北海道の小さな町・黒松内から発信した田中式健康体操(T・K・T)終生二足歩行を求め 全国で実践指導中        

北海道・大阪府・奈良県の18市町村・68教室の活動風景や本部主催の田中式健康体操の活動・行事などを綴ります

[第1回 「歌才・元気塾」が始まりました]

2010年02月28日 | [ 歌才 元気塾 ]

「骨格模型で関節について説明 パネルで神経について説明」


『丈夫で長生き、PPKでいきましょう!』を合言葉に、」
北海道・黒松内町歌才地区の「元気塾」が本日スタートしました。


今日のテーマは「手指の先から足指の先まで、みんな自分の大事なからだ。
        だから、動かせてあげましょう。マッサージしてあげましょう。」でした。


最初に今日の感想です。
「元気塾、実行してよかったー!私たちが楽しんだー!」


歌才大先輩みなさんの、時代をしっかり踏みしめて歩いてこられた力強い心の持ち方や
楽天的でユーモラスな人柄は、私たち夫婦の心を十分に刺激してくれました。
まさに、バンクーバーオリンピックの舞台中央で、拍手の嵐をいただいているような感動を
いっぱいもらいました。


さて、大先輩方の気になるからだのことは、「腰痛・膝痛」やおしりの筋肉が落ちてきたこと
などでした。
最初に、
「痛み対策体操は、まず自分からだをよく知ってからはじめましょう。」と
神経経路の図を見ながら、どこの神経がどこを支配しているのかなどを話しました。
からだの遠くにある、手先・足先も脳神経や脊髄神経と直結しているので、一本一本の指から動かしましょうと手指・足指のマッサージとストレッチから始めました。


「手の指・足の指を動かす指導。足の指なんか開かねえーぞ!と一生懸命でした」


来年の新年会で、「両足パー」ができること見せ合おうと約束をしました。


次には「咀嚼」や「嚥下」がいつまでもできることの大切さについて話しました。
食べ物を噛み砕き、飲み込めることは、健康なからだを維持していくことにつながるから、
咀嚼筋や表情筋を鍛えましょう。
そのために、大きな口をあけて大きな声で「あいうえお」発声運動。舌を出して「べえー」運動
などなど、いろんな運動をしてみました。


「どんな話にも熱心に耳と心を傾けてくれる、大先輩たち」

『明日からの歌才地区のあいさつは、「ベえー」と大声で舌を出してしましょう。』と冗談を言うと
みなさんが即座に「ベー」と大声で舌を出したのには驚きました。
もちろんそのあとは、全員腹を抱えての大爆笑でした。


次回のブログは、この続きです。





[上手に根気よくつきあうこと]

2010年02月23日 | [ 北海道・大阪・奈良60教室の風景 ]
教室で生徒さんを待っていると、いつも早く来るAさんが私に、
「先生、膝が痛くって・・・今日、休もうかなあと持って来たんだけど・・・。」
「どうして痛めたの?」


「第4運動 骨盤の均整体操 黒松内火曜日教室」

Aさん、ニコニコしながら、
「昨日、雪上綱引き大会に出場したんです。」
「ええ!Aさんが!あなたその膝、爆弾抱えているんだよ・・・。」


Aさん、もっとニコニコしながら、
「惜しかったんですよ、私たちが負けたチームが優勝したんですよ。」
「楽しんでやる分にはいいけど、真剣にやって膝が大変なことになったらどうするの。」


Aさん、まじめな顔して、
「先生、賞金3万円だったんです。8人だから一人3,750円ですけど・・・。」
「・・・・。」
「先生、BさんもCさんもチームの人だったんです。」
(BさんCさんも体操の生徒さん)


私は全員の生徒さんの前で、
「Aさん、3,750円で膝悪くしたらダメだよ。でも、あなたの年齢で前向きに行動
 しょうとする心意気はすばらしい、みなさんそう思いませんか。これからもその気持ち
 を持ち続けてください。」と励ました。


「来年も出場しようかな・・。」Aさんの若さはここにありました。Aさん70歳。


「第4運動 骨盤の均整体操 長万部火曜日教室」


私の教室には「変形性膝関節症(膝痛)」の生徒さんが結構の人数います。
やむなく、手術法という結果もありますが、術後にしても運動処方が不可欠と考えます。
気持ち的には、「膝と上手に根気よくつきあいましょう。」と言っています。


そして、運動処方として①太ももの筋力アップ ②抗重力筋を鍛えながら、正しい歩行
③膝関節可動域の拡大を大切に指導しています。


①②では、大腿四頭筋をはじめとし、大殿筋・中殿筋・股関節内転筋・ハムストリングス・
腓腹筋・腰の深筋の腸腰筋・背筋の脊柱起立筋を総合的にトレーニングします。③では膝
のみではなく、足首や股関節の可動域を維持するストレッチングを行います。


「第4運動 肩関節・肩甲帯(肩甲骨と鎖骨及び胸骨)の均整体操 黒松内教室」

補助栄養剤だけに頼るのではなく、「自ら動いて痛みを軽減させる思い」を持ってほしいのです。
食生活を見直すことは、当然な第一歩です。
そして、自分の膝がどのような状態なのかを自己チェックするとともに、いち早く専門医の指導を
受けることをお進めします。


「痛い膝と上手に根気よくつきあう」ことが、痛みの軽減になると思っています。



[長期欠席の生徒さんが出席]

