和色ムーブメント

シニアになって、今一度「ムーブメント」を感じる旅に出てみようか

シチリア島のブルゴーニュなWine

2007年12月08日 | 家WINE


久々にイタリアワイン、しかも、シチリアの個性的なワインです。

      

イタリアシチリアと言えば ・・・ イメージするのは “マフィア” でしょうか。
男爵というあだ名を持つサルヴァトーレ・ロ・ピッコロが制定したと思われる
「マフィアの掟(タイプライターで箇条書きした文書)10項目」 が彼の逮捕後、
家宅捜査で発見されたそうです。

マフィアの掟 
・ 我々の仲間になりたいと言う者がいれば、必ず他のメンバー等の仲介人を置くこと
・ 仲間の妻に目をつけてはいけない
・ 警察とは通じてはならない
・ 酒場やクラブには行かないこと
・ 例え妻が出産している時であろうと、いつでもマフィアのために働けるよう準備を
 しておくこと
・ 約束は必ず守ること
・ 妻には敬意を持って接すること
・ 仲間から質問を問われれば、必ず真実を語ること
・ 仲間や他のファミリーの金に手をつけてはいけない
・ 警察の関係者及びその親戚、ファミリーに背信的な感情を抱く者、極端に素行が
 悪い者、モラルに欠けるものは仲間になれない

という内容だったそうです。(Wikipediaより)
いかにも ・・・ というよりは、規則正しい組織という感じがするのは私だけでしょうか。
一般人からすれば、映画やドラマでしかない世界ですが、やはり、どんな世界でも
ある程度の規律が無ければ、強い組織は作れないということでしょうか ・・・ 。
( 紹介のワインとは何の関係もないと思いますが ・・・ )





我が家には厳しい規律などは特にありません。しいて言えば 「食卓の掟」 は
“明るく食卓を囲んで、美味しいものをあれこれ食べ、楽しく酒を飲むべし!”
ですかね。行儀は良くないかもしれませんが、食事はテレビを観ながら、
あれこれしゃべりながらします。我が家は皆よく食べますし食べるピッチが
異様に速いので、普通の量で黙って食べると夕食でも10分位で終わって
しまいます。それでは味気ない感じがしますので、品数・量とも用意して皆で
ワイワイ言いながらなるべく時間をかけて食卓を囲むようにしています。
ただ、家族もそれぞれ家庭以外のところで自身の関わりや付き合いが
ありますので、家族団欒を無理強いすることはありません。もちろん、そうした
それぞれの優先順位は尊重した上で、帰宅した時に家のペースでの団欒に
参加できるなら参加して、個々がくつろげれば良いと考えています。
周囲の人の話を聞く限り、まだまだ反抗期や思春期の子供がいる割りには、
ダイニングやリビングに皆が集まれる家族なのかもしれません。その基本は
“飲食することが好き” で繋がっている家族だからかもしれません。





以前にも言ったと思いますが、
我が家ではワインに合わせて料理を作ることはありません。
食卓があって料理、料理があってお酒(飲物)です。
写真は 「セコガニ」 です。

嫁 : パンとチーズ買ってきたからワインと思ってたんやけど ・・・ (どうすんのん!)
私 : うぅ~ん。(たまたまセコガニは見つけて買ってきただけやん。ええやろ!)
嫁 : ビールにすんのん?焼酎にするのん?(あ~ぁ、ワイン飲みたかったなぁ~)
私 : スパークリングか白ワイン無い?(泡か白やったら、何とかなるやろ・・・)
嫁 : 赤ワインしかないんちゃう。(グルフィを取り出して)これはどうよぉ?
私 : シチリアワインやから海のもんと合うかも ・・・ 。(ちょっと無理あるよなぁ!)

いつものように、オリーブオイルにバゲットを浸してまず一口。“う~旨い!”
ポークチャップ風トンテキのケチャップ焼は、まあ~それなりにイケました。
鶏のクリームシチューは冷める前に食べるべきでしたが悪くはありません。
それから、烏賊の下足をガーリックで即席で炒めたヤツもイケます!イケます!

さて、問題はセコガニです。一応、ワインに合わなければ酒に変更する手筈で
最後まで残しておきました。まず、褌から手を入れ甲羅を外すと、中には思ったより
内子がぎっしり詰まっていました。外子も悪くないです。内子を頬張りながら、
何も考えずワイングラスを口に ・・・ 予想外でした! ポークチャップよりクリーム
シチューよりこれの方がイケます!イケます!イケてますよ!!
( ※ 但し、かに酢の使用はNGですが ・・・ )

ある程度、知識でイメージを持ってワインはセレクトすべきですが、それでは
上手くいっても想定内。やはり、多少はトライはしなければ面白くありません。
いや、トライすべきです。人が語ったウンチクに惑わされず新境地を切り開き
楽しみましょう!・・・ というのは言い過ぎ?大袈裟?

我が家では、
科学の実験のようにワインを楽しんでいます。“食卓は楽しく!” ですよ。

 
 Azienda Agricola GULFI 

「グルフィ(ワイナリー)」 オーナーの ヴィト・カターニャ氏 は、シチリアの土地が
自身が好きなブルゴーニュに似ていることに気づき、ブルゴーニュのワイン造りや
フランス的なクリュの概念が取り入れられており、シチリアでは珍しく灌漑を
行なわないなど、量ではなく質にこだわったワイン造りを行なっているようです。
そうして生み出されたワインには、ブドウ本来の生命力や畑の個性が強く感じられ、
単に果実味の強いワインに仕上げるのではなく、ブルゴーニュを想わせるような
エレガントな口当たり、繊細なアロマ、そして土壌の性格がストレートに表現された
ワインがグルフィの大きな特徴です。シチリアワインの素晴らしさ、その新しい
時代の到来を実感させてくれる 「グルフィ」 のワインは人々を魅了してやみません。





 
 Nerosanlore' 

  ■ ワイナリー   : アジィエンダ・アグリコーラ・グルフィ 
  ■ ワイン名  : ネロサンロレ
  ■ Vintage : 2003
  ■ 原産国 : イタリア
  ■ 地   方 : シチーリア
  ■ 地   区 : キアラモンテ・グルフィ
  ■ 呼   称 : シチーリア I.G.T. 
  ■ 品   種 : ネロ・ダーヴォラ 100%
  ■ 醗   酵 : ステンレス・タンク/主醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
  ■ 
熟   成 : オーク樽熟成18ヶ月(225L、新樽比率15%) 
  ■ 上   代 : 6,800yen(少し高いですが価値はあります)



