多摩川(東京都調布市)
こんにちは。
今日もありがとうございます。
「人間なんだから、欠点があって当たり前です」。
「そのままのあなたで魅力的なんですよ」。
落ち込んでいる人によく掛ける言葉ですが、
この意味が誤解されていることがあります。
人間が持っているのはあくまで魅力の種で、
それを一つだけでも育て上げられれば、魅力的にはなっていきます。
もちろん、人間的魅力はあればあるほどよいには違いはありません。
しかし、それを言い訳に欠点を克服しなくてよいとか、怠惰を働いてよい、
つまり言い訳にしてよい理由にはならないんです。
「自分には売りがあるから」と、欠点を放置する言い訳をしている人は、
他人からすれば、せっかくの魅力が腐って見えるだけなんです。
しかも、それならまだよい方で、
あまりに向上心がないと、誰からも見向きもされなくなるのが現実です。
☆ ☆ ☆
人間は変化していく生き物です。
長年かかって作り上げられた気質は難しいにせよ、
どんな人の個性も魅力も欠点も、全ては変わっていきます。
まして、環境も変わっていくのに性格だけは一生そのままだなんて、
狂気の沙汰ではないかと私は思います。
つまり、人間の性格に普遍性を求めるのはおかしい話なんです。
というわけで。
「そのままのでいて下さい」というのは「ずっとその性格でいて下さい」という意味ではなく、
正しくは「そのままのスピードで成長し続けて下さいね」と表現したほうが誤解は減るのではないでしょうか。
そしてまた、「欠点があっても構わない」というのは、
「人間の個性は表裏一体だし、成長していく過程で完全に克服できないかもしれませんが、
それでもぼちぼちとやりましょう」と解釈すると、間違えが少ないと私は思います。
きちんと姿勢を正せるなら、
出来るだけどんな場面でもきちんとしておくほうが、
人間的な成長が見込めることに間違いありません。
この「出来るだけ」というのがミソで、
個人個人のペースできちんとして、成長していけばよいのです。
「より良くなる」という発想を捨てるのは、案外怖いものです。
気持ちが楽になる言葉があるからといって、
あまり捕らえられ過ぎないことです。
それも含め、そのままのペースで成長していればよいのですから。