先週、痛みが強くて食事も食べられず、ほとんどベット上の生活になっていた新患さん。
骨転移もあるので、その痛みはかなりの物だったと思います。
私たちの初回訪問のあと、往診医の初回診察で処方が変わりました。
フェントステープのほかのオピオイドは中止。
何故か病院で処方されていなかったNSAIDsが分三で処方され、リリカが追加されました。
そして、1週間ぶりの訪問です。
ご挨拶をして部屋に入ると、あの時臥せっていた患者さんが、ニコニコと部屋で立っています。
お気に入りのクラシック音楽を聴きながら、とてもリラックスをして過ごされているようでした。
「痛みは?」
「あれから、一度もないんだよ。本当に全くすっきりなくなって、ものすごく調子いい。」とのこと。
おかげで、わずかしか食べられなかった食事が美味しくて、「また太ってきたんだよ。」と満面の笑顔。
患者さん曰く「痛みが無くなって、何より心が元気になった。だからもう年末が最後だと思っていた旅行に、明日行くんだよ。」と。
この方は、全告知されていて予後もしっかり聴いています。
そのなかで、きっちり自分のこれからを計算してきましたが、これはうれしい誤算だったようです。
もちろん、いつかは痛みがまた訪れることもわかっていますが、友人夫婦と一緒に、あきらめていたなじみの宿で、奥さんと一緒に良い時間が持てると思います。
痛みを我慢することが、人のQOLをこんなにも左右するのです。
この方は、初回訪問時に「麻薬は怖いよ。中毒者の症状とかテレビでやっているでしょう?どんどん強くなって、最後はだめになっちゃうような気がする。」と言っていました。
こういう言葉は、もう何度となく聞きましたが、主治医は患者さんがちゃんと理解できるように説明してほしいものです。
彼は、理解力の無い人ではないので、説明不足としか考えようがありません。
実際、麻薬製剤をきちんと使って痛みをコントロールされた方のほうが、麻薬を嫌がって痛みを我慢された人より、延命効果があるということです。
痛みを我慢することからは、何も生まれないと言う事を知ってほしいですね。
いつだったか、認定審査会資料に、「麻薬の貼り薬を使っているが、癖になるのが嫌なので、貼ったりはがしたりして様子を見ている。」という特記がありました。
本当にもう、こんな事が普通に行われているのだと思うと唖然とします。
主治医は知ってか知らずか・・・、どこでもいいから訪問看護入れてほしいと思いました。
もちろんうちの患者さんには、きちんと目的と効果をお話ししましたし、往診医の先生も説明してくれたようです。
ちゃんと使えば、それだけ楽になるんです。
明日の旅行、楽しめるといいですね。
もうひとつ、昨日驚いたことがありました。
COPDで、酸素3リットルから6リットル使用しながら、やっと念願の退院にこぎつけた患者さん。
初回訪問も終わり、ケアマネさんと帰り支度をしていた夕方5時半。
あたりはもう真っ暗担っていた時、突然停電になりました。
「え?!」
急な停電で真っ暗闇。
すぐに酸素濃縮器のアラームがピーピー鳴り出しました。
やばい!
でも何にも見えない。
ケアマネさんと二人で携帯で周りを探り、奥さんを呼びましたが答えはなく、「ボンベはどこ?」
「いやまって、ブレーカー。ブレーカーをすぐあげた方が早い。どこ??」
するとベット上の患者さんが落ち着いた声で「玄関」といいます。初めての家でドアがどこにあるかもよくわからないまま、手探りで玄関に行くと、携帯の明かりの先にブレーカー発見。
ポンとあげると、パット電気が付きました。
「は~。よかった。でもなんで?」
すると奥さんが現れて「どうしました?」
実は奥さんは、炊飯器のスイッチを入れてすぐに庭に雨戸を閉めるために出て行ったのだとか。
だから、停電の事さえよくわからなかったようです。
古いおうちで、ワット数を抑えて設定されているおうちは結構あります。
そこに暖房に酸素に炬燵にテレビに、いつもよりたくさん使っていて、炊飯器を付けた途端の過電流だったようです。
酸素ボンベをすぐに使用できるようにしておくこと、懐中電灯をそばに常備することも付け加えて帰宅しました。
今日、連携室にも連絡をして、酸素やさんにも電力の確認までして頂けるようにお願いしました。
老々介護の場合など、いままでそういう事をやっていた方が病気になってしまうと、介護する側になった人はただおろおろするだけでパニックになってしまいます。
昨日の奥さんも「ヒューズをかえればいいんでしょうか?」って言ってました。懐かしい・・。
私たちがいるときで、本当によかったです。
そして今日、応援に来てくれた娘さんが、さっそく東電に連絡をしたそうです。
いろんなことが起こります。
明日は、朝から区の防災会議。
昼からは市の連絡協議会定例会、講演会、賀詞交歓会と続きます。
役員の任期もあと少しです。最後まで、ちゃんとできることをして終わりたいなと思っています。