最近、ワインネタの連続です。
しかも、数日前から数週間前のものの編集(書き込み)に手間取って、
まるで、テレビの帯番組の収録状態です。それこそ、“飲みネタ” から
脱皮するために体質改善をしなければなりません。もう少し昼間の街へ
出て興趣を描写してみようと思います。・・・ と言いながら、街はすっかり
師走です。師走の夜街は忘年会シーズンに突入しており、ネオンが ・・・


ビオロジック or リュット・レゾネ

2007年11月29日 | 家WINE


「樹齢45年の古木から採れた良質のブドウだけで造られた
ヴィンテージ・シャンパーニュ。きめ細かな泡立ちと金色の輝きが
美しく、花の香り、アーモンドの風味が余韻として心地よく続きます。」
という、インポーターのコメントをとりあえずコピーしておきます。

誕生日に楽しむつもりで買っておいたものだったのですが、買って
帰った日(3週間前)、“これ、飲んでええのん?” と嫁さんの声が
したかと思えば、あっという間にグラスを持ってテーブルに ・・・
“あ~ぁ、ええよ。” と答えるしかない私だったことは言うまでもなく。
( まだ、誕生日ちゃうやろ!何でわからへんのやーッ ???  )



Fleur de Prestige Brut Millesime



Champagne Beaumont des Crayeres

 ボーモン・デ・クレイエールの歩みは、まさにブドウ栽培の歴史そのものです。
 大地の恵みを分かち合うために1955年に創立されたメゾンは、今日では
 シャンパーニュの至宝のひとつに数えられています。約240の生産者から
 構成される生産者組合で、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区に約80haの畑を所有。
 ブドウ畑は庭園のようにその伝統と価値を尊重しながら栽培が続けられています。
 個々の栽培農家の所有畑は1haにも満たないため、機械や化学農薬はほとんど
 使用されていません。フリー・ラン・ジュースだけを使用してコクのある高品質な
 シャンパーニュを産み出しています。



 

  ■ ワイナリー   : シャンパーニュ・ボーモン・デ・クレイエール
  ■ ワイン名  : ボーモン・デ・クレイエール フルール・ド・プレスティージュ ブリュット ミレジム
  ■ Vintage : 1999
  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : シャンパーニュ
  ■ 呼   称 : A.O.C.シャンパーニュ
  ■ 品   種 : シャルドネ 50% ピノ・ノワール 40% ピノ・ムニエ 10%
  ■ 熟  成 : デゴルジュマンまでの熟成期間 54ヶ月
  ■ その他 : オーガニック情報 ⇒ 「リュット・レゾネ」



このシャンパーニュは、
“困った時の社販” で買った(上代5,600円)のですが、
写真では判りづらいですが、繊細できめ細かな泡が爽やかな飲み口を
生み、上品で膨よかな余韻が楽しめる美味泡ものワインです。
( 「家WINE」 には、ち~っと贅沢やけどね ・・・ )
何となくシャンパンと言えば、パーティーなどの乾杯用というイメージが
あるかもしれませんが、最近では、飲食店でも飯中で飲まれるように
なっており存在感が広がっているという印象です。但し、それなりのお店で
最初から最後まで “シャンパンオンリー” はいただけませんが ・・・ 。
私の中でシャンパンというお酒の位置は
「格好つけずにカッコ良く飲みたい食前素面酒」 でしょうか。

さて、今日はワイン紹介だけで終わりません(終われません)。
このボーモン・デ・クレイエールの商品詳細の最後にあるオーガニック情報の
「リュット・レゾネ」 という言葉なのですが、“必要なものを必要な分だけ”
という意味であり、いわゆる有機栽培の 「ビオロジック」 とは違い、
ブドウの状態が健全な状態でなくなる可能性がある時だけ、一番安全な
化学肥料を最低限必要な量だけ使うというブドウ栽培です。こうした造り手は
もちろん化学肥料や薬品を使わなくて良い場合は使いませんし、なるべく
使わないよう最大限の努力もしています。
 
「安心安全」 を取るか 「味・魅惑」 を取るかという棲み分けに感じる方も
おられると思います。果たして、完全無農薬の有機栽培が本当に安全
なのでしょうか?そして、それがワイン造りの自然な姿だと言い切れる
のでしょうか?私自身、どちらが良いとは言い切れない部分もあります。
ただ、思うのですが、虫たちが作物を食べる時、まずい(腐った)部分から
食べて、旨い部分を残しておいてくれるでしょうか。ハウスでなく、直接
お日様を浴び、雨から水分を取るということが自然なのかもしれませんが
大気汚染や酸性雨の影響を何らかの形で受けている現状に目を伏せて
それでも “自然が一番!” と本当に言い切れるのでしょうか。

肝心なのは造っている方々の取り組み方だと思います。ワインの場合、
ブドウ品種の特徴だけでなく、テロワール(気候・地形・地質・土壌等)の違い
によって醸される味わいが全く違ってきます。作物にとって一番良い栽培方法
がどれなのかを真剣に考え、真正面から取り組んでいる生産者さんこそが
本当に信用できるのではないでしょうか。消費者もそれを見極めることが
重要な時代になってきたと言えます。ただ、普通の消費者さんはそこまでは
見には行けませんよね。だから余計に信用できるバイヤーさんやお店(酒屋
さんや飲食店さん)を見つけておくことが美味しいワインに出会えて、しかも
安心安全を確保できる最善策だと感じます。

ついでに、
最近、飲食店でも 「無農薬野菜の ・・・ 」 とか 「○○自然派農園の ・・・ 」
といったコンセプトやメニューを取り入れているところが増えています。
果たして、そのうちのどれだけのお店(スタッフ)が、本来の野菜の本当の
美味しさをわかって採用しているのか、また、その生産者さんが行なっている
取り組みを実際にどれだけ理解して、“良い” としているのか疑問に感じる
場面(お店)も多々あります。(上辺だけで採用しているお店やスタッフが多い)
最近、世間を騒がせ飲食業界を揺るがしている 「偽装問題」 もしかりです。
大手ほど問われる倫理観を軽んじて受け止めていることで、更に問題を
大きくして消費者の不安を増幅させているのではないでしょうか。やはり、
“プロはプロらしく” 本来の仕事(安心安全で美味しいものを提供する事)に
真剣に取り組む姿勢が大切です。

