利尻島の若手漁業者が水産物のPR、担い手育成などを通じて漁業の活性化をめざす「ノース・フラッガーズ」を結成し9日夜、離島キッチン札幌店で立ち上げ記念イベントを開催した。イベントでは、利尻島で獲れるホッケ、コンブ、ウニなどを使った料理が出され、女性客らが漁師と談笑しながら美味しさを味わった。
「ノース・フラッガーズ」は、コンブなどの操業許可を知らせる旗にちなんだネーミングで、自ら浜に上がる旗となって島の魅力を発信し、地域に振興につなげようとの思いが込められている。メンバーは、ナマコやコンブ、ホッケ、タコなどを獲る利尻漁協の組合員7名と、利尻町と漁協の職員各1名を合わせた9名。
リーダーの小坂善一さん(41歳)は利尻漁協理事で、大学を卒業後、証券会社に勤め浜にUターンした。「この会は漁師から皆さんに島の情報を発信しようと立ち上げ、これから認知度を高め活動の幅を広げていきたい」と意気込みを語った。また、中田平太さんは利尻漁協鬼脇支所の青年部長を務め、新規漁業就業者として2012年から利尻島で磯付け漁業を営む。「もっともっと利尻島のことを皆さんに知ってもらいたい。ぜひ島に来ていただき、その良さを味わって下さい」と呼びかけた。
今後は、夏場の漁業体験ツアー、動画配信などを通じて新規就業者を増やす活動や東京、札幌での販促活動を展開する予定で、利尻漁協、利尻町、利尻富士町の協力を受けて一般社団法人を設立し、直販システム、商品開発に取り組む計画だ。
デジタル技術を活用した情報発信などは、インターネット大手のヤフーが支援し、漁師の団体として震災復興に取り組む(一社)フィッシャーマンズ・ジャパン(本部・石巻市)が1年半前から立ち上げの相談に乗り、ノウハウを提供している。
詳しくは、公式ホームページへ http://northflaggers.com
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