『サマーウォーズ』。

『サマーウォーズ』を観てきた。

なかなか面白いね、コレ。

ある高校生に突然送られてきた謎の暗号メール。
彼がそれを解いてしまったせいで、世界中のコンピュータネットワークが大混乱に。
暗号を送りつけたのはいったい誰だ？
そして、どうすればネットワークを元に戻せるのか？
世界を守るために、暗号を解いてしまった高校生と、とある田舎の一族が立ち上がる。



我々ホモ・サピエンスと近縁種であるホモ・ネアンデルターレンシス（ネアンデルタール人）は一時期、同じ時代を生きていたことがあるらしい。けれど、今現在生き残っているのはホモ・サピエンスだけだ。
大繁栄と絶滅。
この明暗を分けたのは、言葉を話せたか否か、にあったそうだ。
個体間で情報を共有することが出来たことが我々の繁栄につながった。

それを本能的に悟っていたのか、ヒトは情報を早く確実に伝える方法を次々と作り出していった。
言葉、狼煙、伝書鳩、郵便、モールス信号、電話、そしてインターネットをはじめとするコンピュータネットワーク。
より早く、より大量に、より確実に、情報の伝達手段は発展を続けてきた。
しかし、その反面、シンプルさはどんどん失われていく。それが最大の欠点だ。
この映画の中では、高度なコンピュータネットワークが障害を起こし、世界的に混乱に陥っていく様子が描かれる。
この危機を救うのは、高速なコンピュータでもなく、凄腕のハッカーでもない。
ヒトとヒトのレトロで浪花節な結びつきだ。
それは単純であるが故、強力だ。


ヒトは本能で情報を欲する。
それはなぜか？
ヒトは他者と繋がっていたいという欲求を持っているのだと思う。
結局のところ、ヒトは寂しがりであるということなのかもしれない。