決算特別委員会の環境局質疑。質疑の中から、プラスチック問題について報告します。
近年、海洋プラスチック問題が大きな問題となっていますが、必要な対策の一つは川上対策としてのプラスチックの減量ではないでしょうか。
普段の私たちの生活の中でプラスチックは欠かせないものとなっています。
最近では、プラスチックを他の材質に置き換えようという動きもではじめていますが、まだ緒についたばかりと言えるのではないでしょうか。
本来なら、拡大生産者責任を国が強力に進めていかなければならないことです。自治体だけではできることは限られています。
神戸市ではどうか。プラごみの削減計画がありません。一般廃棄物としてのゴミの減量計画はあるのですが、プラごみに特化した計画はありません。
そこで「プラごみ削減計画など策定し,数値目標など明確にして取り組むことが必要ではないか」と質しました。「国の動向も十分しっかり踏まえながら(市の)プラスチック専門部会のまとめ等も踏まえ方向性を考えたい」という答弁でした。
プラごみを減らすための具体的取り組みは、と提案したのが市と大手の事業者と結んでいる環境保全協定です。この協定を見ると、プラごみ削減に踏み込んでいる事業者はほとんどありませんでした。
この協定を生かして、プラごみの位置づけを明確にして事業者に協力を頼めないかと求めたところ、前向きな答弁をいただきました。「個別の企業において,プラスチック問題について,どのように取り組んでいくのか。創意を工夫してもらい、競い合って、すばらしい先例事例とか、そういったものをぜひ出していただきたい。保全協定等の事業者に対しても,そのような話を進めていきたいと考えている。」との答弁。
これはぜひ、環境保全協定の改定を視野に対応していただきたいと思います。
また中小企業にはどう臨むのか。KEMSという神戸市独自の環境マネジメントシステムがありますが、そこに着目した取り組みを求めました。
「このKEMSの事業者の皆さんにも、ぜひ創意工夫していただきたいと考えている」との答弁でした。KEMSで完結できるとは思いませんが、入り口の一つとして取り組んでいただけたらと思います。
プラごみの削減は待ったなしの課題です。環境への負荷をいかに減らしていくか。未来への私たちの責任と思います。
こだわって、深めていきたいと思っています。