港湾交通委員会の行政視察その2。山形交通へ行きました。旧国鉄からJRへと民営化された際、JRから切り離されて山形の第3セクター鉄道として衣替え。当時から赤字、以来ずっと赤字を脱却できずに苦難を続けています。
そんななか、2年前に民間から公募社長が就任。山形鉄道が変化を遂げつつあります。山形鉄道と言えばスウィングガールズ。女優の上野樹里さんがサックスを持ってジャンプして「ジャズやるべ」とポスターにあるあれです。そのロケの舞台ともなりました。
いま、第3セクター鉄道で黒字を出しているところはほとんどありません。兵庫と鳥取を結ぶ智頭急行など少数です。特に沿線人口も10万人に足らず、乗客の8割が沿線の高校生。いろんな企画を連打して、少しずつですが業績を回復しています。22年度は267万円の収支改善。650万円余りのグッズ販売がなければ、確実に赤字。
長井市の長井駅構内にある本社へ向かうまでの間の約30分、ガイドもしていただきながら、フラワー長井線の沿線の魅力を聞かせていただきました。山形弁のガイドもグッドでした。
さて、そんな山形鉄道ですが、年間70万人あまりのローカル線と苦戦しているとはいえ年間1500万人の地下鉄海岸線とを単純に比較はできません。でも、乗客をいかに増やすか、路線の魅力を高めていくのか、その考え方にはいろんながヒントもありました。
特に、沿線人口が少ないところでいかに乗客を増やすか。沿線人口もあり企業も立地しているところと比べると、その努力は神戸とは比較にならないでしょう。
非常にいい勉強になりました。そのエキスは、この本。ヒントの宝庫です。この本、おもしろい
にほんブログ村 クリックしてください 。