昨日の朝、
通勤通学時間帯の満員電車の車内で
化粧をしている女性がいました。
人で溢れかえる朝の新小岩駅のホーム。
エスカレーターも階段も、1秒でも早く電車に乗りたい人達で殺気立っています(多分)。
電車待ちをしている長い列も膨れ上がって蛇行している。
そこに千葉方面からの上りの列車が入線してきました。
私の列の前に止まった車両の大きな窓越しに
こっちを向いて異様なオーラを放つ一人の女性の姿が飛び込んできました。
なんと彼女、
一心不乱に凄いスピードで化粧をしていたのです
加速と減速を繰り返し、直線ばかりではない線路を走る電車の中で
どんだけ卓越したのメイクテクニックなんだ
神業だと思いました。
満員電車です。
新小岩で私が乗り込んだ時には
あと20人乗ったら身動きとれないかも、くらいの満員です。
ぎゅうぎゅうではないけど ぎゅうぎゅうに近い。
しかもお気づきかと思いますが女性は立っていたのです、
つり革の前の比較的立地?のよい場所でしたけれど。
どんだけコアマッスルがあるのでしょうか。
凄すぎます。
スーツだったので足元はパンプスなのではないでしょうか。
荷物も肩に掛けているはずです。
神業です。
電車内で、しかも満員で、しかも本人立っていて、ギャラリーの数も半端ないのに
メンタルの強さも超ド級なのでしょうか。
いやもう、このメンタルの方に俄然興味があります。
目的地に着くまでに完成したのでしょうか。
それとも新小岩で続行不可能になったか。
恥も外聞もかなぐり捨ててプライバシーを公衆に晒すという罪と罰を選択したのですから
それなりの覚悟を持ってのことでしょうが
気づかぬところで多くのモノを失っているかもしれません。
例えばほら、片思い中の同僚に見られてた・・・・とかさ。
でも意外と隣で彼氏が荷物を持ってあげてたとかね。
『高台家の人々』ってマンガに出てくる妄想さく裂主人公の平野木絵ちゃんみたいに
私も目的地までこうして時間を潰すのでありました。