水産北海道ブログ

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函館税関 道外国貿易令和3年上半期概況 水産物輸出240億円3割増、中国向けホタテ倍増

2021-08-04 16:16:06 | ニュース

 函館税関は7月21日、令和3年上半期(1〜6月)の道外国貿易概況(速報)で輸出、輸入ともに5期ぶりのプラスに転じたと発表した。輸出では魚介類・同調整品(水産物)が大きく寄与し、240億7,100万円でトップとなり、前年同期に比べ29.8%増加した。中国向けホタテが伸び、香港向けは減少した。

 5期ぶりにプラスの水産物輸出は55億2,500万円増加した。プラス要因はホタテを主体とする甲殻類・軟体動物が4万8,930㌧(54.6%増)、165億600万円(同95.4%増)と大幅に伸び、コロナ禍による停滞を脱した。中国向け(132億6,700万円)が倍増しており、今シーズンのオホーツク外海ホタテの好調な生産、成長・歩留まりの良さを反映している。

一方、道内への水産物の輸入は、4万7,423㌧・285億2,100万円と数量で9.4%、金額で4.7%増加した。主要水産物ではカニが1700㌧・44億8800万円と数量で2.7倍、金額で2.9倍に伸びた。また、イカ(7,233㌧・32億円)、カズノコ(510㌧・6億9,200万円)なども増え、ウニは4,632㌧(3.9%増)・51億6,400万円(24.4%増)と相変わらず大きな位置を占めている。


太平洋小型サケ・マス流し網の不漁続く 漁獲枠の3割強

2021-08-04 16:15:23 | ニュース

 日本の200海里内で操業する太平洋小型サケ・マス流し網(漁期4月1日〜7月7日)は、6月末でほぼ操業を終わり、過去最低だった前年を上回ったものの、極端な不漁が続いている。道東各港を基地とする小型サケ・マス漁船は、今年4月から31隻が出漁したが、今年も主力のカラフトマスやシロザケなどを合わせても650㌧の不漁となり、日ロ政府間で決めた漁獲枠2,050㌧に対し3割強しか消化できなかった。平均価格はカラフトマスが㎏300円の安値に落ち込んだ半面、漁が少なかったシロザケは㎏1,700円の高値で取引された。