6月6日は
24節気で「芒種」(ぼうしゅ)
芒(のぎ)を持った植物の種をまく頃。
暦便覧には
「芒(のぎ)のある穀類、稼種する時なり」とあります。
これは江戸時代の農業暦の事で、
現代の穀類の種まきは、これよりも早いのですが、
いずれにしても、芝草を含めた穀類の生長が旺盛になる時期でもあります。
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間もなく「梅雨入り」
気象庁予想では
関東甲信地方 梅雨入り(6/8) 梅雨明け(7/21)
東海地方 梅雨入り(6/8) 梅雨明け(7/21)
近畿地方 梅雨入り(6/7) 梅雨明け(7/21)
頃とあります。
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梅雨時は これまでより温度・湿度ともに上昇するので、
播種して芽数を増やすには良い時期かもしれませんが、
ターフクオリテイを考えれば
徒長しがちで、
徒長は 夏越しの為の貯蔵糖分を消費してしまうだけでなく
茎から葉の下の部分が徒長すれば
軸刈りして、病害などの侵入のリスクも出てきます。
グリーン面の徒長は
ボールスピードをコントロールする上でも
難しい時期といえます。
超緩効性の液体肥料やカルシウム、ケイ酸等の微量要素、
成長抑制剤等を適宜に使用して
これからの高温多湿時期の徒長を
乗り切りたいところです。
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徒長を抑制する上でオススメの資材があります!
1)葉先の徒長を抑制する
葉先の徒長(=成長)を抑制するには
葉先の細胞を細かく、硬くすれば良いので
ケイ酸資材の「グリーン・スピードSi(0-2-5)」や
カルシウム資材の「カル・マグ・マックス(7-0-3)」
があります。
特に、「カル・マグ・マックス(7-0-3)」は
7%の硝酸態窒素と共に葉身から吸収し、
吸いきれなかった分はマグネシウムがポンプのように吸い上げる設計の資材で、
施肥したカルシウムを無駄なくターフに吸わせる事ができます。
2)茎と葉の下部の徒長を抑制する
茎から葉にかけての部分が徒長すると
いくらグルーマーをかけても、目砂をしても
ターフが倒れがちで、
葉先が硬くても、
ボールスピードが出にくい事が多いです。
また
軸刈りのリスクも生じます。
表層土壌が長雨で酸欠気味だったり、
雨が続いて光合成が、かなり不足したりすると
この部分が細くひょろひょろと伸びる事が観察できます。
この部分の徒長は是非とも避けたいところです!
コーライ芝でいう
節間は細く伸びる現象と同じようなイメージです。
この部分の細胞を細かく、硬くするのは
カリウム資材の「ミスト6号(8-4-24)」や
マグネシウム資材の「マグネシウム・キレート3%」
あるいは
成長抑制剤の「プリモ」や「ビオロック」等です。
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一概に徒長といっても様々なので、
どの部分が伸びているか見極めた上で
対応していただければ、幸いです!
◆
以上です!
よろしくお願いします!
(^。^)