生産者(農家)にしろ、飲食店にしろ、ブランド商品を扱っているとかいない
とかではなく、それぞれが造っている(扱っている)商品に対して、どれだけ
しっかりと責任を持って消費者に届けているかです。そこだけは誤魔化さず
に義務を果たすべきです。心当たりのある業界関係者の方々は襟を正して
ほしいものです。一方、消費者もそろそろ 「ブランド信仰」 から脱皮して、
自身の目や舌で “ほんまもん” を見極める時代になってきたことを素直に
受け入れるべきかもしれません。

スローフードやビオロジックという言葉の本来の意味を
それこそ時間を掛けて追求し、次の時代へ、そのまた次の時代へと
受け継いでいかなければならない気がします。特に、今の日本は ・・・ 。
今日は真面目なブログになってしまいました。

ここらで、ご馳走様でした!


向上心と哲学

2007年11月11日 | 家WINE


今日の 「家WINE」 は
Chateau Sainte-Colombe (シャトー・サント・コロンブ)



           Mis en Bouteille au Chateau
             Chateau Sainte-Colombe

ワイン購入資金が ・・・ という訳で、
社販で安くなっているワインを5本ほど買ってきた内の1本です。

鳩とハートマークが目を引くエチケットが付いているこのワインは、
記念日(クリスマス・バレンタインデー・誕生日・結婚記念日等)に
使えるのでウケているようです。ワイン名の ”サント・コロンブ” は、
幸せのシンボル 「聖なる白鳩」のことです。

シャトー・パヴィを所有していて話題の 「ジェラール・ペルス氏」 が
所有し、世界的に有名な醸造コンサルタント 「ミッシェル・ロラン氏」
が指導を行なっている銘醸で造られており、華やかな果実の香りと
なめらかで繊細な飲み口に仕上がっている実力派のワインです。



  ■ ワイン名  : シャトー・サント・コロンブ
  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : ボルドー
  ■ 地   区 : コート・ド・カスティヨン
  ■ 呼   称 : A.O.C.コート・ド・カスティヨン
  ■ 品   種 : メルロー 70% カベルネ・フラン 30%
  ■ 熟  成 : オーク樽熟成 12ヶ月
           (パヴィ、モンブスケ、キノー・ランクロの1年使用樽) 

 

愛と平和の象徴 「聖なる白鳩」 の意味合いを持つ優雅なワイン

シャトー・パヴィ、シャトー・モンブスケの著名なオーナーとして知られている
ジェラール・ペルス氏とシャトー・キノーやシャトーランクロ、シャトー・フルール・ド・ゲ等の
オーナーであるアラン・レイノー博士とのドリームチーム(共同経営)で造られているのが
このシャトー・サント・コロンブです。
その醸造責任者は、ファーストヴィンテージの99年から働いている、まだ30代前半の
チャーミングな女性ヴィルジニーさんです。ボルドーとブルゴーニュの醸造学校で勉強した後、
出身地のボルドーで醸造を始めたそうです。「ブルゴーニュの白はとてもすばらしいと思うけど、
赤を作るなら
技術的にも進んでいるボルドーだと思って… 」 と語っていた彼女は、澱引きの
作業中も、ぶかぶかのグリーンの雨具ズボンに長靴という姿で、いかにも現場の醸造家です。
「清澄やフィルタリングはしなくていいの。空気圧を使って樽の上の口から静かにワインを抜く
からきれいなワインがとれるんです。澱引きの時もそうやって優しくワインを抜いています。」
という言葉から、彼女はワインに対して優しい方法を取っている姿勢がうかがえました。



シャトーを任されている女史ヴィルジニーさんの 「向上心」 と
オーナーの “その土地なりの最高のワインを造る” という 「哲学」 が
一つになって、ますます発展していくことであろう気配を十二分に
感じることができるワインです。

いつも思うのですが、
醸造家や畑の世話をする方々の苦労があり、旨いワインが生まれて
いる訳で、どこどこの国のどこどこの産地のワインがどうでこうで ・・・
“ このワインの香りが ・・・ 味が ・・・ ” などなどとウンチクを垂れながら
ワインの上辺の価値を計っているだけの暴君には、本当の美味しさは
見えないのではないか ・・・ と。

今日も 感謝!感謝!です。 そして、ごちそうさまでした!


ラングドックの新進気鋭

2007年10月25日 | 家WINE


「コストパフォーマンスが高い」 と謳うワインが増えました。
デイリーワインでも品質の良いワインが飲める時代になった
ということなのでしょうか。いずれにせよ、嬉しいことです!


  
                   Jean-Claude Mas
                IIIB & Auromon Rouge


このワイン、オーク樽で8ヶ月じっくり熟成されてしっかりとした
ボディ、滑らかなタンニン、ラズベリーやプラムの香りが心地良く
果実味に奥行きがあり素晴らしいワインに仕上がっています。
とインポーター談。(一瞬、濃い感じですが、意外と纏まり有り!)
また、ラベル(エチケット)のデザインは、少年時代、あのピカソ
から絶賛された南仏出身の画家アンリ・バヴィエラ氏の作品。
非常に目を引くデザインでセンスを感じさせてくれます。ホーム
パーティーなどで卓上にあるとアクセントになる1本です。


   

  ■ ワイナリー   : ジャン・クロード・マス
  ■ ワイン名  : IIIB(トワベー)・エ・オウモン 2005

  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : ラングドック&ルーション
  ■ 品   種 : メルロー 80% カベルネ・ソーヴィニヨン 15% シラー 5% 
  ■ 熟  成 : オーク樽熟成 8ヶ月
           (アメリカンオーク60%・新樽比率50%、フレンチオーク40%・新樽は使用せず) 
  ■ その他 : (2004)ジャパン・ワイン・チャレンジ 2005 銀賞
            ドメーヌ最上級のクラスを意味する “IIIB(トワベー)”
            ラズベリーやプラムの香り、タンニンは滑らかで
            果実味に奥ゆきがあります。 



