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~球児たちの あしあと~

2016年 春季高校野球兵庫地区予選準決勝 県大会出場を賭けて~村野工業vs科学技術 観戦記~

2016-04-08 | 2016 春季高校野球

先週末、県大会出場を決める大事な一戦、神戸地区Cブロック準決勝 村野工業と科学技術との対戦を応援に行きました。

グラウンドに着くと、村野工業 渡邊選手の弟りょうたくんが朝一番素敵な笑顔で迎えてくれました。
1回戦の時、りょうたくんと少しお話ができたので私を覚えてくれていたようです。
りょうたくんは野球少年ではなくサッカー少年で、「野球しないん?」って聞くと
「うん!骨折れるから嫌」って。笑
「こないだのサッカー日本代表の試合観た?」 「うん!」
「誰が好きなん?本田選手?」 「え~と、本田選手と~‥‥鼻血出した人」
「サッカーは鼻血出るけどいいん?」 クスっと笑顔を見せてくれた りょうたくん。
おもしろ過ぎる会話に、とてもいい笑顔を向けてくれました。
りょうたくんと仲良しになった記念に、お兄ちゃんが頑張っているグラウンドで写真撮ったら
「野球やる~」と言ってくれるんじゃないか?と期待して満面の笑みで写真を撮らせてもらいました。
ぜひぜひ渡邊お兄ちゃん選手、りょうたくんにカッコいいところを魅せて野球の魅力と、野球って骨はたまにしか折れないよ~と教えてあげて下さい
 
村野工業は2回戦 星陵戦に続き、科学技術は前チームの夏、明石商業戦から久しぶりの応援となります。
この日は私にとって楽しみすぎる再会が待っていました。
科学技術には、6年前‥‥
学童野球小部東アローズで初めて出逢った中林音吾選手(トアと読みます)と、岸上達哉選手が所属していて最後の年を迎えています。
最後に会ったのは中学野球最後の試合ですから、あれから2年。彼らが高校球児となって、どんな成長を遂げているのか‥‥
昨夏の明石商業戦を科学技術スタンドで観ていたのに、彼らが居ることに気が付かず、実質この日が高校野球での初めての応援です。
あの小さかった子供たちが・・・こんなに大きくなっている@@ もうビックリと、嬉しいのと、時の流れを感じました。
また2試合目の夢野台にも音吾たちの同期 藤原大輝選手が所属、ご両親との再会も楽しみにグラウンドへ向かいました。
残念ながら時間の関係で大輝の顔は観て帰れませんでしたが、背番号16をつけてベンチ入りをしていると聞いて大輝も頑張っていること、とても嬉しく思いました。

この中に大輝が・・・どれだ?

夢野台は県大会出場を決めたので、また県大会で大輝の成長した姿が観られることを楽しみにしています。

りょうたくんとの楽しすぎる会話に、野球の息子たちとの再会に、試合前から色んな楽しいことがあって、前置きが長くなりましたが
村野工業と科学技術との対戦は、初回から取っては取られて、取られたら取り返し、逃げ切った!じゃなく、 打ち勝ったという熱い戦いとなりました。
2016年 春季高校野球兵庫予選  神戸Cブロック 準決勝 村野工業vs 科学技術 観戦記
先攻  科学技術、後攻 村野工業
科学技術先発 佐藤投手 
村野工業先発  澤邊投手

科学技術は守備位置と選手名をお聞きしましたが、打順選手名を確認し忘れました><
先発 佐藤投手(1) 4回裏より浦山投手(10)

キャッチャー笹部捕手 ファースト 中川選手 セカンド 十亀選手 サード 大野主将
ショート 谷口選手 レフト 藤崎選手 センター 北川選手 ライト 井上選手

村野工業先発メンバー
1、ショート 濱中主将(6) 2、セカンド 渡邊選手(4) 3、ライト 吉村選手(9)
4、キャッチャー 藤原選手(2) 5、ファースト 小林選手(5) 6、サード 道才投手(15) 7回途中より道才投手へ継投
7、レフト 冨永選手(7) 8、センター 綱岡選手(8) 9、ピッチャー 澤邊投手(1) 
初回、科学技術は先頭ヒット、村野工業は先頭 四球と両チーム先頭打者が出塁し互いに先制のチャンスを掴みます。
科学技術の初回、みんながファーストストライクを狙った積極的な攻撃が見られました。
1番(8)  選手が初球をレフトヒット!
2番(9) 選手は初球を送り1死2塁  3番(7) 選手も初球を狙い進塁打 ショートゴロ
2死3塁と替わり、チャンスに4番(5)を迎えますが澤邊投手が勝り先制を阻みました。

先制したのは村野工業、1番濱中選手が四球で出塁
2番渡邊選手が送り1死2塁  更に3番吉村選手も四球を選び1死3塁
 
チャンスで同じく4番藤原捕手の登場です。
1塁ランナー吉村選手は今日も足を魅せて2盗に成功!1死2、3塁とチャンスが広がり、藤原捕手がセンターへ先制2点タイムリー!
さすか4番!ナイスなゲームメイクをしました。