骨転移もあるので、その痛みはかなりの物だったと思います。
私たちの初回訪問のあと、往診医の初回診察で処方が変わりました。
フェントステープのほかのオピオイドは中止。
何故か病院で処方されていなかったNSAIDsが分三で処方され、リリカが追加されました。
そして、1週間ぶりの訪問です。
ご挨拶をして部屋に入ると、あの時臥せっていた患者さんが、ニコニコと部屋で立っています。
お気に入りのクラシック音楽を聴きながら、とてもリラックスをして過ごされているようでした。
「痛みは?」
「あれから、一度もないんだよ。本当に全くすっきりなくなって、ものすごく調子いい。」とのこと。
おかげで、わずかしか食べられなかった食事が美味しくて、「また太ってきたんだよ。」と満面の笑顔。
患者さん曰く「痛みが無くなって、何より心が元気になった。だからもう年末が最後だと思っていた旅行に、明日行くんだよ。」と。
この方は、全告知されていて予後もしっかり聴いています。
そのなかで、きっちり自分のこれからを計算してきましたが、これはうれしい誤算だったようです。
もちろん、いつかは痛みがまた訪れることもわかっていますが、友人夫婦と一緒に、あきらめていたなじみの宿で、奥さんと一緒に良い時間が持てると思います。
痛みを我慢することが、人のQOLをこんなにも左右するのです。
この方は、初回訪問時に「麻薬は怖いよ。中毒者の症状とかテレビでやっているでしょう?どんどん強くなって、最後はだめになっちゃうような気がする。」と言っていました。
こういう言葉は、もう何度となく聞きましたが、主治医は患者さんがちゃんと理解できるように説明してほしいものです。
彼は、理解力の無い人ではないので、説明不足としか考えようがありません。
実際、麻薬製剤をきちんと使って痛みをコントロールされた方のほうが、麻薬を嫌がって痛みを我慢された人より、延命効果があるということです。
痛みを我慢することからは、何も生まれないと言う事を知ってほしいですね。
いつだったか、認定審査会資料に、「麻薬の貼り薬を使っているが、癖になるのが嫌なので、貼ったりはがしたりして様子を見ている。」という特記がありました。
本当にもう、こんな事が普通に行われているのだと思うと唖然とします。
主治医は知ってか知らずか・・・、どこでもいいから訪問看護入れてほしいと思いました。
もちろんうちの患者さんには、きちんと目的と効果をお話ししましたし、往診医の先生も説明してくれたようです。
ちゃんと使えば、それだけ楽になるんです。
明日の旅行、楽しめるといいですね。
もうひとつ、昨日驚いたことがありました。
COPDで、酸素3リットルから6リットル使用しながら、やっと念願の退院にこぎつけた患者さん。
初回訪問も終わり、ケアマネさんと帰り支度をしていた夕方5時半。
あたりはもう真っ暗担っていた時、突然停電になりました。
「え?!」
急な停電で真っ暗闇。
すぐに酸素濃縮器のアラームがピーピー鳴り出しました。
やばい!
でも何にも見えない。
ケアマネさんと二人で携帯で周りを探り、奥さんを呼びましたが答えはなく、「ボンベはどこ?」
「いやまって、ブレーカー。ブレーカーをすぐあげた方が早い。どこ??」
するとベット上の患者さんが落ち着いた声で「玄関」といいます。初めての家でドアがどこにあるかもよくわからないまま、手探りで玄関に行くと、携帯の明かりの先にブレーカー発見。
ポンとあげると、パット電気が付きました。
「は~。よかった。でもなんで?」
すると奥さんが現れて「どうしました?」
実は奥さんは、炊飯器のスイッチを入れてすぐに庭に雨戸を閉めるために出て行ったのだとか。
だから、停電の事さえよくわからなかったようです。
古いおうちで、ワット数を抑えて設定されているおうちは結構あります。
そこに暖房に酸素に炬燵にテレビに、いつもよりたくさん使っていて、炊飯器を付けた途端の過電流だったようです。
酸素ボンベをすぐに使用できるようにしておくこと、懐中電灯をそばに常備することも付け加えて帰宅しました。
今日、連携室にも連絡をして、酸素やさんにも電力の確認までして頂けるようにお願いしました。
老々介護の場合など、いままでそういう事をやっていた方が病気になってしまうと、介護する側になった人はただおろおろするだけでパニックになってしまいます。
昨日の奥さんも「ヒューズをかえればいいんでしょうか?」って言ってました。懐かしい・・。
私たちがいるときで、本当によかったです。
そして今日、応援に来てくれた娘さんが、さっそく東電に連絡をしたそうです。
いろんなことが起こります。
明日は、朝から区の防災会議。
昼からは市の連絡協議会定例会、講演会、賀詞交歓会と続きます。
役員の任期もあと少しです。最後まで、ちゃんとできることをして終わりたいなと思っています。