誕生日もあったし、むぎと出会った頃を思い出していた。
2011年の11月。私の仕事先のお宅でのこと。
ここのお家、交通量の多い道路から一本入った住宅街にある。道路に面した駐車スペース、置かれた花の鉢の影に何故か箱が一つ。
私)「・・・あの箱何?」客)「ん?野良ちゃんの寝床」
近所に野良猫に餌やりしてる人がいて、ゴハンの心配はないみたいだけど、何故か「寝場所はココ!」とこのお宅に来るようになったそうな。
物陰に隠れてまるくなってるのを、この家の当時高校生の息子さんが見て「寒いし可哀想だ!」と言うので、ひっそり箱を設置。
実はこのお宅、2人のお子さんがいるのだが2人とも重いアレルギー体質。なので当然、猫は飼えない。
近所は猫嫌いな人もいるので、こっそり箱は置いたものの、ずっとこのままって訳にもいかない。
その時、私は猫の姿を見る事はできなかったのだが、数日後写メが私宛に送られてきた。
タイトル「かわいい親子でしょー?」・・・って
見ると茶白&アビ風柄の2匹の子猫と、キジ虎の母猫の姿。・・・餌貰ってるせいか近距離撮影も逃げないらしい。
そして本文には「息子が相談があるそうなので、時間ある時に寄って下さい。私(母)は仕事で不在かもだけど」とあった。
・・・相談って、別に進路相談じゃないよね。嫌な予感。かといって、幼稚園児の頃から知ってる息子さんの相談をむげにもできん。
数日後、再びお宅訪問。(この時点でキャリーバッグ持参な私。すでに負け(笑))
アビ風の子はいなくなっていた。息子さんが「誰かに連れて行かれちゃったかも。それとも事故かなぁ」と、この時点で涙目だし
「人慣れしてたし、誰か良い人に貰われたんだよ」と慰める。
「ねぇ、野良って長生きできないんでしょ?○○病とか○○病とかあるっていうし」「車にひかれちゃうかも」とネガティブ全開な青少年。
確かに餌場からここまでは大通りを横断している。事故のリスクはある。
もーっっ!アレルギーで触れないってのに涙目になるなよっ!お年頃男子しっかりしろ。まぁ昔からキミのそういう優しいトコは知ってたけども。
・・・ここまで訴えられて、何もしないのは人としてイカンですよ
「わーーーーかったわかったよ。一時保護して病院連れて行くから。そのかわり里親探しは一緒にやるんだよ?」「うんっ」
かくして人慣れしてた茶白は、あっさり素手で保護。
大真面目に話しかけてます。
私、犬や猫って「言ってることを理解してる」と信じてる。この時の母猫、私の顔をじっと見つめて聞いていた。納得はしなかったかもだけど。
抱っこされた子を見て2、3度「ミャー」と鳴いてたのを覚えてる。
「この子に里親さん見つかったら、次はあなたの事考えないとね。」とも言ったと思う。
さすがに母猫は撫でさせてくれる程慣れてなかったし、捕獲機借りないと無理かなぁなんて漠然と思っていた。
・・・こうして保護されたのが、むぎだった。
あれこれあって、むぎは我が家の子となり落ち着き「そろそろ母猫を考えないと」と思った矢先に、このお宅から連絡があった。
母猫が亡くなったという連絡だった。
いつも通り餌場でゴハンを貰った後、仲良しだった他猫(むぎ達の父猫だったのかもしれない)を追いかけて大通りに飛び出して車に轢かれてしまった。
この親子猫をとても気にかけていた近所のコンビニのお兄さんが見つけ、お花と一緒に弔ってくれたそうな。
その時「もう少し早く保護してれば」と後悔と共に、あの時の母猫の瞳を思い出してなんだか運命的にも思えたり
あれから4年。ほんとに早かったなぁ。
涙目だった青少年はもう20歳。でっかく育ったむぎの写真を見て
「えっ嘘だっ。こんなに大きくなっちゃうの」と発言(笑)
大きくスクスク育つのは、とっても良い事なんだってば。むぎもキミも大きくなったよ