【 Les Domaine Paul Mas 】 というワイナリー
「レ・ドメーヌ・ポール・マス」 を担うマス家四代目は、兄ジャン・クロードと弟ミシェル
の若き兄弟です。1892年に創立したこのドメーヌは、代々ぶどう栽培とワイン造りに
携わってきました。1994年以降のヴィンテージは農学と醸造学の課程の学位を
とったミシェルが醸造責任者としてワイン造りを行っています。ドメーヌ・ポール・マス
は全て恵まれたテロワールを持つ、総面積70ヘクタールの2つの畑 「ヴィーニュ・ド・
ニコル」 と 「ヴィーニュ・ド・カステルセック」 のブドウからつくられています。
才能溢れる若き兄弟の情熱を感じさせる、今後の成長が楽しみなドメーヌ。
(インポーターHPより)


ワインは文化です。

2007年10月05日 | 家WINE


今日は珍しく夕食に家族5人全員が揃った。
良いのか悪いのか ・・・ 微妙な間合いが食卓に漂う。
何はともあれ、ワインを飲むことに ・・・ 。





先日、嫁さんのパート先の店長が大阪お初天神の近くでお店を
出店したお祝いに、常連さんと従業員が集うというシーンがあり、
参加者の中にワイン好きで詳しい方がおられるということで、
2本ほどセレクトしてほしいと頼まれました。 

身内だけでワイワイやる飲み会やホームパーティーなら気軽に
相談に乗れたのですが、相手が大事なお客様やお世話になった
年配の方の場合は別です。そのワインに詳しい方のワインに
対する知識や経験も判らず、また、その時のシチュエーションも
予測でしかないケースは、セレクトするのに若干悩みます。
予算も2本で2万円前後(1本1万円位)と微妙です。

私自身、一般の人よりワインには多少詳しいとは思いますが
頼まれた人との関係としては、“他人3親等?” 辺りですので
ごまかしが利くような利かないような ・・・ そんな関係ですよね。
できれば、どんなワイン(国・地域・葡萄品種等)がお好みなのか
だけでも判れば対応できるのですが、それすら判らず、そこそこ
本気で悩みました。

“迷ったら素直に誰かに意見を乞う!”
これも一つの手です ・・・ 居ました!居ました! ワインを知ってて
他人に語れるヤツ(某インポーター) ・・・ 即、電話してヘルプ! 案の定
朝早いにも関わらず、嫌な顔(声)一つせず相談に乗ってくれました。
“面白くはないですが、予算的にあまり考えずセレクトするなら、やはり
フランスワインでボルドーとブルゴーニュでいいんじゃないですか!”
というご意見でした。私の意見も近からず遠からずといった印象 ・・・
で、この2本に決定しました。


                
 

Mis en Bouteille au Chateau
  Poupille Atypique


Domaine Bernard Delagrange
  Volnay 1er Cru


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

↓ 今日飲んだ 「家WINE」 ↓
ピノノワール100%のブルゴーニュ産赤ワインです。
上記の頼まれワインをセレクトした内の1本の下のクラスで
価格は上代4,700円!家WINEとしては破格の1本ですが ・・・ 。

  
       Domaine Bernard Delagrange
          Auxey-Duresses Rouge

  ■ ワイン名  : ドメーヌ・ベルナール・ドラグランジュ オークセイ・デュレス
  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : ブルゴーニュ
  ■ 地   区 : コート・ド・ボーヌ
  ■     村   : オークセイ・デュレス
  ■ 呼   称 : A.O.C.オークセイ・デュレス.
  ■ 品   種 : ピノ・ノワール 100% 
  ■ その他 : 岩盤をくりぬいた地下二層にもわたる広大なカーヴ持つ、
            ムルソーのドメーヌ。ややレンガ色がかった艶のある赤色。
            イチゴを思わせる甘美な果実味と熟成香のバランスが
           
心地良いワインです。 

1990年のワインです。
価格は別として、じっくり味わって飲んで欲しいワインです。
いや逆に、じっくり味わいながら飲まなければ、このワインの
良さは見えてきません。と言っておきましょうか。

意外とワインの味は、舌(10%) シチュエーション(20%) 頭?(70%)
位の割合で評価しているのではないかと私は思っています。
いくら高級で業界的に評価の高いワインでも、その情報を全く知らず
何もない真っ暗な部屋で一人で飲んで、“うまい” と思えるものは
皆無に近いのではないでしょうか。逆に、安いワインでも雰囲気の
良い空間で好きな人と飲むと、ワインの実力以上の評価になったり
しますよね。もちろん、嗜好品は全般にそう言えるかもしれませんが ・・・ 。

私はワインは文化だと思っています。特に、欧州ワインには歴史があり
その土地独自の気候や生活があり、造り手の経験や思い入れがあり
仏ワインには仏ワインの良さが、伊ワインには伊ワインの良さがあります。
そして、地域(もちろん、葡萄品種や製造醸造)によって味わいが違いますし
相性の良い料理も違います。文化そのもので何と楽しいお酒なんだろうか!と。

さて、
そういう意味からすると ・・・ “これって美味しいって言ってええのん?”
と横から聞いてくる嫁さんにどう声を掛ければよいのでしょうか ・・・ 。
“まあ、この味(文化)はわからんやろなぁ ・・・ フランス行って来たら!? ”
と言うしかありませんよね。そのあと、お決まりのお返しがやってきます。
“行ってもええのん? ・・・ そんなお金無いしなぁ ・・・ 連れてってや~!”
こうして我が家の食卓は、現実という酔い醒ましと共に幕が下ります。

“はぁ~ぁ、ごちそうさまでした!”