県大会出場が懸かった対戦、初回から熱い攻防で始まりましたが、終わってみれば、両チームの初回の攻守攻防が大きくこの対戦の勝敗に関わっていたように感じました。

2回表 科学技術の攻撃では、先頭5番佐々部捕手(2)の四球から1死2塁とチャンスが生まれますが村野工業セカンド渡辺選手の好守もあり得点を与えません。

5番(2)選手 四球                                 6番(3)選手 犠打
  
7番佐藤投手 セカンドライナー 渡邊選手ナイスセカンド!        8番(6)選手 セカンドゴロ
 
その裏、村野工業は2回戦大活躍した7番冨永選手が内野安打で出塁

8番綱岡選手はセカンドゴロフォースアウトになるも、フルスイングが素晴らしかった。

9番澤邊投手、初球を送り2死2塁のチャンス!
1番濱中選手には敬遠策2死1、2塁と替り 2番渡邊選手
 
フルカウントからレフトフライ、両チーム無得点に終わった2回の攻防でした。

3回表 科学技術の反撃が始まります。
先頭9番(4)選手が四球で出塁、1番(8)選手が送り、2番(9)選手も四球を選びます。

3番(7)選手は初球をセンターフライ、2死1、2塁、4番(5)選手を迎え、レフトタイムリー!1-2
 
更に5番(2)選手の2連打!レフトへ同点タイムリー!2-2

バッターランナーが1↔2塁間に挟まれる間に4番(5)選手がホームへ走り込みましたが・・・ここは良く見てホームへナイス返球!逆転を阻みました。

振り出しに戻った3回裏 村野工業の攻撃も先頭3番吉村選手が四球
4番藤原捕手のライトフライでは帰塁間に合わずランナーが無くなり2死

5番小林選手が仕切り直しのセンターヒット!

 
6番道才投手の四球2死1、2塁

またまたチャンスで7番冨永選手に打席が回ります。
冨永選手が打席に入ると打てない気がしないですね~。
やっぱり絶好調です!レフトへ勝ち越しタイムリー!2-3 取られたら取り返す ・・・これ勝負の掟ですね。
 
4回表 科学技術は8番(6)選手のライトヒットに留まり、4回裏 村野工業の攻撃へと入ります。
この回も先頭9番 澤邊投手が四球を選び、科学技術はここで浦山投手(10)へ継投。

1番濱中選手は進塁打 1死2塁
2番 渡邊選手が大きな1得点を挙げるライトタイムリー3ベースヒットで2-4と突き放します。
 
渡邊選手もバッティング好調です。 更に1死3塁とチャンスは続き、3番吉村選手のセンターフライで1得点を追加 2-5

5回表 科学技術
打順は三巡目に入り先頭1番から。
澤邊投手が二者連続三振を取るなど、初回から初めて三者で攻撃を終えます。
 
5回裏  村野工業
5番小林選手のショートゴロで1死

6番道才投手、7番冨永選手が連続四死球で出塁 1死1、2塁
8番綱岡選手のセンターヒットで1死満塁 追加点のチャンスです!
チャンスで澤邊投手との勝負
しかしここは科学技術バッテリーが勝りスクイズが外れ、3↔本塁で道才投手が挟まれますが帰塁
 
2⇄3間に冨永選手が捕まり2死1、3塁、 澤邊投手は三振で、科学技術はピンチを防ぎました

5回を終了し、科学技術 2ー5 村野工業 

整備してくれた選手たちへ・・・感謝の礼  気持ちの良い後半のスタートです。
 

 
後半は取られては取り返し、終盤チャンスを得点に変えた村野工業が試合を支配する展開になりました。
おもしろいもので、両チームの得点が入ったイニング全て先頭バッターが出塁しています。
 
6回 科学技術の攻撃
先頭は4番(5)選手 セカンドへの内野安打で出塁
5番(2)選手への死球で無死1、2塁
その後1死1、2塁と変わり、7番(1)投手のライト犠飛で2死1、3塁
8番(6)選手の打席に5番(2)選手が盗塁を決めチャンスを広げます。
そのチャンスに8番(6)選手がレフトへ2点タイムリー! 4-5と1得点差に追い上げます。
 
6回裏 村野工業の攻撃  取られた2得点を取り返します。
打順良く1番濱中選手から。  ライトヒットで出塁!
2番渡邊選手が初球をきっちり送り1死2塁、チャンスで迎えるは攻守に好調 3番吉村選手
これまた素晴らしいレフトへのタイムリー3ベースヒット!で4-6と引き離します。
更に1死3塁とチャンスは続き、4番藤原捕手、ライトへのタイムリーで4-7
 
1死1塁と変わり、5番小林選手が初球を送り、2死2塁とチャンスを広げますが更なる追加点を浦山投手が阻みます。
 
7回 科学技術の攻撃は、1番(8)選手から。
初球をセンターへ運び、2番(9)選手は三振に終わりますが、ランナーは二進。
3番(7)選手のセンターフライでタッチアップ 2死3塁
科学技術もチャンスで4番を迎え、レフトタイムリー!5-7 両チーム さすが4番です。
 
