連休のある日、ひさしぶりに東京に遊びに来た親友のRと美術館巡りをしてきました。
「仙がいと禅の世界」
2013年9月21日~11月4日 出光美術館
と、
「現代の名碗」
2013年9月14日~1月5日 菊池寛美記念 智美術館
仙がい義梵(せんがいぎぼん 1750~1837)は江戸時代中期、美濃国武儀郡(むぎぐん 現・関市)の生まれ。
「九州・博多にある日本最古の禅寺・聖福寺(しょうふくじ)の住職として活躍」。
実は「同じ臨済宗の中興の祖として讃えられる白隠と、「東の白隠、西の仙がい」と併称されるほどの高僧」だったそうです。
「還暦を過ぎた仙がいは、後を弟子の湛元に譲って以降、聖福寺境内の虚白院に隠居し、得意の禅画を通して庶民に禅の教えをひろめることに専心」。
出光興産創業者である出光佐三氏(『海賊とよばれた男』(百田尚樹著、講談社刊)のモデル)は、仙がいのユーモラスな表現の奥に隠されたの教えの素晴らしさに心打たれ、19歳の時に「指月布袋画賛」を購入。
これが出光佐三氏の美術品蒐集のスタート作品であり、それ以降仙がいのコレクションは1000点にも及んだそうです。
今回の展示ではそのなかの約90点が公開されていました。
展示作品のほぼ全部に解説が加えられており、絵に隠されたの禅の教えとともに、それに対する仙がいのメッセージが紹介されていました。
とても興味深く、見ごたえのある展示内容なのでじっくり見ていたら時間がなくなってしまい、
予約していたランチに間に合わなくなりそうだったので最後は急ぎ足で…。
お昼はペニンシュラホテルのヘイフンテラスにて、優雅なランチ。
Rが見つけてきてくれました。
そしてそのあと、これまたRが見つけてきてくれた情報を頼りに智美術館へ。
ホテルオークラのほど近くにこんな美術館があるなんて全く知りませんでした。
現在は「現代の名碗」展が開催中です。
川喜田半泥子、金重陶陽、樂吉左衛門など、近現代のおよそ40名の作家さんのお茶碗がずらり。
最近お茶を習い始めたというRと、初心者どおしそれぞれの感想を言い合ったりしながらとても楽しく拝見しました。
出会った学生時代にはお互い全くそんなことには興味がなかったのに、
いつのころからか同じようなものに興味を持つようになっていて、とてもびっくりします。
やっぱり類友なんだなぁ…とつくづく実感してみました。^^