2010年02月20日 | [ 北海道・大阪・奈良60教室の風景 ]


「第5運動 バランス運動からのターン」

実践を中止される生徒さんの理由には、いろいろあります。
仕事の都合や家庭の都合などです。
そして、持病の悪化や突然の怪我もあります。


どんな事情であっても長期的に休むと、教室に出向くのが辛くなるものです。
私はそんな生徒さんに、ラブレター(男性にも)を書きます。


「どうしていますか?体調いかがですか?元気になったら来て下さい。
 いつでもお待ちしていますよ。ご家庭で体操忘れないように。」などなど・・・。


あの二人さんどうしているのかなあ、そろそろラブレター書こうかなあと思っていたのですが、
書けずじまいで時が過ぎてしまいました。


今日の夜の教室に、そのお二人さんが出席したのでした。
始めて実践される方の参加も嬉しいのですが、一度止められた方が再スタートされたり、
長期的にお休みの方が始められることは、指導者にとって勇気付けられることなのです。


「第5運動 背腹の筋肉強化」

「よく来たね。よかったよかった。ラブレターを書こうと思っていたんだよ。」
「先生、先生よりも先にSさんからラブレターをもらったのです・・・・。」


話を聞くと、同じ教室の生徒さんがお二人に手紙を書いたのです。
自分の身体だけでなく、他人の身体まで心配し、働きかけている生徒さんがいることに、
指導者として誇りに思いました。


田中式健康体操の未来は明るいと実感した、寿都ウイズコム教室での出来事でした。



[伊達市みらい館での指導]

2010年02月17日 | [ 北海道・大阪・奈良60教室の風景 ]
伊達・壮瞥・室蘭担当の指導者から、直接指導の依頼がありました。
午前2教室と夜1教室を指導してきました。
会場は稀府の「みらい館」で黒松内町から約60kmのところです。


わが町と違って、冬も温暖でびっくりするぐらい雪は少ないのです。
でも生徒さんたちは「今年は伊達も雪が多いのです」と言っていました。
「タンポポハウス周辺は、私の身長ぐらい積もっていますよ」というと、
「へエー、それほんとうですか?」と信じられない表情でした。



「第2運動 調整力を養う運動 バランス力がついていました」

昨年9月以来の出会いで、みなさんの元気には驚かされました。
3組のご夫婦の実践の様子はとても微笑ましく、私が勇気付けらました。
男性の体操を取り組む姿勢が、真っ直ぐなので感激しました。
伊達だけでなく札幌や函館も男性の実践者が増えてきています。


「第2運動 調整力を養う運動 夫婦の実践者が3組もいました」


伊達の生徒さんたちから、うれしい話をいただきました。
ひとつは、
「ここ4,5年ぎっくり腰がないのですよ。体操しだして5年近くなりますが、たぶん
 体操のおかげだと思っています。スキーもできるようになったのがうれしいです。」
そして、
「会社では椅子に座っての作業が多く、肩こり頭痛がありましたが、だいぶ改善されてき
 ました。」


「第2運動 調整力を養う運動 男性も実践している教室は活気がありました」


田中式健康体操の求めるものは、「生活の質の向上」です。
健康な身体、よく動く身体をつくることで、人生を生き生きとすごしてほしいと
願っています。


最近の「健康づくり」でとても気になることがあります。
痩せることのみが効果があるように宣伝されていたり、身体の変化に対して
即効性を求めたりしているように思うのです。


ヒトの身体は、昨日今日で出来たのではないのです。
継続という努力が必要だと思っています。
自分の身体とゆっくりじっくり、時間をかけて向き合ってほしいものです。


伊達の生徒さんたちを毎週、根気よくしっかりと体操指導と健康指導している
指導者の姿を、彼らからうかがうことができました。








[このような生徒さんがいるからこそ・・・]

2010年02月13日 | [ 北海道・大阪・奈良60教室の風景 ]

「第5運動 吸気しながらのからだの引き上げ運動 抗重力筋が増強されます」

Kさんとは長いお付き合いです。
一年間通してほとんど欠席なしの生徒さんです。
「継続は力なり」を身をもって体操実践され、
地域の活動にも貢献されているご婦人です。



彼女が時にする言葉は、どんな格言より真実味があります。
「ここまで来たら、夫婦は同志みたいなものですよ。」
「更年期障害なんて、あったのかなかったのかわからないぐらい
 私たちは働いてきました。」
「食べるものがなかった時代を過ごした私たちは、おかげさまで元気です。」


「第3運動 逆台姿勢による背腹筋の増強運動 (Kさんは最初からできていたのではありません)」

日本の戦前・戦中・戦後を生きぬいてこられたKさんの年代には、
「生きるたくましさ」が備わっています。
そして、「物質的豊かさ」だけが人間を幸せにしてこなかった事実を肌で感じながら、
日々の生活の充実を願って過ごされています。



Kさんの大切な一日一日の生活の質を充実させるために、
週一度の体操実践を誰よりも大切にしてくださっているのです。


「第5運動 複式呼吸運動 脊柱を伸ばす運動(Kさんは80歳を少し過ぎています)」

「先生たち、もっと早くに北海道に移住してくればよかったのに。」とKさんからの
私たちへのうれしい応援の言葉です。


Kさんたちのような生徒さんがいるからこそ、頑張ろうと思えるのです。
指導者冥利に尽きます。