更に5番(2)選手のヒットで2死3塁とチャンス!
ここで村野工業は澤邊投手から道才投手へと継投です。
藤原捕手が道才投手へ声を掛け、道才投手笑顔で応えます。


 
道才投手は2年生ピッチャー、先輩たちの声掛けに勇気もらえますね。
先輩の応援に応え、次打者を初球レフトフライに捕りこの回1得点に凌ぎます。
その裏、村野工業の攻撃
誰が打席に入っても打てる雰囲気が出ているように感じます。
先頭は、逆転タイムリーを打った冨永選手
冨永選手は2回戦 3打数3安打と大好調!この準決勝でも最終5打数4安打1四球と素晴らしい活躍でした。
7回の打席はレフト2ベースヒット!この一打が得点に結び付くチャンスメイクとなり、自らホームを踏みます。

続いて8番綱岡選手が初球をナイスバント!
ここまで犠打は5本、そのうち初球を決めたのが4本
これも練習の成果、こういうところに流れを呼ぶのだろうなと感じます。
試合を通してトータル6本の犠打を決めました。
そして7回表より交替した9番濱野選手(3)の初打席、四球を選び1死1、3塁
 
澤邊投手へは代走 小瀧選手(13)が入ります。
 
大チャンスでやっぱりこの選手 1番濱中選手の打席、 ランナー1↔2塁間に挟まれる間に冨永選手がホームを突き1得点 5-8
 
冨永選手ラッキーな笑顔でナイスな走塁でした!
 
その後、濱中選手はライトヒットで出塁しますが牽制死となり、この悔しそうな表情です。
 
県大会出場を懸けた大一番、いい戦いになっています。
8-5と3得点差で迎えた8回裏 村野工業は流れ掴んでましたね。
2番渡邊選手のライトヒット! 3番吉村選手が送り1死2塁
4番藤原捕手のライトフライで渡邊選手が3進、5番小林選手には敬遠四球 2死1、3塁
野球の賭け引き・・・おもしろい場面 6番 道才投手との勝負です。
男たるもの勝負されたら勝たなければなりません!道才投手の打球は右中間へ!タイムリーとなり5-9 道才投手、男前なナイスタイムリーでした!
そして7番 冨永選手またまた登場!本当、絶好調ですね~ 1B2Sと追い込まれた3球目をセンター返し!2点タイムリーで大きな11得点目が入ります。

終盤8、9回 科学技術の攻撃は、
8回、2四球で2死1、2塁まで攻めますが無得点、9回、3番(9)選手が四球
4番(2)選手 センターヒットと盗塁を絡め1死1、3塁、6番(3)選手の犠牲フライで1得点を挙げ6-11
澤邊、道才両投手で反撃もここまでに止め、村野工業が終盤打ち勝ち県大会出場を決めた対戦でした。
惜しくも県大会出場を逃した科学技術ですが、中盤の追い上げは素晴らしかったですし、
夏へ繋がる一戦となったのではないでしょうか。

素晴らしかった・・・と言えばこの選手。

村野工業 林田選手です。
村野工業ベンチ選手はみんな素晴らしいベンチワークを魅せてくれますが、この対戦で1番目に止ったのが林田選手でした。
ワンプレイによく声を掛けて一緒に戦っている姿に観ていて感動します。

この一枚は、この試合で1番のお気に入りです。互いの気持ちが読み取れて、何だか泣きそうになる一枚です。

ベンチワークする選手たちの姿をこうして見ると、ベンチスタートの選手や記録員としてベンチに入る選手たちの色々な『気持ち』が伝わってきますね。
試合を観に行かれた際は、ベンチの選手たちも自分の役割を果たし一緒に一所懸命戦っているので、ぜひ注目して見てあげて欲しいなぁと思います。
 
 
 
 
 
その声に力をもらい、その声が勝利を呼ぶ・・・
一人一人が主役、自分の役割をこの一戦で果たすこと、それも立派なプレイだと思います。

そして最後に野球の息子たち 音吾、達哉へ・・・
高校野球最後の夏です! たくさんの人が君たちのこと応援していますよ。
全力で最後の夏を頑張って下さい。二人の成長した姿を応援に行きたいと思います。
そして、科学技術の選手のみなさん、三年生は最後の夏へ向けて頑張って下さい

この後、村野工業は神戸地区Cブロックは第1代表の座を掴み県大会を迎えるべく、
1回戦 須磨友が丘を13-3(6回コールド)、2回戦 神戸高専を9-0(8回コールド)と
強さを魅せている神港学園とのブロック決勝は、9-0(7回コールド)
神港学園が地区予選全試合コールドで勝利し第1代表、村野工業が第2代表として県大会へ挑みます。
夏のシード権が懸かる県大会です。 両チームの健闘を祈り応援しています。
村野工業、神港学園の選手のみなさん 頑張って下さい