秋の鴨鍋と家WINE

2007年09月25日 | 家WINE


世間では、
今日は2週連続の3連休の最後休日という流れのようですが、
私にとっては、週一日の休みでしかありません。予定もなく、只々、
「休み時々仕事、所によってはテレビが気になるでしょう!」 という
平凡な一日でした。阪神タイガースの連敗阻止を願いつつ、現場の
ブログを打ち込みつつ、休みは休み ・・・ と思いつつ、一日が過ぎて
いった印象です。



 また、晩メシ終わってからの空瓶撮影となりました ・・・ 情けない!(汗)

昼メシに
新種?のパサパサパスタ(本気の明太子パスタ?だったらしい ・・・ )
を食べさせられてギブしかけたので、夜に向かって気を取り直して、
“買い物行くの付き合うわ!” と姑息な手段に!
( 晩メシまでパサパサされては一大事 ・・・ 何か旨いもんを! )

車でスーパーに着いた途端、嫁さんから告げられた一言は、
 “晩メシは、もう鍋(鴨鍋)に決まってて材料あるねん。そやから、買うもん
 そんなないねん。折角来たし、ビールでも買って帰る?”
でした。( “それ、行く前に言えよ!” 何で買いもん来たと思ってるねん!?)
とりあえず、用意している鴨だけでは足りそうもないので、鶏(鹿児島赤鶏)の
もも肉とつみれ、そして、発泡酒(金麦)と焼酎(小鹿の黒)を買って帰りました。

晩メシの用意ができ、鍋が始まる前にもう金麦に飽きてしまい、焼酎をロックで
オーダーしたのですが、“ペースが速すぎる!” とのことで却下! 仕方なしに
野菜室から黙って白ワインを ・・・ 

        
              Azienda Agricola San Luciano 
           Luna di Monte Valdichiana Bianco 

  ■ ワイン名  : ルナ・ディ・モンテ ヴァルディキアーナ・ビアンコ 
  ■ 原産国 : イタリア
  ■ 地   方 : トスカーナ
  ■ 地   域 : ヴァルディキアーナ
  ■     村   : モンテ・サン・サヴィーノ
  ■ 呼   称 : ヴァルディキアーナ D.O.C.
  ■ 品   種 : トレッビアーノ 45% シャルドネ 35% グレケット 20% 


鴨鍋が薄味の出汁だったので、どうかなぁ~と思ったのですが、
ワインの方から何とか合わせてくれた感があります。というのか、
やはり、トスカーナの優しさに触れた感があります。(BRAVO!)
モッツァレラチーズなどとの相性は実証済みですが、和風の鶏鍋など
にも “使える感” は十分です。ご馳走さまでした!

どうぞ、秋の宵にワインとお鍋をお試しください。


ある意味、ミラクル!

2007年08月24日 | 家WINE


今年の 「夏の甲子園」
あれよ~ あれよ~ のうちに
“がばいミラクル” が炸裂し、暑い 暑い 夏の中、
爽やかな風となって吹き抜けていきましたね。

中年世代の田舎暮らしやリターン(地元へ帰る)現象と
老年世代の都市介護型の駅前タワーマンション入居が花盛り
となっている何とも歪な時代に覆われた今、浮遊する世代が
何となく不安感を拭い、懐古主義的な気分に浸りたい、という
感慨から、今年は多くの人々が観戦していたように感じました。

“素直やないけど” 素直になりたいという時代背景が伺えます。



                       Chateau Moulin de Mallet 
                     Mis en Bouteille au Chateau


さて、周りの “暑い!暑い!” という声に私も影響され、
ビールを飲む日が続いていたのですが、プリン体の
宝庫であるビールの摂取は自己制限しなければ、後で
大きな後悔へと変貌する “悪魔の飲物” になります。

今日もビール一杯だけ飲んだあと、
暑かったのですが、久しぶりに赤ワインを飲みました。
これは、仕事絡みもあって夏前に買っておいたもので、
セラー(家庭用の6本収納のヤツ)に入れたまますっかり
忘れていました。嫁さんが今夜のおかずを指差しながら
 “(合いそうな)ワインある?”
と声が掛かり、
 “何か、あったっけ!?”
とセラーを覗いてこのワインに気づきました。セラーの中には
2本しかワインがなかったのですが、このワインが合いそうだった
ので抜栓、テイスティングして味を確かめました。
 “あぁ、これイケルゎー!”

 “ フランスボルドー産で、しっかりボルドーらしい味わいも
 ありながら、幅広く料理に対応できて、飲みやいワインで
 できるだけ安いヤツがあったら秋にはええんですけど ・・・ ”
という要望が夏前に現場店舗からあり、
 “無茶云うなや!”
と現場にはキレて伝えつつ、一応、ピックアップして買い置き
していたワインだったのです。

飲んだ印象としては、完璧ではないのすが、ある意味、
 “ミラクル!”
現場の要望は、ある程度のラインでクリアできているワインで
 “この価格(上代 1,450円)でこの味、誰も文句は言えんやろ!”
というのが私の感想です。

仕事が絡み、
「家WINE」 として今夜は楽しむことができませんでしたが、
 “こういう日(ワインの日)もあってええやん!”
と自分に言い聞かせながら、今夜も、

“ご馳走さまでした!”

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「 シャトー・ムーラン・ド・マレ 2005 

   ■ フランス ボルドー地方
   ■ ブドウ品種 : メルロー 80% C/S ・ C/F 20%
   ■ 品質分類 : A.O.C.ボルドー
   ■ 年間平均生産量 : 200,000本
   ■ 味のタイプ : 赤/フルボディ


    
   ■ インポーターコメント
     メルローを主体にした果実味溢れる味わい。
    樽を使用せず、凝縮した果実の旨みがストレートに感じられます。
    ビックヴィンテージならではの力強さが楽しめる1本です。 


南高梅にごりワイン

2007年08月03日 | 家WINE


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   Premium
  甘味果実酒
株式会社ヒトミワイナリー製造
http://www.nigoriwine.jp/index.html


    


昨日、会社で梅酒の話をしていると焼酎と地酒担当の女史から
“むっちゃ美味しい梅酒ありますよ!” と声が掛かった。
“にごりワインでちょっと甘め、値段そこそこですけど、イケますよ!”
と妙におすすめされたので、何となく買って帰るハメに ・・・ 。
( 私と仕事の話をしていたアート担当の女史も買って帰ったようで ・・・ )

