ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

大佐の愚行を考える

2019年06月07日 | ❸ ブラックハナちゃん

ムスカ大佐(夫)は学生時代の10年間、ずっとペンドラだった。

ペンドラとはペンタイプのラケットでドライブを主軸に戦う戦型で、

40年くらい前までは主流だったらしい。

私が大学で卓球を始めた時には「今からはじめるならシェイク」と言われた。

 

息子に卓球を教えようと思った時、大佐は自分もシェイクに変えた。

 

ペンはフォアで攻撃をして、バックハンドで守る。

でもシェイクは両ハンドで攻撃できるから、バックハンドは使いこなせば得点源になる。

攻め抜くのが信条の大佐は勝つ可能性を広げるためにシェイクに転向して

更なる攻撃力をつけようと思ったのかな。

進化したかったのかも。

 

で、転向したものの、大佐はシェイクが思うように扱えなかった。

10年脳に刻み込んできたスタイルが新しい動きの邪魔をするのだ。

練習量も足りてないし体重も増やしてしまって思うように動けない大佐は

5月の大会が近づくにつれ焦り、自分を追い込んでしまっていた。

 

更に、ペンだと出しやすいサーブが、シェイクでは出しにくいのだそうで

一度静止して、球を垂直に16㎝上げ、

インパクトの瞬間を相手に見えるように出すというルールを守ろうとすると

サーブが全く出せなくなった。

練習を始めたばかりの子どものようだった。

 

大会の1週間前のGWの終わりに、大佐は突然宣言した。

「オレ、中ペンに転向する」と。

 

中ペンとは中国式ペンのことで、シェイクのような形のラケットをペン持ちして、

なのに振りはシェイクの振りをするという、

ちょっと何言ってるのかわからないかもしれないけど、

そういう特殊なタイプのラケットだ。

そして言い出してから1時間後には店に行って衝動買いしてしまった、

なんの知識もないのに中ペンラケットを!2万円も出して!

使いこなせるわけないのに!

 

でも選択肢がひとつ増え、逃げ道を用意できたことで

結果、大佐の心は少しだけ落ち着いた。

「シェイクがダメでも中ペンがあるさ」なのか

「いや~自分中ペンに転向したばかりなもので」の言い訳用なのか

中ペンに見果てぬ夢を見たかったのかわからないけど

この中ペンという現実逃避は確かに大佐の精神安定剤となり

結局大会にはシェイクで出場して(そりゃそうさ)、奇跡を起こしたのだった。

 

今家には一度も使われていない中ペンが静かに眠っている。

 

これは冷静に考えればムダ以外のなにものでもない行為でも

時には仕方ないのかもしれないな、バカバカしいけど!という実例であって、

大佐の愚行を知らしめるための私の意地悪投稿ではありませーん。

 

 

 

 

 


おばちゃんは見逃しません

2019年01月08日 | ❸ ブラックハナちゃん

ムスカ大佐(夫)の弟(←スガオ)家族の一番下の小4男子が

毎度、人の揚げ足ばかり取って誰の言うことも聞かないので

この正月も私は小うるさいおばちゃんとして持てる力を発揮してきた。

 

「あんた丸2日一緒にいるけど、

 人に対して一度も素直に『はい』って言ってないね?

 口答えと逆ギレと無視ばっかりだね?

 注意を受けても逆恨みして文句言うし、悔しくてごめんなさいも言えないし

 これから先もずっとこのままの自分でいたら

 どんどんそういう性格を強化していくことになって

 大人になった時に

 もう直し方も分からなくなって

 人からの信用も失って

 自分でも自分の気持ちをどうすることも出来なくなって

 結局一番困るのも損をするのも自分ってことになるよ。

 なんとなく自分でもわかるでしょ? 

