管理者であることもそうなのだけれど、個人的な事でも辛かったり苦しかったりして、どっぷり落ち込んでいたのが去年の年末まで。
苦しみの中でも、自分の話をぶっちゃけて出来る人もいて、随分泣かせてもらいました。
そうして、苦しみながら、今苦しんでいる自分をどう対処しようかと考えているときに、発達心理学の教科書から、コロッと答えがこぼれてきました。
誰にでもそうかどうかはわからないけれど、私がすごく楽になれる考え方というのを見つけたのです。
今までも漠然とはわかっていたこと。
でも、うまく表現できないし、どこかぼやけていていたものが、確信となってストンを私の心の収まったのです。
3日間お勉強でも少し触れましたが、今の苦しみを自分のなかでどう転換するかで、前にも勧めるし、果てしなく落ち込んでいくこともできます。
実際、教科書でこんなに元気が出るなんて初めてです。
たぶん、ほかの人はこの教科書でそんな事思わないでしょうが・・。
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そうすると、たまたま通信大学で心理学を学び、たまたますごく落ち込んでいるときに、たまたま開いた教科書に、ものすごく救われるっていうのも必然なのだと感じます。
成人後期「物語としての自己」という項目で書かれていたもの。
<生涯発達に自己を見れば、「過去」の中に、今の自分ではない自分、異質の他者を抱え込んでいる。成人になった自分は過去の自分と同一ではない。中略
また、将来的にも成人である自分と異なる自分「老人」になる可能性を持つ。
自己は「未来」のなかにも、今の自分ではない自分、異質な他者を抱え込むのである。
今までに理論では、「自己」を固定した一貫した変わらないパーソナリティを持つ存在ととみる見方が有力であった。それに対して「物語としての自己」という見方がある。(リクール、えのもと、やまだなど)後者では、「自己」は固定したものではなく、変化するものとして、つまり繰り返し再構成され、変容し、自己が他者になる、あるいは他者が自己になる、変身の可能性を含んだ存在としてとらえられれる。その変身は、自己の人生物語を作りかえることによってなされるのではないかと考えるのが「人生物語」の考え方である。>
中略
<「物語としての自己の見方は、自分を「可能性」によって捉えていく視点を開く。ハイデッカーによれば、「可能性」こそは、現存在をもっと根源的に規定する。「時間性」を大切にしてみると、自己は事物のように「存在」するものとしてよりも、「みずからを自熟する」生成プロセスにおいてとらえられる。
物語は、過去と現在の事故をむすぶだけではなく、未来の自己、可能性としての自己をつくりだす。>
そして、「人生の物語と語り直し」の中でこういいます。
人生を物語として、語りなおすことが自分自身を成長させたり、人生の意味を深めていくと。
<同じように不幸な出来事に出会った人々でも、その不幸をどのように意味づけるかによって人生の方向は大きく変わる。マクアダムスたちは、成生継承性の高い人々は、「悪いことはある。しかし良くなった。」という救済ストーリーで経験を意味づける傾向があることを見出した。
たとえば、出産の痛みというような犠牲を払った出来事は「美しい子の誕生」によって幸せがもたらされるストーリーに、「父の死」という悲しい出来事は「それによって家族が親密になった。」という成長ストーリーに、「義母に嫌われた。」という辛い出来事は「どうしたらよい義母になれるか学んだ。」という「改善」ストーリーに変容する物語が作られた。
中略
私たちは絶えず自分自身と語り合い、過去を現在の文脈のなかで語りなおすことで再構築し、新たな意味を生成しながら生きている。・・云々。>
最後に<物語というかたちで伝えられてきた「人々の経験」が死ぬこと。それが生きた意味を持たなくなることである。>
って、何が言いたいかって・・。
自分なりの解釈ですが、自分が今経験している苦しみを、与えられた課題(試練)ととらえて、でもそれはこれから先成長するために、必要なものであり、この経験から将来もっと素敵な人間になれるんだぞっ・・と、解釈すればこれはあくまで乗り越えられるはずの物なのです。
こうして、今までも乗り越えてきたことが、今の私を形成しているし、その苦しみを知っているからこそ、今私はこの仕事について誰かの苦しみに添おうとしているのだと思います。
今、私が抱える苦しみは、その苦しみを理解するために勉強が必要なものです。
それであれば、なおさら私はきっとこの苦しみを良い方に転換できるはずです。
そして、多くの知恵と深い心の変容を得ることが出来ると思えるようになりました。
要するに悪い方に考えず、いい方に気持ちを切り替えよう。って話ですが、これを理由づけることが出来て、やっぱりそうなんだよね。っていう確信を得たと言う事です。
何だか、理屈っぽいようですが、とりあえず今の私にはジャストフィットでした。
こういう話って、元気な時はスルーしちゃう話ですが、心が弱っているときには意外に効きますよ。
まあ、こういう切り替えをしようとすること自体、元来単純で楽天的なんだろうと思いますが・・。
でも、こんな風に自分を持ち上げていた時に、うちの職場の大姉御から「これすごく面白いから、絶対読んでみて!!」と言われている小説を読みました。
今話題の人のようですね。
確かに、引きずり込まれましたわ・・
。展開がすごいです。
始めて小説書いて、こんな作品がかけるってどういう人なのでしょうね。
でも、辛いです。
なんだかこう、自分の気持ち引き上げているときに、救われない苦しみをこんな形で表現されちゃうと、
から
にブレそうになります。
ひゃ~。だめだめ。
なので、今は畠中恵でリフレッシュ中です。
明日からは、また忙しくなります。
でも、明るい未来を信じて、また頑張りましょう。
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苦しみの中でも、自分の話をぶっちゃけて出来る人もいて、随分泣かせてもらいました。
そうして、苦しみながら、今苦しんでいる自分をどう対処しようかと考えているときに、発達心理学の教科書から、コロッと答えがこぼれてきました。
