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西塩子の回り舞台で演じられた歌舞伎の一場面です。
「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」
主君のために我が子の首をはねて、その首実検に立ち会うという武士の悲哀が描かれていました。なんとも残酷で悲しい芝居です。
会場では、
「せまじきものは宮仕え」というテーマが紹介されていました。
が、
後で調べたところ、
子供の命に代えても果たさなければならない忠義とやらの愚かしさを感じたり、それを批判的に思うことを作者はねらっていたという説もあると知りました。
そもそも歌舞伎は、庶民のために存在していたもの。幕府は、そうした批判的な歌舞伎に対して上演禁止令を通知し、取り締まりを強化したにもかかわらず、それでも「地芝居」は続けられていたそうです。封建時代、もっとも劣勢にたたされていた庶民たちの思いを、やんわりと代弁するのが、じつは「地芝居」なのだとか。
とは、
ほとんどネットからのぱくりです。
ひるがえって、
私たちが生きている今という瞬間。
かつて「お国」のために命をも捧げる国民をつくった教育勅語を、
国会で民主党の代議士までもがなつかしがっています。
そして戦後の民主主義の土台を育ててきた教育基本法の改悪がねらわれています。
そんななかにあって、
畑の中につくられた伝統の舞台で、封建主義や忠義とやらに疑問を投げかける庶民の芝居が演じられたのでした。
すごい。
なるほどと言ってくれる人も、解釈に飛躍があるという人も
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