 今からどうしていくのがいいのかよく考えな」

 

かなり地頭がよく、メンタルも強いので思ったことをストレートに言うことにした。

大人に対してもマウンティングするので

遠回しに優しく言ったり、

褒めたりおだてたりして言うことをきかせようとしたり、

遠慮がちな態度でいては

この子にはナメられるのだ、父親のスガオのように。

 

なんでも免除され甘やかされると暴君になるって本当だな~

子どもだけじゃなく大人もそうなんだろうけど。

 

 

 

 


ツッコンでいいのに

2018年08月29日 | ❸ ブラックハナちゃん

朝起きてきた息子に

「ゴミ出しとお風呂掃除どっちがいい?」

って聞いたら

「ゴミ出し」

と言ったので

「じゃあ、ゴミ出しお願いね」

と言った。

 

昼ご飯を食べ終わった後、息子に

「台所の洗い物とお風呂掃除とどっちがいい?」

って聞いたら

「洗い物」

と言ったので

「じゃあ、洗い物お願いね」

と言った。

 

夜間の卓球練習から帰って来て、息子に

「布団敷きとお風呂掃除とどっちがいい?」

って聞いたら

「布団敷き」

と言ったので

「じゃあ、布団敷きお願いね」

と言った。

 

ではいよいよ私はお風呂を洗おう。

 

息子はこのカラクリに気づいていないのかな?

今日も使ってみよう。

 

 

 

 


もうそれで

2018年08月23日 | ❸ ブラックハナちゃん

この時季になると

髪の毛は抜けるし

肌は痒くなるし

声の出が悪くなる。

季節の変わり目だからだろうか。

 

薬局に行ったついでに薬剤師の女性に症状を話し、聞いてみた。

季節的なものでしょうか?

体調はよくて食欲もあるんですけど、ストレスでしょうか?

抜け毛と痒みはそういうものだと思っているのでいいとして、

声が出にくいのは疲れが喉に出ているってことでしょうか?

 

まず、

「え?この時季になると髪の毛が抜けるんですか!?」

と聞き返された。

「ええ??抜けないんですか? 万人が抜けるものと思っていましたが」

と言うと

「私は抜けません」

と言われた。

へーーー、抜けない人もいるのかぁ。

 

「それでそれらの症状は最近始まったことではなくて昔からなんですね?」

「そうなんです、気づくと治まってるんですが」

「いつの間にか治っちゃうんですね?」

「はい、いつの間にか」

と、あれこれ話すうち、

気圧で体調変化が起きる人もいるとか

そういえば抜け毛は出産後にあったわね~とか

これらの諸症状は更年期のホルモンバランスの関係で悪化する可能性もあるかも、とかの

女性の体調あるあるに発展した。

 

しばらく話した後、薬剤師の女性が思いついたように言った。

「・・・・あ!もしかして・・・・・」

 

「もしかして?」

 

「それって夏バテじゃないですか

 

 

あ~、夏バテね!

なるほど~

気づかなかったけど、そうかもしれませんね。

疲労感とかないけど、毛も痒みも声がれも一種の夏バテなのかもしれない。

知らなかっただけで、もしかしたらこういうのを夏バテと呼ぶのかもしれない。

・・・・でももしかしたら

薬剤師の女性がレジ応援に行くために話を打ち切りたかったのかもしれない

(だって向こうから「すみませーん」って声が聞こえる)

 

夏バテを便利語に認定。

 

 

 

 

 


ちょっと若いよね?

2018年07月18日 | ❸ ブラックハナちゃん

チオビタドリンクのCMを見た。

10代かな?っていう若い女の子が冷蔵庫からチオビタを出して飲んでいた。

 

ちょっと前まで

「はいお父さん、お仕事お疲れ様!」とか

「お母さん、いつもありがとう」って言いながら

娘が疲れた大人に栄養剤を手渡すCMだったろうに

この夏、とうとう娘が飲んじゃった!

元気そうな10代が、清涼飲料水のように! ヤクルトのように!

 

ちょっと衝撃~

 

きっともう、すさまじい疲労大国なんだな、日本は。