「貴重な自然が、開発によってなくなるかも…」市民の方から、そんな不安の声が寄せられ、現地を見に行ってきました。現地は、開発された団地と団地の間にある森。斜面と谷全体に自然が広がり、うぐいすの声が響き渡り、野鳥の鳴き声があちこちから聞こえる、子どもの頃に遊んだ山や野原の景色を思い出す癒しの空間です。全部歩くと50分くらいの、ちょっとした散策コースになっていました。
最近、所有者が新しくチェーンを張ったりしているようで、「何か開発でも近々あるんかな?」というのが、その方の率直な思いです。せっかくの自然、残していくのは私も同じ思いです。
開発が隣の垂水区では急速に進み、須磨区との区境まで広がってきています。郊外型の大型店舗などもどんどん進出してきており、このままでは大事な自然がなくなってしまうのではないかと不安になるのも、現地を見ると確かに納得できます。
結構、多くの人に親しまれているようで、「そういえば」と気になっている人は少なからずありました。自然の営みがあってこそ、私たち人類の営みがありました。自然の営みとともに私たちの人類の歴史が刻まれてきました。今を生きる私たちが自然を守るだけでなく、さらに豊かな自然として育て引き継いでいく責任があります。
軽い気持ちで出かけて行ったのですが、なにぶん、私の服装はスーツに革靴。自然の散策だとかトレッキングだとか、そういうものにはおよそふさわしくない格好。とっても歩きにくくて、足に腰に…ちょっと、いてて…。