誰にでもそうかどうかはわからないけれど、私がすごく楽になれる考え方というのを見つけたのです。
今までも漠然とはわかっていたこと。
でも、うまく表現できないし、どこかぼやけていていたものが、確信となってストンを私の心の収まったのです。
3日間お勉強でも少し触れましたが、今の苦しみを自分のなかでどう転換するかで、前にも勧めるし、果てしなく落ち込んでいくこともできます。
実際、教科書でこんなに元気が出るなんて初めてです。
たぶん、ほかの人はこの教科書でそんな事思わないでしょうが・・。
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そうすると、たまたま通信大学で心理学を学び、たまたますごく落ち込んでいるときに、たまたま開いた教科書に、ものすごく救われるっていうのも必然なのだと感じます。
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成人後期「物語としての自己」という項目で書かれていたもの。
<生涯発達に自己を見れば、「過去」の中に、今の自分ではない自分、異質の他者を抱え込んでいる。成人になった自分は過去の自分と同一ではない。中略
また、将来的にも成人である自分と異なる自分「老人」になる可能性を持つ。
自己は「未来」のなかにも、今の自分ではない自分、異質な他者を抱え込むのである。
今までに理論では、「自己」を固定した一貫した変わらないパーソナリティを持つ存在ととみる見方が有力であった。それに対して「物語としての自己」という見方がある。(リクール、えのもと、やまだなど)後者では、「自己」は固定したものではなく、変化するものとして、つまり繰り返し再構成され、変容し、自己が他者になる、あるいは他者が自己になる、変身の可能性を含んだ存在としてとらえられれる。その変身は、自己の人生物語を作りかえることによってなされるのではないかと考えるのが「人生物語」の考え方である。>
中略
<「物語としての自己の見方は、自分を「可能性」によって捉えていく視点を開く。ハイデッカーによれば、「可能性」こそは、現存在をもっと根源的に規定する。「時間性」を大切にしてみると、自己は事物のように「存在」するものとしてよりも、「みずからを自熟する」生成プロセスにおいてとらえられる。
物語は、過去と現在の事故をむすぶだけではなく、未来の自己、可能性としての自己をつくりだす。>
そして、「人生の物語と語り直し」の中でこういいます。
人生を物語として、語りなおすことが自分自身を成長させたり、人生の意味を深めていくと。
<同じように不幸な出来事に出会った人々でも、その不幸をどのように意味づけるかによって人生の方向は大きく変わる。マクアダムスたちは、成生継承性の高い人々は、「悪いことはある。しかし良くなった。」という救済ストーリーで経験を意味づける傾向があることを見出した。
たとえば、出産の痛みというような犠牲を払った出来事は「美しい子の誕生」によって幸せがもたらされるストーリーに、「父の死」という悲しい出来事は「それによって家族が親密になった。」という成長ストーリーに、「義母に嫌われた。」という辛い出来事は「どうしたらよい義母になれるか学んだ。」という「改善」ストーリーに変容する物語が作られた。
中略
私たちは絶えず自分自身と語り合い、過去を現在の文脈のなかで語りなおすことで再構築し、新たな意味を生成しながら生きている。・・云々。>
最後に<物語というかたちで伝えられてきた「人々の経験」が死ぬこと。それが生きた意味を持たなくなることである。>
って、何が言いたいかって・・。
自分なりの解釈ですが、自分が今経験している苦しみを、与えられた課題(試練)ととらえて、でもそれはこれから先成長するために、必要なものであり、この経験から将来もっと素敵な人間になれるんだぞっ・・と、解釈すればこれはあくまで乗り越えられるはずの物なのです。
こうして、今までも乗り越えてきたことが、今の私を形成しているし、その苦しみを知っているからこそ、今私はこの仕事について誰かの苦しみに添おうとしているのだと思います。
今、私が抱える苦しみは、その苦しみを理解するために勉強が必要なものです。
それであれば、なおさら私はきっとこの苦しみを良い方に転換できるはずです。
そして、多くの知恵と深い心の変容を得ることが出来ると思えるようになりました。
要するに悪い方に考えず、いい方に気持ちを切り替えよう。って話ですが、これを理由づけることが出来て、やっぱりそうなんだよね。っていう確信を得たと言う事です。
何だか、理屈っぽいようですが、とりあえず今の私にはジャストフィットでした。
こういう話って、元気な時はスルーしちゃう話ですが、心が弱っているときには意外に効きますよ。
まあ、こういう切り替えをしようとすること自体、元来単純で楽天的なんだろうと思いますが・・。
でも、こんな風に自分を持ち上げていた時に、うちの職場の大姉御から「これすごく面白いから、絶対読んでみて!!」と言われている小説を読みました。
今話題の人のようですね。
![]() | 九月が永遠に続けば (新潮文庫) |
沼田 まほかる | |
新潮社 |
確かに、引きずり込まれましたわ・・
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始めて小説書いて、こんな作品がかけるってどういう人なのでしょうね。
でも、辛いです。
なんだかこう、自分の気持ち引き上げているときに、救われない苦しみをこんな形で表現されちゃうと、
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ひゃ~。だめだめ。
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なので、今は畠中恵でリフレッシュ中です。
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明日からは、また忙しくなります。
でも、明るい未来を信じて、また頑張りましょう。
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