~よきごえん~ 良きご縁
2015年 秋季近畿大会準々決勝 滋賀学園戦より
主島投手を応援できたのも何かのご縁。
勝手にヌッシーと名付けて、ヌッシーの高校野球での姿を観るのが楽しみのひとつでありました。
報徳学園の試合を観せてもらった時は、甲子園きっぷにも度々登場してもらったのも思い出です。
ヌッシーとは、私の友人の息子が所属していた中学硬式チームへ彼が入部をしてきて出逢いました。
写真を撮ったりチームに近いところで応援させて戴いていた私は、
友人の息子が卒団すると同時にそのチームを離れたので、
ヌッシーの中学時代の野球は、活躍を耳にすることはあったけど観たことがなかったのです。
だからヌッシーも私の存在は知らなかったんじゃなかな。
それから2年後、報徳学園へ進学する直前、偶然にも久しぶりに伺ったそのチームでの再会。
始めて観る主島投手の投球を見たときの衝撃は今でも忘れない。
受けるコーチも仰け反るほどの中学生とは思えない力強い球だった。
「凄い選手になるよ」
その時、彼についてこう聞いた言葉の通り、
報徳学園のエースとしてマウンドに立つ姿を魅せてくれました。
~よきごえん~
この再会のほんの少し前、我が息子の書
良きご縁があり、報徳の試合を観に行く時はヌッシー投げるかな~と、みんなで楽しみにしたものです。
たくさんの試合を観せてもらいましたが、やはり1番思い出深く記憶に残るのは
選抜を懸けた2015年秋季近畿大会 準々決勝
選抜甲子園を確実に引き寄せるであろう大一番の一戦です。
報徳学園 主島投手と滋賀学園1年生エース神村投手との大投手戦となったこの対戦は
観戦記を残していないので、残している写真やビデオで振り返りました。
9回まで滋賀学園2安打、報徳学園5安打
両チームのスコアーボードに18のゼロが並び延長戦へと突入。
9回裏 4番新免選手の打席
この大会ではメガホンを叩いたり、太鼓の使用が禁止されていたようで、
報徳学園の選手たちはデカメガホン1本で色々工夫をしながら
元気いっぱいに仲間へ大きな声援を送っていたことが印象深く残っています。
2死から6番河野選手のセンターヒットが飛びますが、次打者7番磯野選手を三振に取り延長戦へ。
延長戦13回まで滋賀学園は10回4番馬越選手のレフトヒット1本
報徳学園は12回7番磯野選手が2アウトからセンターヒットで出塁するも無得点に終わり、
決着は、なかなか着かない。
再試合もよぎった延長14回 試合が動いた。
先頭の神村投手のレフトヒットがきっかけだった。
1番徳留選手はフォースアウト
徳留選手をファーストに置き2番井川選手の打席
牽制の上手い主島投手、しかしその一球の牽制がミスを生んでしまった。
徳留選手を自ら2塁へ送ってしまったけれど、井川選手へ渾身の三振で2死2塁
迎えるは1年生好バッテリーと注目を集めていた3番後藤捕手。
後藤捕手の打球はセンターへ飛び、徳留選手は迷わず本塁へと走り込んできた。
センター阿部選手から好返球が返ってきて、徳留選手を本塁タッチアウト!・・・のタイミングだった。
でも、センターからの返球を捕球をし、タッチアウトを取ろうとランナーである徳留選手をグラブで追った瞬間
なんと、徳留選手は多鹿捕手の頭上を飛び越えホームを踏むという
今まで観たことがない驚くプレイで、この大接戦の投手戦を制し
選抜甲子園きっぷを確実なものにした対戦でした。
これは1得点を先制された後、14回裏報徳学園の攻撃
滋賀学園が準決勝進出を決めた瞬間です。
ナイター照明に照らされて、主島投手が悔し涙を流す姿を見て
よく頑張ったと、本当胸詰まる想いをしたことを思い出します。
ベスト8に留まり、選抜出場の希望も消えたわけではなかったのですが、
残念ながらそれは叶わなかった2016年の春甲子園。
残すは夏の甲子園ワンチャンスとなった主島投手の高校野球は、
この対戦での悔しさを糧に頑張ったんじゃないかなと想像をします。
そして始まった夏の大会。
報徳学園の山には、昨夏甲子園きっぷを掴んだ市立尼崎がいた。
市立尼崎は5回戦 西宮今津と延長15回 2-2で再試合を行い
2-1と接戦を制し勢いつけて準々決勝へと進んできた。
そして報徳学園との準々決勝。
私は別球場で他の対戦を観ていた日。
他球場試合経過のアナウンスにヌッシーの夏の終わりを知りました。
だからあの夏も、ヌッシーの中学時代の時のように1度も観ることができなかった夏でした。
先で観られると思っていたので本当に残念で・・・。
そして今年初め、ツイッターを始めたことで主島投手のツイートをたまたま目にしたのです。
これも何かの縁なのかな。
元気な姿、強い決意が見られて嬉しかったです。
ヌッシーお借りしました
Honda鈴鹿での新たな野球道へ進んだ主島投手の強い決意を見て、
目標であるその先で、また主島投手の成長した姿と再会したい!楽しみが増えました。
「高卒は一人やけど誰にも負けへん」と、強い決意が見られるこの文章ですが、
目標であるプロ野球への道へ「絶対なる!」と、
なりたいと思うではなく、なる!と絶対形で自分の今の気持ちを表せることは
ヌッシーがこれまで歩んできた山あり谷ありの野球道から得た強い心なんだろうなと感じます。
高校野球で最大の目標であっただろう甲子園のマウンドへ立つという夢は叶わなかったけれど、
これから続く自分の野球道での、しっかりとした目標設定、決意をこうして表すことができる
ヌッシーは素晴らしいと感動しました。
社会人野球での更なる成長、活躍と、そして目標を必ず達成して欲しいと思います。
また、ヌッシーの高校野球では、球場でお会いするご両親と
ヌッシーの成長に喜びを共有できたことも嬉しい思い出のひとつとなりました。
ありがとうございました。
最大の応援者であるご両親に見守られながら、ヌッシーの野球道はこれから本番を迎えます。
怪我にはくれぐれも気をつけて、長い野球人生を送って戴きたいなと思います。
がんばれ!ヌッシー!
たくさんの素敵な思い出をありがとう。
新たな道への背番号#16なんやね。