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道内沖底2020年漁獲状況 数量は19%上回ったが、単価安で金額は13%減

2021-04-04 22:15:18 | ニュース

 道機船連(風無成一会長)は、3月30日札幌で通常総会を開き、令和2年度業務報告・収支決算、令和3年度事業計画・収支予算などを原案通り承認した。

 本道沖底の2020年水揚げ(1〜12月)は、19万3,657㌧・120億2,787万円で前年に比べ数量は118.5%と上回ったが、㎏平均単価が前年の84.4円から62.1円に落ちたため、金額は12.9%減少した。

 主力のスケソウは、11万7,684㌧・47億7,200万円。オホーツク海の北見地区、太平洋の釧勝地区が豊漁で、数量は前年の113.2%と伸びたが、金額では同84.8%と㎏単価が54.1円から40.5円に下がり、金額の伸びを引っ張った。ホッケは、2017年級群によって資源が回復しつつあり、1万6,540㌧・6億1,837万円と数量では215.2%と倍増したが、金額では107.2%と横ばいにとどまった。単価が前年の75.1円から37.4円に半値に下がった。

 道機船連の柳川延之専務は「数量は主力のスケソウ、ホッケともに恵まれ、久々の19万㌧まで回復した。しかし、コロナ禍による外食需要の低迷などの影響を受けた。家庭内食では蒲鉾など食べてもらっているが、陸上すり身市況が停滞している。これがスケソウの単価を押し下げ、水揚げ金額の伸び悩みにつながった。ホッケは資源が増え、小樽、宗谷の日本海をはじめほとんど皆無だった太平洋でも数百㌧程度は獲れてきたが、値段が付いていっていない」と述べた。



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