ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

今すぐ走れ

2016年05月28日 | ❷ 本とか映画とか

本屋か図書館に。

もう一体どんな風に紹介したらいいか表現方法がわかりません。

だから読んじゃって。

 

これと

 

これと

 

これなんですけどね。

 

強烈に面白いから。

悶え死ぬかも。

血圧高めの人は鼻血も出たとか出ないとか。

スウェーデンの小説で、

1巻のあとがきでは『21世紀の伝説となった』と評されてる。

21世紀になったばかりにもかかわらず、です

 

 

抽象的なことしか書けない自分がもどかしいのですが

この作者が凄まじい知識量で、この作品にそれを惜しげもなく投入してて

「これ・・毛色の違う小説を10パターンは書けたんじゃない」って要素が

全てこの作品に詰め込まれてるんだから大盤振る舞いもいいとこな本なのです。

一石十鳥。

通販でフライパン買ったら、

おまけに高圧洗浄機と高級外車と海外旅行ついてきたくらいの満足感。

 

私の代わりに文芸評論家の池上冬樹氏に登場していただきましょう。

(助けて、池上さん!ってことですね

3巻の下の解説、P554から。

「いや、それは第一部『ドラゴンタトゥーの女』からそうだった。

 気鋭のジャーナリストとコンピューター・ハッカーの女性調査員の二人が、

 四十年前に孤島から少女が忽然と姿を消した事件を探る物語には、

 孤島ミステリ、見立て殺人、サイコ・キラー、そして横溝正史ばりの

 一族の闇をめぐる本格ミステリが備わっていたし、

 第二部『火と戯れる女』では警察小説やノワールの魅力が満載だったし、

 今回はスパイ小説とリーガル・スリラー。

 三作を通してミカエルとリスベットの視点にはハードボイルド風味もあるからたまらない。」

 

ありがとう、池上さん!

しかもエンターテイメントなのに重厚な社会派の政治経済それから司法の専門書を

読んでいるような感じもある。

実に面白い小説なのです。

多分、頭のいい人は私よりももっと面白いと感じるはず。

私がも少し頭良かったら、今より10倍は痺れたはずと断言しておきます。

 

 

 

 


1068番

2016年04月15日 | ❷ 本とか映画とか

読みたい本を葛飾区と江戸川区の図書館でW予約していたのですが

とうとう借りられないまま引越してしまいました。

さいたまで予約作業をするのを忘れていたため、先ほどやりました。

 

「君の膵臓をたべたい」は1068番目。

「羊と鋼の森」は1694番目。

他にも5冊予約したけど100~200人待ちだった。

 

また一から出直しになってしまった。

・・・でもまあ、いつか読めればね。

 

 

 

 

 

 


刺激されまくり「ハクメイとミコチ」

2016年03月14日 | ❷ 本とか映画とか

もうこの漫画の中に入り込んでしまいたい。

ここに住みたい。

ここで生きたい。

私の欲しいものだらけの夢の世界。

 

丁寧な衣食住。

仕事に遊び、仲間との関係。

何もかもがキラキラしていて愛おしい。

特に細部まで描き込まれた絵の素晴らしさといったら

全てのページに命が吹き込まれているようです。

 

そして表紙の色使いの繊細さ 花の色

鳥肌がたちます。

 

裏もいい~。

みとれる~。

ああ、仲間にして欲しい。

 

とてもかわいい小さい人たち。

かわいいだけじゃなくて、実に頼もしい人たち。

何度も何度も繰り返し読みたくなる感じがこの作品の中にあります。

衣食住を大切にしている人(意外としてない人も)必見。

食べる事作る事が好きな人も必見。

植物や生き物が好きな人も必見。

雑貨好き、お酒好き、自然好き、街好き・・・ああ、そうか!

誰にとっても必見なんだよ、この漫画は。

 

 

 


深刻な数

2016年02月18日 | ❷ 本とか映画とか

『RIN』(ハロルド作石)の12巻と

『海街diary』(吉田秋生)の7巻と

『健康で文化的な最低限度の生活』(柏木ハルコ)の3巻を借りに

レンタルコミックに行ったけど全滅だった。

代わりに『ちいさいひと』(夾竹桃ジン)という全6巻の漫画を借りた。

児童虐待をテーマにした漫画、

児童相談所に勤務する新任児童福祉士の男性が主人公だ。

『ちいさいひと』ってタイトルに惹かれて手に取ってみてこれ借りようって即決しました。

 

この本の1巻に説明されているのですが

平成15~22年のデータによると、6日に1人の子どもが

虐待で命を落としているのだそうです。

6日に1人、そんな大きな数なんだ・・・・。

でも今はもっと深刻な数になってるはず、

だって今年に入ってからだって虐待のニュースを聞かない日はないもの。

 

虐待は、絶対に防がなければいけません。

でもどうしたら防げるの?

直接役にたつわけじゃないけど、

まずはこのことを忘れず関心を持ち続けようと思います。

子どもたちには毎日お腹いっぱい食べて 安心して眠って 

愛情いっぱい抱きしめて貰って(抱きしめられるのダメな子は、その子の欲しいやり方で)

大好きだよってメッセージと笑顔もいっぱい貰って、

あとは思い切り遊んで暮らして欲しい。

 

胸がざわついてしまって 治まるまでもう少し時間がかかりそう。

簡単に治まってしまってはいけないのかもしれないけど。

 

 


オトナも子供も大嫌いってね

2016年02月17日 | ❷ 本とか映画とか

オトナも子供も大嫌い』(群ようこ著)ですって

この字、この色、この後ろ姿! ・・・・わたしか!?

絶対面白いに違いない、と思って借りました。

私は辛辣な少女モノのが大好きなのです

 

そんな私を満足させてくれる一文(いや、一文ではないが)がありました。

 

P225 の3行目から

下校のときに赤ん坊や幼い子供を見ると、頭のてっぺんから、

「わあ、かわいい、かわいい」

と大騒ぎする子たちの気がしれなかった。あのぐにゃぐにゃとした芯のない、

うすらハゲの赤ん坊のどこがかわいいのだろうか。

子供だってすぐにピーピー泣くし、だだをこねるし、あんなものがかわいいなんて、

どうかしている。アケミを残して彼女たちはどどーっと子供に走り寄り

声をかけたり頭を撫でたりしている。

子供を連れているお母さんもとっても嬉しそうだ。

そして道ばたで無表情で立ち尽くしているアケミの姿を見て、不思議そうな顔をした。

(みんなが子供を好きだと思うなよ)

 

わたし、小学生時代・・・・こんな子でしたわ。

赤ちゃんのどこがかわいいって!?

かわいいってこういうことをいうのかね!?ってね。

子供ってやだなぁ、幼稚っぽくて。

でもオトナもやだなぁ、つまらなくって。

なんて感じでした。

 

そんな私ですが、皮肉なことに

大人になった今の自分の中に、あの頃イヤだった子どもっぽさがあって

程度も低そうなことがうっすらわかり始めてしまいました!

毛嫌いしていた子どもっぽさが、私の中にたんまりとあるみたいなの

 

ごめん、小さい頃の私よ、

最初からもっともっとちゃらんぽらんにさせてあげればよかったよ。

でもまあ小憎らしい大人びた子どもキャラの私も私らしくて良かったよね。

そこはもう肯定して生きていこうと思います。

 

そんなわけで精神年齢は子どもの頃の方が高かったのではないかと

ちょっとした逆転現象に気づく今日この頃です。

そんな筈はないはず、なのですが、さてどうでしょう