隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第165作品目は、『野性の証明』をお送りします。
『野性の証明』は、1978年10月に公開された日本映画です。製作会社は、角川春樹事務所。日本ヘラルド映画・東映、共同配給。上映時間は、143分。
原作は、森村誠一の同名の小説です。
脚本:高田宏治。
監督は、佐藤純彌(じゅんや)。
佐藤純彌監督作品は、1976年公開の 『君よ憤怒の河を渉れ』 を、取り上げています。
主演は、高倉健。
尚、「隊長のブログ」では、高倉健さんの映画・レコードを、これで16作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
共演者は、中野良子、薬師丸ひろ子 、夏八木勲、三國連太郎、舘ひろし、松方弘樹、丹波哲郎、大滝秀治、芦田伸介、ハナ肇、ほか。
あらすじ:1980年。別荘に立てこもった過激派の人質となった米国大使を、自衛隊特殊工作隊が救助に成功。味沢岳史(高倉健)は、その中でも抜きん出た活躍をした優秀な隊員でした。
ある日、味沢が東北山中の単独サバイバル訓練中、飢えと疲労の極限に達し倒れそうな時に、偶然に、トレッキング中の越智美佐子(中野良子)に出会いました。
彼女は、死にそうな味沢の惨状を見て、救助を求めて集落へおりて行きました。その時、村で大量虐殺事件が発生。5戸12名が惨殺され、その中には美佐子の死体もありました。
唯一生き残った少女・頼子(薬師丸ひろ子)はショックから記憶喪失となっていましたが、味沢に引き取られる事になります。
退役した味沢と頼子は、地方都市で二人平穏に暮らしていました。同市には、村で惨殺された美佐子の妹・朋子(中野良子:二役)が新聞記者として働いていて、味沢親子は朋子と親しくなっていきました。
味沢と朋子は、町を牛耳るボス・大場一成(三國連太郎)とその息子・成明(舘ひろし)の度重なる非道についに立ち上がります。しかし、巨大な陰謀に巻き込まれ、味沢を抹殺すべく現れたのは、かつての上官・皆川(松方弘樹)率いる時瑛太特殊部隊でした。。。
感想:とにかく、豪華な出演陣です。戦後の有名映画俳優、総出演と言っても過言ではないのでは。映画全盛期の最後の徒花(あだばな)作品だったかも知れないですね。
どの出演映画でもそうですが、この映画でも健さん、かっこよすぎます。
健さんと、中野良子さん、 『君よ憤怒の河を渉れ』に引き続き共演です。
当時、中学一年生(13歳)だった薬師丸ひろ子さんの鮮烈デビュー作。
劇中の彼女の台詞(セリフ)「お父さん、こわいよ! なにか来るよ。 大勢で、お父さんを殺しに来るよ!」は、TVCMで流され話題になりました。
最近では、朝ドラ「エール」 などで、お母さん役が多い薬師丸さんですが、「徹子の部屋」に出演した時に、13歳で出会った健さんとの思い出を語ってくれています。
また、町田義人(よしと)の主題歌「戦士の休息」も、ヒットしました。
ストーリー自体は、骨董無形でありえない話しですが、日本映画としては、バトルアクション大作として、スケールが大きく手抜きをしていない作品だと思います。最初に観た時は、自衛隊が “悪者” に扱われているので、よく協力が得られたかと思ったのですが、実際には協力が得られず、バトルシーンは、米国で撮影されたそうです。
最後になりますが、この映画が公開されてから42年が経ちました。出演されていた多くの方が、鬼籍に入られています;
高倉健、夏八木勲、三國連太郎、松方弘樹、大滝秀治、丹波哲郎、ハナ肇、中丸忠雄、渡辺文雄、北村和夫、田村高廣、など (敬称略)。
亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。
==「映画」バックナンバー ==
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Film1~150 省略
Film151 2019/12/16『網走番外地 南国の対決』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36bdbc409dd433b38bf6a1ace78e5f64
Film152 2019/12/30『紙の月』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c2964d882b465238bd21369d6e5b662b
Film153 2020/1/2 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/938606ed09edbc2462abdb181b602559
Film154 2020/1/7 『WASABI』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d9f2c5d426f448a9ef643aadefdffb13
Film155 2020/1/12 『若草物語(日活)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/41b69b41a18e3a1e0c2e2b37c1b6d8c6
Film156 2020/1/19 『男はつらいよ 柴又慕情』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c726586ed5eb0b0b9ffe59422b33a68e
Film157 2020/2/29 『エイプリルフールズ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1880e602a58c4c4225eca85fdb491bfa
Film158 2020/4/10 『ザ・ファーム 法律事務所』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/94adf6a7271acb02df8fe1660617e8b1
Film159 2020/4/15 『恋するシェフの最強レシピ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/396bd7466fe7f67ced4a23467170e1d3
Film160 2020/4/18 『天使と悪魔』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1d11daeec47ee117a8bef268d60db1c1
Film161 2020/4/21 『紙屋悦子の青春』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ce9e8b059ef83a382129d2619ac85adf
Film162 2020/4/24 『PLANET OF THE APES/猿の惑星』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6a7a1e8fbe4d7377c8fd7f1cfad6c746
Film163 2020/5/3 『雨あがる』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a8ce4f27ba525cfadcafb06b85995e81
Film164 2020/5/5 『グリース』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e347f556834ffd68a1456604cfd3ca41
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