年の2万4,201㌧や22年の2万479㌧に比べ低位にあるが、不漁だった昨年を上回っている。道総研函館水試の調査結果では、魚群の反応は前年より薄く、12月の操業も厳しい模様だ。渡島沖の水温が高く、えりも沖に高水温の水塊が存在し、噴火湾の産卵場に向かう成魚の異動に影響を与えている可能性があるという。


道南太平洋スケソウ資源調査結果 魚探の平均反応量は前年同期を下回り、登別沖に強い反応

2019-12-11 09:43:22 | ニュース

 道総研函館水試調査研究部は、今シーズン2回目の道南太平洋スケソウ産卵来遊群分布調査の結果を発表した。それによると、スケソウの海域平均反応量は前年同期を下回った。

 函館水試の調査船「金星丸」と釧路水試の「北辰丸」が11月13〜27日、道南太平洋の水深100〜600mの海域を対象にスケソウの資源調査を行った。その結果のポイントは次の通り。

・ スケソウの海域平均反応量は、前年同期を下回った

・ 魚探反応の比較的強い海域は登別沖

・ スケソウ成魚とみられる魚群反応は、恵山沖を除き水深350〜450mにかけて(恵山沖では水深400〜500m)

・ 水温は渡島沖、胆振沖ともに平年よりやや高い。特に渡島沖の水深50〜220mにかけては、平年より1〜2℃高い


日ロ地先沖合漁業交渉が妥結 ロシアがサバ・イワシ求め、相互入漁9万㌧に増枠、協力費ゼロ

2019-12-11 09:42:47 | ニュース

 来年の日ロ双方の200海里水域における漁獲割当量と操業条件を決める日ロ地先沖合漁協協定に基づく交渉(日ロ漁業委員会)が2日からモスクワで開かれ、7日妥結した。その結果、双方の漁獲割当量は前年より1万2,500㌧多い9万㌧となり、日本側がロシア側に支払う協力費はゼロとなった。

 交渉には、神谷崇水産庁資源管理部長が政府代表となって外務省、水産庁、道、団体の関係者が出席し、道からは谷内和人国際漁業担当課長が出席した。ロシア側はサフチュクP.S連邦漁業庁副長官ほか外務省、連邦漁業庁、連邦保安庁国境警備局などの関係者が出席した。

 今回の協議では、ロシア側がサバ・イワシの増枠を求め、日本側が応じる代わり、協力費をゼロとした。その結果、前年は約7億円を支払う取り決めだったサンマなど関係漁業者の負担は大幅に軽減される。また、昨年は交渉が越年したため、1月から出漁する根室の底刺しはえ縄の操業機会が失われたが、今年は予定通りの出漁が確保された。主な妥結内容は次の通り。

[日本漁船の操業条件]

(相互入漁)

(1)漁獲割当量9万㌧(前年7万7,500㌧)

(2)主な魚種別の割当量

サンマ7万927㌧(同5万9千㌧)、スルメイカ5,814㌧(同5,618㌧)、マダラ810㌧(同1276㌧)

(3)総隻数592隻(同592隻)

(4)協力費0円(同7億872万円)

(有償入漁)

(1)漁獲割当量1,062㌧(同1,062㌧)

(2)総隻数22隻(前年22隻)

(3)見返り金4,112万円(同4,112万円

[ロシア漁船の操業条件]

(相互入漁)

(1)漁獲割当量9万㌧(前年7万7,500㌧)

(2)主な魚種別の割当量

サバ5万1,500㌧(同5万1,500㌧)、マイワシ2万3,500㌧(同1万1千㌧)、イトヒキダラ1万5千㌧(同1万5千㌧)

(3)総隻数89隻(同89隻)