ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

襖の親方と私

2018年12月27日 | ⓭ 職人技

私が襖(ふすま)職人の親方のもとを去って1年がたった。

去年の今頃、

「もう親方との襖の仕事はしない」と言うことが出来て

スッキリと2018年を迎えた私だった。

 

でもあの時潔く「わかった」とだけ言った親方が、

実はすっごく怒っていて、仲間内に大分愚痴っていたことを後から知った。

 

今年のあたまに現場で何度か親方とすれ違ったんだけど

挨拶してもリアクションがなかった。

耳が遠くなったもんだ、と思っていたが

別の親方から「昨日も無視されてたね」と言われて気がついた。

すっごく根に持ってるじゃん!と。

まあ、仕方ない。

 

そうやって4ヶ月くらいが過ぎる頃

どうやら気がすんだ(かどうかわからないけど)らしい親方から

ぽつぽつ挨拶の返しが来るようになった。

そして襖以外の仕事(庭とか)をたまーに貰うようになった。

 

夏ごろ、旅行の土産を貰った。

 

そして11月に入ると銀杏を持って来てくれるようになった。

 

去年仕事中に私が銀杏が大好きだって言ったのを覚えていて

自分や家族は銀杏を食べないけど、拾いに行くのが好きな親方が

(拾ったらアイツとアイツと・・・ハナウタにも分けてやろう)

と思ってくれたのだろう。

 

銀杏処理は大仕事だから大変だろうに、それを私にくれるなんて・・・と思うと

とても複雑な気持ちにもなるのだけれど

まあそんな風に親方とは雪解けたのです。

 

おととい、3袋めの銀杏を貰った。

11月に貰ってからほぼ毎日食べている。

1袋におよそ150粒入っている(←数えたの!)のでもう500粒近く貰ってる。

 

汁物には和洋問わず全てに銀杏を入れている。

入れることは入れるけど、入れる量は少なめ、でないと摂りすぎてしまうから。

1日3~5粒かな。

味噌汁にもつみれ汁にも餃子スープにもミネストローネにも入れる。

鍋にも煮物にも茶碗蒸しにも炒め物にも、

そして当然、新年のお雑煮にも入れる。