私は甘めの梅酒をロックで飲るのは好きな方ですが、
デザートワインの甘ったるいヤツになると量が飲めず
どうしても飽きてしまいます。( 量が飲みたい方なもので ・・・ )
さほど期待感を持って買ったわけではないのですが、晩酌タイムに
ビールを飲み、焼酎を一杯ころがし、昨夜の残っていたワインを
2杯ほど飲み干したあと、やっぱり何となく気になるものです。
冷蔵庫で冷やしておいたこの 『 プレミアム 南高梅にごりワイン 』 を
迷わず抜栓 ・・・ 嫁さんと小さなグラスで一杯ずつのはずが、
375mlだけに10分も持たず空瓶に ・・・
( 毎度毎度、何を飲んでも値打ちのない夫婦である )

感想としては、
NB系の梅ワインなどと違い、南高梅の上品な味わいがしっかり
活かされていて、

 きれいなクエン酸 濃厚な旨味 至高の梅ワイン
 桃・杏のような芳香漂う程に完熟した本場紀州産南高梅から抽出した
 旨味たっぷりの梅エキスを凝縮させたものと完熟南高梅をすり潰した
 ものを5ヶ月以上かけてゆっくりと発酵させた 「贅沢な梅ワイン」 です。


というタグラベルにあった説明に嘘偽りはありませんでした。ただ、
帰りに寄った TOKYU HANDS で、沖縄の物産展 「琉球ワールド」 を
やっていたのですが、そこにあった沖縄産のパイナップルを見たせいか、
目を瞑って飲むと、梅ワインというよりは、上品なパイナップルの
リキュールといった味わいを感じてしまいました。
( 感想がどうも勝手で上品ではありませんが ・・・ )

 勝手に別名 ⇒ 鳳梨 Muddy Wine



万能!それとも風変わり?

2007年07月08日 | 家WINE



『 南米 アルゼンチン 』
と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか?

多くの方がサッカーをイメージするのではないでしょうか。
特に、“神の手” や “5人抜きドリブル” で有名な “神の子”
「 ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」 が思い浮かぶ方が
多いのではないでしょうか。

私のイメージもアルゼンチンと云えば、やっぱりサッカー!かなぁ。
世代的にはマラドーナは同級生?ですので、どちらかと云えば、
1978年、自国開催となったアルゼンチンW杯での優勝に貢献し、
得点王にも輝いた “エル・マタドール(闘牛士)” と称される
「マリオ・アルベルト・ケンペス」 があこがれでした。( なんて言えば、
こだわりがあるみたいでカッコええのかも ・・・ ??? )

ちなみに、私自身も高校時代はサッカー部でFWしてました。
( 色々あってサッカー部へ ・・・ 話せば長いので、また別カテで )
弱小チームでしたが、上下(先輩後輩)関係が良く(ユルく?)、
意外と楽し~い部活でした。新チーム(私たちが一番上)になった時、
先輩の影響(アルゼンチンW杯が近くミーハーになっていた)も
あって、アルゼンチン代表と同じデザインのユニフォームに新調。
ハッキリ言って、弱小チームが強豪国の代表ユニフォームを真似
するのは止めたほうがよい! ・・・ 世間から注がれる冷やかな目
“ほんまに恥ずかしかった!”

その母校がここ10年前位から強くなっているらしい ・・・ 。
私の好きだった “デア・ボンバー(爆撃機)” と呼ばれたドイツの
「ゲルト・ミュラー」 にプレースタイルが似ている日本代表経験のある
現ガンバ大阪のFW○○選手が、なんと母校サッカー部の後輩で、
3年生の時には全国大会一歩手前(決勝で惜敗)まで進んだようで、
その頃から強くなったようです。 あの弱小チームが ・・・ 。
( あのサッカー部 が、あのサッカー部 に変化 ・・・ 世の中怖い!)

気が付けば、サッカーの話に ・・・
今日は、“家WINE” の紹介でした。 話を戻します!





『 アルゼンチンワイン 』
皆さん、印象ありますか?

ワインをよくご存知の方は知識や情報がお有りでしょうが、
一般的には 「ニューワールドワイン」 として括られています。
その中でもチリやオーストラリアほど知名度はなく、マイナーな
イメージというのが正直な印象ではないでしょうか。
しかし、意外と “家WINE” で活躍できる!と私は思ってます。
いや、思いました。( 「アルゼンチンワイン」 ・・・ 侮るなかれ!)

昨夜、ワインを飲む気分でもなかったのですが、
何となく、焼酎(ただ今、「黒久耀」)も飲みたい気分ではなく、
嫁さんに “もうご飯(米)ちょうだい!” と言いかけて、
“やっぱちょっとだけワイン飲む?” に方向転換!

嫁 : “どれ飲むの?”
私 : “何でもええわ!・・・(セラーの)一番下のヤツいこか。”

出てきたのが、この赤ワインです。
肴は、帆立のタレ焼き、豆鯵の南蛮漬け、新生姜の甘酢漬け、
サラダ、そして、買ってきた(旨そうやない)焼鳥、メカブ、キムチ

どう考えも、合いそうな(何とかなる)のが、焼鳥と帆立くらい。
と思いつつ、肴を順番に食べながらワインをその度に口に含む。

意外や意外!
一番ダメやと思っていた南蛮漬けと甘酢漬けがイケル!!
( 「甘酢」 がポイントかも ・・・ このワイン、「寿司」 もイケルかも!?)
“ええ~ッ!” と思わず声を ・・・ 。

万能なのか ・・・ ?
赤ワインの場合、和食であっても醤油ベースで焼いたり揚げたりして
濃い目の味なら相性は悪くないのですが、酢系の味は合わせにくい
というのが一般的な認識であり感想でしょう。
しかし、このワイン、私の舌の状態がおかしくないのであれば、イケてます!
“万能” ではなく、“風変わり” なヤツですが ・・・ (おもろい奴ですわ)。

この発見、また、ワインの奥深さや大きさを感じた気分です。
有名なフレンチで高いワイン飲むより感動したかもしれません。
ワインの展示会などでワインを一口だけ飲んで、ブーケやアロマが
どうしたのこうしたのというご立派な感想を述べておられる御方も
いらっしゃいますが、本当にそのワインの全てが解るのでしょうか?

このワインを買ってから判ったのですが、
私はある試飲会でこのワインを飲んでいたのです。しかし、
その時の印象がまったく残っていません。(こんなもんです ・・・)
やはり、フルで1本じっくり飲んで、そのワインが持っている性格や素質が
ジワジワ解ってくる。そういうものではないでしょうか。(偉そうですが ・・・)


恐るべき “ Argentine Wine ” に 心酔!
愛すべき “ 家WINE ” に 感謝! 感謝! 感謝!


