予算議会も近づき、様々な団体や個人の方と懇談をさせていただいています。日頃から、それぞれの分野でがんばっておられる方々だけに、話を聞くだけでも勉強になります。国民健康保険料の引き下げは大きな課題ですが、老年者控除の廃止等による保険料の段階的値上がりは、高齢者にとって真綿で首を絞めるようなものです。最近特に、国保料の払えない人や窓口負担ができない人が目立っているそうです。小学校でも、親が保険料を払えずに保険証を持っていないという子どもも目立ち始めているとのことです。格差社会と貧困の広がり、貧困の再生産、日本で深刻になりつつありますが、この神戸でも決して他人事ではない事態が進行しています。ヨーロッパでは窓口負担がほとんどないかゼロのところもあると聞きます。そういうところでは、社会保険や税金などに対し、日本より多額の企業負担がおこなわれています。日本では、これ以上企業負担を重くすると企業が出て行ってしまうなどと言う理屈がいまだまかり通る状況ですが、ヨーロッパではずいぶん以前から企業負担はあたりまえになっています。ヨーロッパに日本企業が進出すれば、その国のシステムに従って税金や保険料を納めるわけですから、日本から出て行くなどという理由は成り立たないのでは?財政難を口実にすればすべてが免罪される、そんな思いが見え隠れする昨今です。福祉を守るかどうか、払える保険料や窓口負担にできるかどうか、この国や自治体の為政者の政治姿勢が問われています。
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