MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『キングスマン(Kingsman: The Secret Service)』。

2015-09-13 22:14:14 | 映画日記
『キングスマン(Kingsman: The Secret Service)』を観て来た。

斬新なスパイアクション。

テーラーメイドに身を包み、ステッキ代わりに細く搾った傘を持つ。
イギリスは雨が多い。紳士に傘は必需品だ。
そう、なっていない輩に対する武器にもなるしね。

途中で主人公が切り替わるのがカッコいいね。
真の紳士から、まだまだ青い紳士へと受け継がれるもの。
マナー。
それだけだ。

これは面白い。ガゼル(ソフィア・ブテラ)が凄いカッコいい。
でも、あの凶器もかねた義足で家の中は歩いて欲しくないな!
せめて友達の家では普通の義足でいよう!


『天空の蜂』。

2015-09-13 21:04:29 | 映画日記
『天空の蜂』を観て来た。

映像化不可能。
この謳い文句を予告編に使う映画はあまたある。
その言葉の裏に2種類の意味があると最近気付いた。

一つ目は映像化技術が過去の映像技術では撮れなかった作品。
『るろうに剣心』シリーズはその代表だと思う。原作は過去何度か実写化の話が持ち上がったが、その度映像技術の問題で立消えになったらしい。
2010年を超えて、映像、特にCG分野は目覚しい発展を遂げた。昨今、マンガやアメコミの実写映画化が多いのはこの影響が大きい。

そして映像化不可能のもう一つの意味は、タブーに触れる内容を扱う作品だということ。
『沈まぬ太陽』は何度も映画化の話が持ち上がり、その度に何かに押しつぶされていた。
そして、この『天空の蜂』も一度ぐらいは実写化の話はあったんじゃないかと思う。
では、なぜ映画化できたのか?
世論が変わったのだ。 事情が変わった、という奴だ。
『沈まぬ太陽』の“不可能”は明らかに日本航空の労働組合が絡むタブーに抵触していたからだ。そしてJALが自壊したことでそのタブーは衆目を集めることとなった。
そして今作は、さらに一目瞭然だ。
日本の原発政策だ。
「原発は絶対安全。
 安全だから問題は起こらない。
 問題は起こらないから対策は立てない。」
戦後日本の原発政策の根底にはこの考えがある。
そして、2011年3月11日。
この日を境に、その考えは根底から覆ることになった。

人を助けるために技術者は物を創る。
だけど、時に技術は技術者の想像を超えた怪物となっていることがある。
ビッグBを造った男も、原発を造った男も、自分の造った物がどれだけの者を苦しめ、傷つけていたか、気付かなかった。
そして、それに気付いたとき、自分以外の周りも怪物の存在に気付いていないことを知る。
いや、知っていながら見ないようにしている世論に気付く。
そのとき道が二つ提示される。
膨大な絶望か僅かな可能性か。


「この国を守る価値があるのか?」
この国は、そのシステム全てが、国を守るために存在する。
この国は、そのシステム全てが、人を守るために存在するとは限らない。
それでも、そんな国でも、守るべきものがある。守りたい人がいる。
だから、僅かな可能性にかける。0ではない可能性に。


この作品が舞台になっているのは1995年の日本。
僕は思う。
天空の蜂が本当に現れていれば、と。
原発の安全神話がもっと早い段階で崩壊していれば、地震が起こっても、津波に襲われても3.11のようなことにはならない対策を立てられたかもしれない。
高速増殖炉もんじゅのナトリウム漏れ事故も東海村JCOの臨界事故も、防げたかもしれない。


いや、過去を翻った可能性は止めよう。それらは膨大な絶望とよく似たものだ。

未来への可能性は、
コ・コ・ニ・ア・ル。



『ロマンス』。

2015-09-13 00:06:58 | 映画日記
『ロマンス』を観てきた。
ドラマの【霊能力者 小田霧響子の嘘】の時に思ったんやけど、大島優子ってやっぱり演技上手ね。。。


おかしなおかしなトリップムービー。

人は、子供の頃になりたかった自分と折り合いをつけた形の大人になる。
もちろん、一般論として、だけれど。
小田急ロマンスカーで働く彼女も、がけっぷち映画プロデューサーの彼も、きっとそうだと思う。
だから、過去の自分を思い出すと概ね今の自分にガッカリすることが多い。

映画プロデューサーの彼は自分のやりたいことをやってガッカリしている。そして、それを今日知り合った彼女に全力で教えようとする。
「会いたいと思ったときには、絶対に会えなくなってる事だってあるんだぞ」
身振り手振りを交えた会話で、そして時には行動で。

彼女はシブシブそれを受け入れる。馬鹿げたことだと思いながら。
旅をしながら彼女は徐々に自分と母の類似点と相違点を見つけ始める。
天守閣に登り、
ススキ野原を歩き、
足湯に浸かって、
そばを食べ、
スナック菓子を食べ、
彼の下らない話に水を差し、
今日知り合った彼とラブホテルに泊まるはめになり、
そして、風呂の中で、涙を流す。
「バカな女」
旅の中で見つけた母との記憶。そこから出てくる略言。
そして、母に重なる今の自分の姿。

彼は現実逃避の旅をしている。失敗だらけの人生。やった後悔しか残らなかった人生。
でも、彼女を無理矢理引っ張り出したのは、彼にとって大きな成功だったのだと思う。
硫黄の匂いを嗅いで、
足湯に浸かって、
朝日の昇る富士山を想像して、
自転車に乗って、
道に迷って、
そして、苦しむ彼女を強く抱きしめて、
額に軽くキスをして。
こんなに素晴らしいロマンス映画があるだろうか!

