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水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

2019貝殻島コンブ交渉が妥結 前年並みの条件で、239隻が出漁予定

2019-05-07 16:21:11 | ニュース

 道水産会(川崎一好会長)は、ロシア連邦漁業庁と交渉していた貝殻島周年におけるコンブ採取の業条件が妥結したと1日発表した。

 採取量は前年と同じ3,887㌧で、このうちコンブは3,470㌧。採取料も前年と同じ9,084万4,600円。機材供与(350万円)も前年同様だが、操業隻数は前年より2隻少ない239隻、操業期間は前年同様の6月1日〜9月30日まで。

 交渉は、ロシア側の都合により例年より遅い4月29日からモスクワ市で開催された。ロシア側代表・シマコフ漁業庁国際協力局長と日本側代表・山﨑峰男道水産会副会長で操業条件を話し合い、同30日には合意した。道水産会および歯舞漁協ら関係者は予定より1日早い短期決着を歓迎している。


「5月5日こどもの日」は「かずの子の日」 加工連が新千歳空港で試食販売など販促イベント開く

2019-05-06 15:42:36 | ニュース

 健康に良く美味しいかずの子をもっと食べてもらうと、道水産物加工連(永澤二郎理事長)は、自ら制定した5月5日こども日は「かずの子の日」にちなんだ販促イベントを新千歳空港ターミナルビルで開催し、数の子の試食会、数の子メーカーによる直売、子供たちによるじゃんけん大会、「数の子なんの子」生演奏などで利用客にRPした。

 このイベントは「5月5日はかずの子の日」が制定されてから3回目。加工連が主催し、カナディアン・パシフィック・カズノコ協会、アラスカシーフードマーケティング協会が共催した。家庭でも簡単に作れる数の子のスナックを試食してもらい、レシピを渡して普及宣伝した。味付数の子や子持ち昆布、松前漬けなど有名メーカーの数の子製品も販売し、購入する人も多かった。


水政審資源管理分科会 クロマグロのTAC変更、新しい資源管理の進め方示す

2019-05-03 22:05:56 | ニュース

 4月24日に開かれた水産政策審議会資源管理分科会で、第5管理期間における小型と大型の漁獲枠を融通するクロマグロTACの変更が諮問案通り答申された。北海道の小型枠は、従来の実質ゼロ(11.3㌧)から91.5㌧に増枠され、5月下旬に漁種・地域ごとの漁獲枠の配分を行う。また、水産庁は、改正漁業法で開始する新たな資源管理システムに基づくホッケや日本海北部スケソウなど、優先的に取り組む魚種と今後の進め方を示した。

 TAC計画の変更は、ズワイガニとクロマグロを対象にしてもので、ズワイガニはオホーツク海系群に264㌧上乗せして1,264㌧とする。沖底漁業の漁獲実績と今後の予想(近年最大値)を考慮したもので大臣管理分を875㌧から1,139㌧に増枠した。

 クロマグロは、大型魚と小型魚との配分量融通のルールを通じて北海道が岩手県と4.3㌧交換し、大中型巻き網と沿岸が90㌧交換する協議が成立した。この結果、北海道は大型魚と小型魚を91.5㌧交換し、小型枠は当初の11.3㌧から91.5㌧に増え、大型枠は当初の291.3㌧から199.8㌧に減った。


大間で「全国クロマグロ漁師サミット  沿岸釣り・はえ縄の漁獲枠の大幅増を求める

2019-05-03 22:04:53 | ニュース

「全国クロマグロ漁師サミット」が4月27日 青森県大間町の北通り総合文化センターで開かれ、全国のクロマグロ漁師ら400人が参加し、沿岸クロマグロ漁業の未来に向けた「大間アピール」を採択した。このサミットは、JCFU全国沿岸漁民連絡協議会(全国沿岸漁民連)と大間町、松前さくらマグロはえなわ部会、福島吉岡まぐろ部会、津軽海峡まぐろはえなわ船団らが共催した。

 JCFU共同代表の高松幸彦氏と坂三男大間漁協組合長が主催者を代表して挨拶。記念講演では、ボリコ・M・チャールスFAO(国連食糧農業機関)駐日連絡事務所所長が『小規模家族農業・漁業こと食糧生産の主人公 スタートする国連「家族農業(漁業)10年」』をテーマに、9割以上を占める家族農業・漁業の果たす役割の重要性を強調した。国連決議により今後10年間、世界各国で家族農業・漁業への具体的な支援策の策定と実行が求められる。JCFUの二平章事務局長が「クロマグロの資源動向と小規模沿岸漁業の枠拡大」を報告した。津軽海峡マグロ女子会を紹介し、北海道をはじめ全国のマグロ漁師が意見を述べた。

 「大間アピール」では、沿岸クロマグロ漁民が生活できるよう大型魚・小型魚とも釣り・はえ縄漁業での漁獲枠を大幅に増やすよう求めている。


サケ・マス流し網代替のサバ・イワシ試験操業 4年目の今シーズンは17隻が出漁する予定

2019-05-03 22:03:03 | ニュース

 ロシア水域でのサケ・マス流し網禁止に伴い、代替漁業としてサバ類・イワシの試験操業(棒受け網)を行っている29㌧未満の小型漁船13隻が4月26日、道東各港から出漁した。道水産林務部漁業管理課によると、最終的には17隻が出漁し、前年に比べ2隻減の見込み。この事業は、国のもうかる漁業創設支援事業を活用し、知事許可により平成28年から5年間の試験操業を行っているもので、国の支援は昨年までの3年間で終了した。根室市内の4漁協の所属船をはじめ厚岸、十勝、日高から出漁している。

 調査期間は7月末まで。道内太平洋沖合で棒受け網による漁獲を行う。昨年はイワシ5,417㌧・2億7,780万円を漁獲したが、サバ類はわずか9㌧・40万円の水揚げにとどまった。