こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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ウーン。在宅療養なんだけど・・・

2009-09-10 23:51:53 | 訪問看護、緩和ケア
在宅緩和ケア。
病院ではなく、自分の家で、穏やかに過ごせるように支援すること。
痛いことも、苦しいこともせず、医療処置は極力避けて、データーにとらわれることなく、痛みや苦しさを取り除いて、家族で見守れるようにサポートすること。

残された短い日々を、自宅で日々の暮らしの中で過ごすのに・・・

うーん・・

スタッフが訪問から帰ってくるなり
「Aさんに訪問したら、○○先生が血ガスとってました・・・」って・・・

全員「えー

確かに、肝がんの終末期の患者さんが、昨日SPO2(血液中の酸素の飽和度で通常は95%以上はあります)が88%と低く、ケア後に呼吸苦を訴えたので、主治医に在宅酸素をお願いしましたが・・・

そして、そのあと血液ガスの結果と「呼吸苦時、酸素1.5ℓまで可」という
メールの指示が届きました。
(血液ガスは、手首や股関節にある太い動脈から採血して、動脈血液中の酸素や二酸化炭素の割合やバランスを見る検査です。)

在宅ターミナルで、徐々に下がってくる酸素飽和度は、酸素の導入や、病状を把握するためには必要なものです。

でも、血液ガスは・・・COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、CO2のたまりやすい患者さんなら、まだ理解できますが、なぜ今血液ガス??

う~ん。
いい先生なんだけどな~。やさしいし、すぐ動いてくれるし・・・

採血が多いだけでも、どうかと思うのだけれど、ターミナルの方に血液ガスは、いかがなもんだろうか?(動脈に針を直角に刺すので、結構痛いんですよ~)

某病院の在宅支援室のナースに呟いたら、「まだ、病院の先生なのね。」と一言。

やっぱり、いろいろ検査とか治療とかしたいのかな~。

どうしたら、在宅をわかってもらえるのか・・・

本当の在宅医療がわかったら、すごくいい先生になってくれんだろうけれど・・
どうしたらいいのかな~。
まだ、いきなり言えないし・・・・


まだ病院の先生なんだな~。

痛いこと、やめれるところに帰ってきたんだけれどなー。
確か、SPO2 90%以下が保険適応なんだっけ?

でも、緩和医療は原則本人の苦痛なんだけど・・・
あー毎日いろんな事ありますわ。

早く、在宅の先生になってくれますように。



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