こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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個別連携会議

2012-10-23 23:12:14 | 訪問看護、緩和ケア
連携先のめぐみ在宅クリニックで、今回からステーションごとに連携会議をすることになりました。
とりあえず、めぐみからの指示書が一番多い、うちのステーションから始まりました。

忙しい往診の合間、夕方の5時半から小澤先生とナースの本田さん、MSWの佐藤さん、そして私の4人で、連携上の問題や患者さんの普段話せないことなどを1時間ほど話し合いました。

うちもめぐみ在宅も、スタッフが増えて規模が大きくなるにつけて、事業所内での伝達の問題や、スタッフそれぞれの考え方の違いなどが見えてきて、こじんまりとやっていたころとは、だいぶ問題の中身が違ってきたように思います。

それでも、これからこの地域の中で、安心して在宅で過ごせるようなシステム作りをしていこうという思いは一緒です。
研修の場として、教育の場として事業所を提供出来るよう、お互いが高め合えるような関係を、地域の中で作って行こうという話でおわりました。

そんななかで、「困難事例が多いね」と言う話になりました。
どういうわけか、かなり難易度の高い困難事例が、特定の事業所に集中していることは以前にも書きましたが、この難易度の高さが、実は病みつきになっているかも・・という話になったのです。

生活の困窮、奔放で全く周囲を顧みない生き方、生活保護でありながらのドクターショッピングに、自己判断での治療放棄、重度の認認介護や、暴力暴言、介護拒否、不潔行動にゴミ屋敷に問題行動の介護者などなど、挙げればきりがありません。

でも、こういうケースばかりを持っている某介護事業所のケアマネは、普通のご家庭のケアプランでは物足りなくなってしまったようです。
そして、ものすごい大変そうなケースが来ると、内心『ワクワク、ドキドキ』したりするそうで、これは実は小澤先生も同じだと言っていました。
実は、私たちも「ええー、大変だよね~。どうしようか~」とか言いながら、どこか張り切っていることがよくあります。

うまくしたもので、そこを何とかすることに喜びを感じる人たちがいることで、世の中うまく回っているわけですよね。

まあ、うちの事業所でだめなら、そこを引き受けてくれる事業所もあったりで、地域のつながりは本当に大切です。

でも、『このケースは、本当に大変ですよ~』と言われて引き受けたものの、意外にスムーズに物事が進んで、いい感じで在宅が回ることも結構多いのです。
代わりに、何の問題もなさそうなお宅が、ドロドロの人間関係で大変だったりもするので、何を困難事例とするかは難しい所ですが・・。

実際、それが在宅の面白さでもあるわけで、いろいろ楽しませてもらっています。

今後は、もっと地域の関わりが強められるような連携会議に発展出来たらいいなと思いました。