     
                Colonia Las Liebres Bonarda
                      Altos Las Hormigas

「 コロニア・ラス・リエブレス ボナルダ


 ■ アルゼンチン セントロ・オエステ地方
 ■ ブドウ品種 : ボナルダ100%
 ■ 平均樹齢 : 35年
 ■ 土壌 : 砂質
 ■ 栽培面積 : 20ha
 ■ 収量 : 75hl/ha
 ■ 年間平均生産量 : 200,000本
 ■ 熟成 : ステンレス・タンク
 ■ 味のタイプ : 赤/ミディアムボディ

「アルトス・ラス・オルミガス」 というワイナリー
 1995年 トスカーナの著名な醸造家アルベルト・アントニーニ氏と
 若き実業家アントニオ・モレスカルキ氏がアルゼンチンを訪問して
 メンドーサのマルベックが持つポテンシャルに感銘を受けて設立
 したワイナリーで、彼らに賛同したアッティリオ・パーリ氏、マルク・
 デ・グラツィア氏、アントニオ・テルニ氏といったイタリア・ワイン界の
 スター達もプロジェクトに参加。ここ数年、パーカーやワイン・スペク
 テイター誌から高い評価を受け世界の注目を集めています。


パリ農業コンクール金賞

2007年04月25日 | 家WINE


また また 空瓶での登場です。

抜栓をして少し空気に触れさせている間に写真を撮るつもり
でしたが、カメラを取りに行っている隙に、嫁さんがすでに
ワインをグラスにドボッドボッ ・・・ 。(まあ、ええかぁ~
ということで、≪朝方☆空瓶撮影 in 仕事部屋≫ となりました。



      Talent Cabernet Sauvignon Vin de Pays d'Oc
                  La Compagnie Rhodanienne 

「 タレン カベルネ・ソーヴィニヨン 2005 」

フランス ラングドック&ルーション地方のワインで、
 南フランス特有の果実味たっぷりのカベルネ。
 まろやかな口当たりで、程よい凝縮感があり、
 バランスの取れた赤ワインです ・・・
といったコメントがネット上には載っていました。

また、
「(2005)パリ農業コンクール 2006 金賞」 を受賞という
解説もあります。日本酒でもそうなのですが、たくさんの
コンクールや品評会があるものです。歴史・権威あるものから
イベント性の高いパフォーマンス的なものまで様々です。

この 「パリ農業コンクール」 は、フランス農水省の主催で
130年の歴史があり、フランスワインのコンクールの中では
最も権威のあるコンクールのようです。但し、毎年約1万点の
ワインが出展され、約8%が金賞に選ばれているようです。
(12,000点出展で約900本程度が金賞 ・・・ 多い?少ない?)

コンクールの権威や金賞の希少価値の有無は別として、
“家WINE” としては、価格も含め商品価値は十分でした!
(コストパフォーマンスが高いと私は評価します)
 ※ 個人的趣向としては、このタレンの場合、今日のCS100%のワインより
   メルロー(Talent Merlot Vin de Pays d'Oc)の方が好きですが ・・・ 。 


   


見ての通り、左が抜栓前の男前で、右が空瓶の三枚目です!?
このワイン、カタログや店頭に並ぶ(ワインが入っている)左の状態と
飲み進んで空瓶に近づく時の表情がまったく違うように感じます。

私なりに表現するとすれば、
 田舎から都会へ出てきた男前でナルシストな野郎が、
 時間の経過とともに本来の明るさを発揮して気さくな奴に変身 ・・・
そんな変化です。(たまにはナルシストなCSもええかも ・・・  

ワインの味には、
それぞれのシャトーやワイナリーの歴史が少なからず影響します。
作り手それぞれの熱い思い入れがあり、当然、それぞれ味わいに
同じものはありません。ワインほど味に幅のあるお酒はありません。
だから、飲み手にもそれぞれの楽しみ方があって良いのではないか。

さぁ~て、これからも “家WINE” 楽しむぞ!(結局、飲みたいだけかぃ!

 


デパ地下惣菜との相性は ・・・

2007年04月16日 | 家WINE


夕方、嫁さんから電話が入りました。

嫁 : 「用事で難波(なんば)まで出てるから帰るの遅くなるわ。」

私 : (なんやおれへん思たら、どこまで行ってるねん!?)
     「何時頃になるの・・・?」

嫁 : 「わからん!晩ごはん何か買って帰るわ。・・・ 何がいい?」

私 : (そりゃ、“うまいもん” やろ!)
     「何でもええけど ・・・ ちなみに、今、どこにおるの?」

嫁 : 「難波(なんば)の高島屋 ・・・ 」

私 : (さっき、難波に行くのは聞いたし ・・・ ??? )
     「へぇ、“難波の” 高島屋?・・・ 惣菜でも買ってきたら!」

嫁 : 「わかった!買って帰るわ。 」

私 : (どうか、意味のわからん不味いもんだけはお許しを ・・・ )
     「おぅ、待ってるわ!」

夜9時前、嫁さん帰宅。買ってきたのは、
パンとチーズ、魚介のパスタサラダ、海老グラタン、白身魚のトマトソース、
その他諸々 ・・・ (ハッは~ん、ワイン飲もうと思てんなぁ~)
と、いうことで、今日の “家WINE” は ↓『 モリーゼ ロッソ 2003 』 です。



         Molise Rosso 2003 TENUTE DI GIULIO

またしても、“安い(訂正:リーズナブルな)イタリアワイン” の登場です。
魚介や野菜の軽い惣菜、パスタやチーズといった料理の流れで、多店舗
展開しているグリーンがイメージカラーの某イタメシ屋 「サ○○○ヤ」 の
お店のハウスワインが、確かイタリアモリーゼ産だったことを思い出し
セレクトしてみました。
(ほんまは ・・・ 家WINEが残り3本で合いそうなのがこれしかなかった)

嫁さんが惣菜の説明をしていましたが、私はこの写真を撮っていたので
聞いておらず、“これ何?” と聞こうとした時には、すでに下の娘がガッツリ
荒らしたあとで原型を留めておらず、“まぁ、ええか ・・・! ” と独り言も
飛び出します。挙句の果てに、その娘が “早よ食べな無くなるでぇ~” 
(何考えてるねん!いっつものことやけど ・・・ そりゃ、お前太るわ!)


