隊長が観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第482回は、『朝ドラ 「芋たこなんきん」』をお送りします。
平成18年(2006)10月~翌年3月に放送されていた、NHK「連続テレビ小説」(通称:朝ドラ)第75作の『芋たこなんきん』が、3月28日(月)から、NHK BSプレミアムとBS4Kで、毎週月曜日~土曜日の朝7時15分~7時30分に、再放送されています。(放送回数:全151話)
「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで26作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
原案・題字は、2019年6月に91歳で亡くなられた、小説家・随筆家の田辺聖子。
本作品は、田辺さんの半生と、数々のエッセイ集をベースに、大阪の戦前から戦後復興期を経て、さらに現代へと明るくたくましく面白く生きたヒロインと、その家族のてんやわんやを描く、笑いと涙のホームドラマです。
タイトルの「芋たこなんきん」は、古くから女性の好むものとして「芝居、こんにゃく、芋、たこ(蛸)、なんきん(南瓜)」と言い習わされた慣用句に、ちなんでいます。
脚本:長川千佳子(おさがわ ちかこ)。
主人公の花岡町子(田辺聖子)を演じるのは、藤山直美。
藤山直美さん主演ドラマは、『最後のオンナ』 を、取り上げています。
共演者:國村隼(くにむら じゅん)、小島慶四郎、いしだあゆみ、田畑智子、火野正平、城島茂、鈴木杏樹、岸部一徳、尾野真千子、友近、ほか。
(前列左から)脚本家の長川千佳子さん、國村隼、藤山直美、田辺聖子さん。(後列左から)小島慶四郎、いしだあゆみ、田畑智子
主題歌は、FAYRAYの「ひとりよりふたり」。
第1話のあらすじ:昭和40年(1965)。大阪市内の金物商店で働く37歳の花岡町子(藤山直美)は、小説家を夢見て駆け出しの文筆活動と二足のわらじを履きながら母・和代(香川京子)と暮らしていました。子ども時代は、実家が写真館を営み、父(城島茂)、母(鈴木杏樹)、祖父(岸部一徳)、祖母(宮田圭子)、曽祖母(淡島千景)、叔父、叔母二人、そして写真技師と女中衆の大家族の中で大人たちの愛情をたっぷり受けて過ごしてきた町子でしたが。。。
4月20日(水)放送の第21話迄の感想:NHK大阪放送局制作らしい、家族をテーマにした、関西風人情喜劇に仕上がっています。
かって “朝ドラ” のヒロイン役は、新人女優の「登竜門(とうりゅうもん)」 と呼ばれ、オーディオで選ばれていました。当初は演技がぎこちなかった無名の女優さんが、ドラマの中の主人公の成長とともに、女優として成長していく姿を、急流をさかのぼることのできる鯉(こい)は、竜になるという中国の故事「登竜門」になぞらえていました。
「芋たこなんきん」のヒロイン・藤山直美さんは、初回放送開始時に47歳。お父様は、昭和を代表する喜劇役者・藤山寛美さんで、ご本人も実績ある喜劇女優として活躍されていました。ヒロインの選定オーディションは行われず、藤山直美さんが直接キャスティングされていることからも、“朝ドラ”異例のヒロイン誕生でした。
このドラマを観始めて、藤山寛美さんのコメディアンヌとしての才能を、改めて思い知らされました。
町子の夫になる徳永健次郎を演じる國村隼さんの、味のある演技も見ごたえがあります。
他のキャストで、気になるのは、健次郎の兄・昭一役の火野正平さんです。第21話迄では、写真だけでの登場だけですが、健次郎が評するに「職業は流れ者」とのこと。今では、“自転車のおじさん” と、自虐的に語る火野さんが、どんな演技を見せてくれるか楽しみです。
最後になりますが、初回放送から15年半、田辺さんだけでなく、多くのスタッフ・キャストが、鬼籍に入られています;
小島慶四郎、淡島千景、岩本多代、藤村俊二、など (敬称略)。
亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。
尚、『芋たこなんきん』次回、第22話は、明日・4月21日(木)午前7時15分から放送予定です。
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