調味料 ／ ラグの写真詩

少し加えることで

より一層、美味しくなる

少し加えることで

ふくよかに味わいが増す

誰かの人生に

少し加えることで

より一層、

楽しい人生となる

ふくよかで

味わいのある人生となる

己の存在が

そんな調味料であればよい

ラグの詩

階段 ／ ラグの写真詩

古拙なビルの外階段

鉄製で錆びている上に

泥土が溜まっていて

長年使った様子がない

その止まった時間が

妙に俺の心に引っ掛かる

まるで、

セピアな少年時代を

意味の無い時間だったと

嘲笑うかのように

その止まった時間が

妙に俺の心に引っ掛かる

ラグの詩