今朝、事務所近くの千歳公園で行われた追悼集会に参加してきました。震災から15年。震災経験のない市民の方がおよそ3分の1くらいになったという新聞の記事がありましたが、15年間の月日は、数々の苦難を乗り越えながら、確実に時を刻んできたことを実感します。(上の写真は、追悼集会が終わった後に写したものです。暗くなってしまいました。)この地域では、震災で40数人の方が亡くなりました。「残念だ」と参加していた役員の方は話していました。
きのうは、復興県民会議主催の「阪神淡路大震災15年・被災地は今」と題した報告集会が、午後から、神戸市勤労会館で開かれ、参加しました。というより、復興住宅の問題について、報告者の一人として出席。
特に復興住宅の問題は、高齢化とともに家賃減免制度の改悪なども加わって、困難にいっそうの拍車がかかっているという現実があり、主な問題について報告してきました。
復興住宅の高齢化率は50.8%。特に兵庫区で58.4%、中央区54.6%、灘区54.4%、長田区53.3%、須磨区で50.4%と5つの区で半数以上の入居者が65歳以上の高齢者。入居世帯の半数近く、約45%が高齢者の単身世帯。全体の入居者のうち、75歳以上の高齢者の単身世帯は2割以上あります。
2007年度までの統計をみると、独居死した人のうち男性が女性のおよそ2倍以上にのぼっていました。コミュニティとしての機能が低下していることや、新旧入居者の意識のずれ、見守り体制のさらなる強化など、課題は多くなっています。もともとすんでいたところから遠く離れたところに多く建設された復興住宅。最近の災害では、阪神淡路大震災の教訓をふまえ、コミュニティの維持という観点から、元すんでいたところに仮設住宅を建設したりするなどの対策をとるようになってきました。
集会では、このほか、長田区の森本真議員が長田区の現状について報告。大学の先生や福祉ネットワーク、復興県民会議から報告。そして報告の最後に、被災者ネットワークの安田秋成さんが、復興住宅に住む方々との関わりの中から具体例を話されました。統計では現れない、復興住宅の高齢者の現実。安田さんの話にはいつも心を打たれ、感服します。(上の写真は、集会での一コマです)
夜は、私学会館で行われた、全国災対連(災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会)の総会に参加しました。総会では、全国の地域災対連や研究者などからの発言とともに、衆議院議員の高橋千鶴子さんも来賓で出席し、挨拶していました。
今日は少し長くなりましたが、震災の日という事もありちょっと長く書きました。このあと、市民追悼集会をはじめ被災地サミットなど参加する予定です。