憲法の田んぼ。
脱穀・選別まで一連の作業で済ませてしまうコンバインではなく、バインダーという小型の稲刈り機を使ったことはNo.2343で報告しました。
きょうの写真のとおり、いまオダがけして自然乾燥中です。
黒モチや赤モチの3~4倍はあるかなぁ。
稲刈機(バインダー)は、近所の人からもらった古い機械で、結束ミスがかなり出ました。
これを稲刈りの翌日、社長31は他市へ選挙応援に行ってしまい、トモちゃんが1人で集めて運びました。通りがかる人が何人も声をかけてきたそうです。
そのときのようすを記してもらいました。
九条田んぼの稲刈り終了。へたな文章だと思う人も、それより中身だよとやさしい人も
いやあ、よかったよかった。無事刈り終わって。
あまり実は入ってなかったみたいだけど、こんな収穫がありました。
「世界の宝 憲法九条」
と、穂が黒くなる古代米で字を書き、まわりにコシヒカリを植えましたが、
植えた本人のひいき目で見てようやく読める程度。
ふと「何だろう」と足を止めても、なかなか読みづらかったようで、
田んぼにいると、何て読むんでしょうと、よく聞かれました。
刈り終わった田んぼで作業していても、何と書いてあったんでしょうと、またまたよく聞かれました。
そんななか、車を止めて女性が近づいてきました。
「この田んぼの方ですか」
毎日通勤で通る道だそうで、刈り終わった田んぼを見て、とうとう解読できなかったと悔しく思っていたそうです。
「あっちの一列は、たぶんね、『世界の宝』って読むんじゃない? 孫がね、教えてくれたのよ。おばあちゃん、世界の宝って読むんだよって。娘も孫も何回も何回も通ってあの高いところから何て読むのかな~って見てたんだけどわかんなくていたのよ。向こうの田んぼのおじさんにも聞いたりしてね。あと、あそこには『九』って書いてあったんじゃない?最後は『束』かしら。」
と、手で形をなぞって見せてくれました。
そこまで一生懸命、家族で楽しんでくれていたなんて、うれしいかぎりです。
一緒に働いている社員や、社長にも声をかけてくれたそうです。
テレビ取材が来なかったことに非常に残念がってくれました。
「こんな立派なことをやっているのに何やってるのかしら、新聞社も。来て取材しなきゃダメよねえ。でも、ほんとに、北茨城でこういうことをする人がいるなんて嬉しい。近くでやってくれる人がいて良かった。ありがとう。若いからできるのかしら。きっと、植えるのだって大変でしょう。来年もぜひやってね。楽しみにしているわね。社長にもまた声かけとくから」
「やっと謎が解けたわ。会えてよかった~。帰って孫に報告しなきゃ」
と、帰っていかれました。
来年はもうちょっと読めるように出来るかな。とにかく、よっしゃ来年も挑戦するぞ!と思える出会いでした。
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