              ★ イタリア共和国 モリーゼ州 ★

ワイン自体に関してのコメントやうんちくは煩わしいので、あまり残したく
ないのですが(ほんまは、好き嫌いで表現が極端に偏るタイプやから)、
過去に同じ作り手が作ったワイン(上欄)を飲んでいたので、そのワインとの
違いや共通点を楽しみたい気持ちで抜栓しました。価格からすれば、
一番安いワインですので、予想は軽くて薄い(この表現が乏しい)でしたが、
思ったほど悪くはありませんでした。まあ、業者さんがネットに出している
コメントほどの印象はありませんが、十分に楽しめるワインでした。
( 何となくラベルが和風テイストなのも好きかも ・・・ )

強いて言えば、
意外とイタメシ系よりおふくろ和食系で濃い目の煮物なんかの方が
相性良かったかも ・・・ ( なにわともあれ、ごちそうさまでした!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これも飲みました!
アスティで有名なサンテロ社のスパークリングです。
( コルクでなく王冠になってる珍しいヤツ ・・・ “目立ち” か!?)

         

Villa Jolanda Prosecco Crown Vino Frizzante
Santero F.lli & C. S.p.a.
 


月が朝日に照らされて ・・・

2007年04月02日 | 家WINE


若い頃は体力勝負な仕事をしていたこともあり、
家でも外でも、ひたすら、「ビール党グビグビ派」 でした。
まあ時々、好きでもない・お金もないのに “ツレ(悪友)” とスナックへ
水割りを飲みに行った時期もありましたが ・・・ 。たぶん、大人の
雰囲気と “女の子目当て” で数ヶ月通い詰めてたかなぁー。
(青い春の青い部分やったかもしれませんね~)

今思えば不可思議な話ですが、
スナックでオールドキープする奴はダサいオッサンで、リザーブ
キープしてると小増な奴 ・・・ 的な雰囲気があった時代です。
最近、こうした類いの回顧が自身の中で多々あり、ひょっとして ・・・
今現在、身の回りにあるMONOへのこだわりや感覚の違いも、
数年経ち振り返れば ・・・ “どれだけ違うねん(代われへんやんけ)!”
ということになる可能性が高い気がします。

今の仕事(飲食業界)に関わってもう早や25年が過ぎました。
趣向も仕事環境に影響されて大きく変わったものもあります。
「酒(アルコール)」 もその一つで、家で飲むベースがビールから
地酒→白ワイン→赤ワイン→本格焼酎→ワインと移ってきました。
(オリジナルの酎ハイや酒蔵が作っている梅酒も飲みますよ)
“家でワイン” と聞けば、少しカッコつけているように取られますが、
全然そうやないです。ふつーにビールに代わってワインです!

自身の年齢とカラダの状態から判断しても、今、ワインが一番
素直に合うし、“気軽に飲めて美味しいデイリーワイン” が増えて
買いやすくなったこともその後押しになっています。
(ワインインポーターさんありがとぅ!そして、もっと頑張ってや!)

昨夜は、「鍋(牛肉と豚肉のしゃぶしゃぶ!?)」 でした。
(どちらかというと肉より魚のほうがエエんですけど ・・・ )
日曜日の夕食は、3回に1回は仕事も含め外食していますが、
家で食べる2回の内の1回は 「鍋料理」 です。鍋が多いのは単に
私が好きやからですが、家族も “また鍋?!” と文句を言いつつ、
よう食べる~よう食べる~ ・・・ 大食漢揃いの恐い怖い家族ですわ。

さて、いつもなら、1杯目のビールから焼酎(芋焼酎ロック)メイン
なんですが、昨夜は体調が悪いこともあり、子供が部屋に来て、
“ご飯できたでー!何飲むの?” と聞いてきたので、“酎ハイで
ええわ!” と答えました。(最近、あまり飲まない日は、甲乙混合の
焼酎にシークヮサー果汁入れた酎ハイか梅酒を飲むことが多いです。
そのオリ酎ハイは子供が作ってくれます。)

酎ハイを飲み干すと、私の体調が悪いことは無視して、嫁さんは
“次、何飲むの?” と聞いてきます。(本人が飲みたい? ・・・ 私より強い!)
私は焼酎と言いかけて、冷蔵庫にスパークリングと白ワインがあった
ことを思い出し、“白ワインにしょうか!” と言い終わる前に、私は冷蔵庫へ
嫁さんはワイングラスとコルクスクリューを取りに動いていましたね。
(この夫婦、酒の時だけ話が合う!そして動きが素早い!)

白ワインはあまり飲まないので家には基本的には置いてない
(家で飲むのは軽めのイタリアの赤ワインが多い)のですが、
たまたま使い物にするワインを買うついでに買っておいたものが
あったので ・・・





LUNA CONTI ZECCA 2005
<Azienda Agricola Conti Zecca>
南イタリアのプーリア州にあって、コストパフォーマンスの高いワイン作りを
している 「コンティ・ゼッカ」 というワイナリーの辛口白ワインです。
飲む前に写真を撮ればよかったのですが、開封前だと、どうしてもワインが
構えて見えてしまうので、朝、空き瓶になった姿を仕事部屋で撮りました。

予想通り、B級の牛・豚混合のしゃぶしゃぶ(おろしポン酢)にも
ちゃんと対応してくれました。(嫁さんにもまあまあウケてました!)
高級な料理であれば、それに見合うワインをセレクトする訳ですが、
家では美味しい料理はありますが、高級な料理はそうは出てきません。
ですから、私の “家WINE” に高級なワインはほとんど登場しません。
(仕事絡みでも名前や値段だけのワインを家で飲むことはありません!)

家では家庭料理を補えるワインがベストです。料理とワインが補い合って、
旨くて楽しい食卓になるようなワインをセレクトすることがポイントです。
家でもできるだけ色々飲むようにしていますが、どうしても、イタリアの
軽めの赤ワインが “家WINE” の主流になっています。また紹介します。