2011年の11月。私の仕事先のお宅でのこと。
ここのお家、交通量の多い道路から一本入った住宅街にある。道路に面した駐車スペース、置かれた花の鉢の影に何故か箱が一つ。
私)「・・・あの箱何?」客)「ん?野良ちゃんの寝床」
近所に野良猫に餌やりしてる人がいて、ゴハンの心配はないみたいだけど、何故か「寝場所はココ!」とこのお宅に来るようになったそうな。
物陰に隠れてまるくなってるのを、この家の当時高校生の息子さんが見て「寒いし可哀想だ!」と言うので、ひっそり箱を設置。
実はこのお宅、2人のお子さんがいるのだが2人とも重いアレルギー体質。なので当然、猫は飼えない。
近所は猫嫌いな人もいるので、こっそり箱は置いたものの、ずっとこのままって訳にもいかない。
その時、私は猫の姿を見る事はできなかったのだが、数日後写メが私宛に送られてきた。
タイトル「かわいい親子でしょー?」・・・って
見ると茶白&アビ風柄の2匹の子猫と、キジ虎の母猫の姿。・・・餌貰ってるせいか近距離撮影も逃げないらしい。
そして本文には「息子が相談があるそうなので、時間ある時に寄って下さい。私(母)は仕事で不在かもだけど」とあった。
・・・相談って、別に進路相談じゃないよね。嫌な予感。かといって、幼稚園児の頃から知ってる息子さんの相談をむげにもできん。
数日後、再びお宅訪問。(この時点でキャリーバッグ持参な私。すでに負け(笑))
アビ風の子はいなくなっていた。息子さんが「誰かに連れて行かれちゃったかも。それとも事故かなぁ」と、この時点で涙目だし
「人慣れしてたし、誰か良い人に貰われたんだよ」と慰める。
「ねぇ、野良って長生きできないんでしょ?○○病とか○○病とかあるっていうし」「車にひかれちゃうかも」とネガティブ全開な青少年。
確かに餌場からここまでは大通りを横断している。事故のリスクはある。
もーっっ!アレルギーで触れないってのに涙目になるなよっ!お年頃男子しっかりしろ。まぁ昔からキミのそういう優しいトコは知ってたけども。
・・・ここまで訴えられて、何もしないのは人としてイカンですよ
「わーーーーかったわかったよ。一時保護して病院連れて行くから。そのかわり里親探しは一緒にやるんだよ?」「うんっ」
かくして人慣れしてた茶白は、あっさり素手で保護。
大真面目に話しかけてます。
私、犬や猫って「言ってることを理解してる」と信じてる。この時の母猫、私の顔をじっと見つめて聞いていた。納得はしなかったかもだけど。
抱っこされた子を見て2、3度「ミャー」と鳴いてたのを覚えてる。
「この子に里親さん見つかったら、次はあなたの事考えないとね。」とも言ったと思う。
さすがに母猫は撫でさせてくれる程慣れてなかったし、捕獲機借りないと無理かなぁなんて漠然と思っていた。
・・・こうして保護されたのが、むぎだった。
あれこれあって、むぎは我が家の子となり落ち着き「そろそろ母猫を考えないと」と思った矢先に、このお宅から連絡があった。
母猫が亡くなったという連絡だった。
いつも通り餌場でゴハンを貰った後、仲良しだった他猫(むぎ達の父猫だったのかもしれない)を追いかけて大通りに飛び出して車に轢かれてしまった。
この親子猫をとても気にかけていた近所のコンビニのお兄さんが見つけ、お花と一緒に弔ってくれたそうな。
その時「もう少し早く保護してれば」と後悔と共に、あの時の母猫の瞳を思い出してなんだか運命的にも思えたり
あれから4年。ほんとに早かったなぁ。
涙目だった青少年はもう20歳。でっかく育ったむぎの写真を見て
「えっ嘘だっ。こんなに大きくなっちゃうの」と発言(笑)
大きくスクスク育つのは、とっても良い事なんだってば。むぎもキミも大きくなったよ