北海道の小さな町・黒松内から発信した田中式健康体操(T・K・T)終生二足歩行を求め 全国で実践指導中        

北海道・大阪府・奈良県の18市町村・68教室の活動風景や本部主催の田中式健康体操の活動・行事などを綴ります

[8月の指導者研修]

2011年08月28日 | [ 指導者研修 ]
5月以来、久しぶりの指導者研修を黒松内町で行いました。
北は札幌市、南は函館市、西は島牧村・東は壮瞥町からの参加です。
いつも研修を行うたび思うのですが、距離にして南北約300km.
東西100km.からの集まりなのです。


前回と今回の研修は、「田中式健康体操」の実技における確認でした。
なぜこの体操が組み入れられ、なぜこのような動きが要求されるかです。


たとえば、
田中式健康体操には「基底面(体のどの部分を床に面するか)」を大切にしています。
①足の裏
②手の平
③膝や肘
④後頭部
⑤臀部
⑥腹ばい
⑦仰向け
⑧後頭部
⑨横向き

これらの姿勢は、すべて私たちが誕生して二足歩行を勝ち取るまでの行われる運動様式なのです。
「500万年のヒトの進化」の過程の中で獲得した「二足歩行」を体操に再現しているのです。


誕生して二足歩行をする一歳ぐらいになるまでの体の成長過程が、何億年の「ヒトの進化」の
過程と同じだと考えます。



500万年の進化の過程で、ヒトは「脊柱」を進化させてきました。
ヒトが胎内にて成長した後誕生し、約一年で二足歩行するまでの「脊柱(背骨)」の変化のプロセスが
500万年の「脊柱」の成長を表現しています。
まさに「脊柱のS字状湾曲」姿勢、獲得の歴史なのです。


田中式健康体操に両手と両膝支持(四つんば姿勢)や腹ばいから仰向け姿勢とその逆運動
(寝返り運動)が多く取り入れている理由もここにあります。


動物は「走れなくなる・動けなくなる」と人生の終焉を迎えます。
獲物の捕獲が困難になるからです。


人間も同じです。



「終生二足歩行」が健康の源だと考えると同時に、「終生二足歩行」が生活の精神的質をも高める
と確信しています。


身体を動かすこと・運動を日常化させることをいち早く実行し、
一人でも多くの人たちが「生活の質・人生の質」を高めてほしいと願っています。