あ、危なーぃ!
だ、大丈夫か~ッ?
上が唯一、わが家にある “使える包丁(牛刀)” です。
下がほとんど使わない “使えない果物ナイフ” です。
夏休みも残りわずかとなり、
子供がいるどこの家庭にもあることなのでしょうが、
“ まだ終わってへんかったん? もっと早よう済ませときーや! ”
“ やるよ! 今日やるよ! いちいちうるさいなー! ”
と夏休みの宿題をネタの母子バトル ・・・ 。
わが家も御多分に洩れず一番下の娘(中1)がいよいよ追い込み開始。
【 リンゴの皮剥きの宿題ってどうよ? 】
私たちの世代感覚では
(そんなことが)宿題になっていることもスゴイですが、
(強制的に)宿題にできることもスゴイと思います。
昔なら、家(家事)の手伝いをするのはごく当たり前で、
夏休みに限らず包丁を使うこと(使えるの)は不思議では
なかったと思いますが、今はそうでもないみたいですね。
逆に、昔だったら、簡単にリンゴを買えない家庭もあった
ので、こんな宿題は出なかった(出さなかった)はずです。
それもこれも豊かさの功罪でしょうか ・・・
【 いざ、包丁を! 】
うちの娘、普段から包丁やフライパンを少しは触っていますので
あまり抵抗はないはずだったのですが、宿題は別のようです。
何となく、真剣(間違いなく綺麗)に取り組まなければいけないと
考えたのか、後回しにしていたようです。
最初、果物ナイフでリンゴの皮をむこうとしていた娘に私は、
“ちょっと大き目の包丁の方がむきやすーないか?やってみぃ”
と声を掛け包丁を渡しました。ほとんど切れない100均の果物ナイフで
力を入れて切って(剥いて)も練習になりません。本当の包丁で
リンゴの皮をむく感覚を覚えた方が上手になりますし、怪我も
しません。どうしても、切れない包丁で切ると余分な力が入り、
切るというより潰すという感覚になり、怪我をする確率も上がります。
また、小さなナイフで剥くと刃より指の力(感覚)の方が強く、やはり
力を入れなければ剥けません。
まあ、ちょっと大きい目の包丁といっても、わが家には後にも先にも
この九尺の牛刀しかありません。普通の家庭にあるような5~6尺の
文化包丁や菜切包丁はありません。20年以上前、職場の先輩から
私がもらったこの牛刀しかないのです。結婚当初、嫁さんは文化包丁を
使っていましたが、すぐに切れなくなり、力を入れて切って(潰して)
いましたので、
“ この包丁使ってみたら ・・・ ”
といって渡しました。
最初、
“ 大きいから怖いわ ”
と嫁さんは言っていたのですが、慣れると、
“ この包丁、よう切れるし、力入れんでええからええわぁ~! ”
となりました。
( 当然です! だから、プロはよく切れる大きな包丁を使うのです。)
さて、娘ですが、
包丁の持ち方(握り方)と包丁のどの刃の部分を使うのかを教えて
“ 包丁は力入れて動かしたらアカンでぇ、どっちか云ったら、
包丁は動かさんとリンゴを動かして切る(剥く)ねん。 ”
と少しプロの感覚を教えてみました。
“ ああ、ほんまや! これの方が力入れんでも切れるわ。 ”
意外と理解力と対応力、そして度胸があるようで、スッスーっと
剥き始め、1分強で剥き終えました。薄く長く皮が剥けたわけでは
ありませんが、余分な力を入れず(包丁の重さや切れ味を使って)
剥くことで、リンゴの繊維を潰さず瑞々しさを保ち、早く剥くことで
変色も防げました。そういう見方からすれば、超OK(合格)です。
まあ、学校の先生ではありませんので、
私が○×を付けても意味はないのかもしれませんが ・・・ 。
今日は、自由研究?をやるらしいです。 ご苦労さん!