彼と彼女は小田急電鉄新宿駅で別れる。
「じゃぁ、元気で」と彼女が笑顔で言う。
「うん」と彼が笑顔で言う。
交わるべき時に交差した2つの人生は目的地に到着した。
彼と彼女とが出会うことは、二度と無い。
サヨナラだけが人生だ。
サヨナラだけがロマンスだ。

サヨナラは一回だけで十分だ。


2015年09月12日のつぶやき

2015-09-13 00:00:00 | twitter



  • ダイドー ゆずれもんサイダー。
    イマイチ!

    Posted at 08:36 PM




  • RT @busuka9: 宿題やってこないとか勉強分からない子を助けてあげてと先生に言われた。弱い立場の子に思いやり??別に助けるのがイヤなんじゃない。だったら、せめて宿題はやってくるとか、ちゃんと授業を聞いて勉強して、僕を思いやってくれと思った。
    Posted at 08:33 PM




  • kaoritokuyamaを一言で表すと「地味」です。
    #あなたを一言で表す http://t.co/qUlYcUOcpV

    Posted at 08:21 PM




  • いや、検証したって何にもならんし、得意のトンズラーで終わりやし。。。それならトットと他の堤防などを見直そう。
    そのために五輪止めて、金を捻出しよう。 https://t.co/ntrCMG2eLc

    Posted at 08:04 PM




  • RT @AnneNakamura: 八橋の皮だけ
    有野さんは、皮だけ派なのかな?
    私は、あんこ派?
    ごちそうさまでした?? http://t.co/xzLrXSZ6Pw

    Posted at 04:41 PM




  • なんや、このカオス感! http://t.co/PJbZ2drnVt
    Posted at 03:42 PM




  • 人口減は実は大した問題じゃないのだ。問題なのは人口密度の低下とその地域差だ。人が減っても、ある程度集中して居住していれば、インフラ関係、医療福祉の問題は解決する。人が集まれば雇用も生まれる。 https://t.co/IXBCstaFMc
    Posted at 10:42 AM




  • いいわー。これ、いいわー。 https://t.co/vWSGEBOX0d
    Posted at 09:55 AM




  • まんしゅうきつこが女優デビュー 息子「無心で漫画描けよ」 : ねたAtoZ http://t.co/UHQdZ7iTwm
    Posted at 08:49 AM




  • EQ、わたしは 45【人の心は難しいですか?】 ! http://t.co/lHR1au0ohi
    低!

    Posted at 07:41 AM




  • 学級制からはみ出てしまった子供を育てるための仕組を強固にしていかなければならないでしょう。こういった子供たちは、学校と言う小型社会から逸脱した、希望です。 https://t.co/upCnrQF8no
    Posted at 07:25 AM




  • でも、学校でいじめられて、学校は何もしてくれない、あるいはどうしても馴染めないといった子供はたくさんいます。これは当たり前です。子供と同じように大人にだって能力差はある。生徒を巧くコントロールできない教師・好調はいます。 https://t.co/upCnrQF8no
    Posted at 07:25 AM




  • 学級という単位を失くしても、今すぐ変化が出るわけではない。でも、数年で「うん、いいじゃないか」とか「やっぱりダメだ」と判断するでしょう。よっぽど答えありきの政策なら別ですが。。。
    https://t.co/upCnrQF8no

    Posted at 07:25 AM




  • モラルが低下、あるいは変質してしまったのは大人たちです。すぐに、諦めようとする。自分だけを守ろうとする。すぐに、結果を求める。 https://t.co/jj5jhnnval
    Posted at 07:24 AM




  • この作品を僕は小学生6年生の時に観ました。今と違っているのは、実は先生と親だけだと思います。いじめの端緒と構造、異端の排除、は何も変わらない。子供は何も変わらない。 https://t.co/jj5jhnnval
    Posted at 07:23 AM




  • この映画では、転校して来た美人で勉強が出来る女の子と、彼女を羨む気持ちから「花子さんだ」と決めつけ学校から排除しようとする子供たち、そしてそれに戸惑いながらも凛とした心根を持ち、彼らに接する先生と親の姿が描かれます。 https://t.co/jj5jhnnval
    Posted at 07:23 AM




  • 『トイレの花子さん』という作品をご存知でしょうか?(http://t.co/x7YNWigMpL)僕が小学生のときの作品です。 https://t.co/jj5jhnnval
    Posted at 07:23 AM




  • 足りない部分は補い合う。そういうモラルを教えることも大事でしょう。
    飛び級あるいは学年選択性は余計にフラストレーションとしての優劣に繋がる恐れがある。
    そして、結局、新卒優遇社会ですからね。就職の時に不利に働く可能性も大きい。 https://t.co/7Knd8sKkdE

    Posted at 12:26 AM




  • 学校は小型社会。色々な人間のいる中で社会性を身につけ、能力の優劣を把握し、子ども自身が”自分のどこが劣で優なのか”を知り、どれを伸ばすかを選択させるには学年と言う単位は意味があると思います。
    劣を責める愚を知るためにも。 https://t.co/7Knd8sKkdE

    Posted at 12:21 AM



  • https://twitter.com/kaoritokuyama